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美容師で着付け師の資格|着付け教室や勉強方法・美容室での需要やメリット

美容師で着付け師の資格|着付け教室や勉強方法・美容室での需要やメリット

着付け師やヘアメイクといった技術を兼ね備えた人材が不足している現状をご存知ですか?

日本全国で毎年、成人式や卒業式、七五三など“和装”のニーズは確実にあるのに、美容室で正しい着付けを担当できるスタッフは限られてしまいます。

そんな中で注目されているのが、美容師が着付け師の資格を取得して活躍するスタイルです。

編集者ゆき

ヘアセットと着付けを一人で完結できれば、お客様の満足度も高く、サロンとしての収益性も大きく向上します。

この記事では、

  • 美容師が着付け師資格を取るメリット
  • 着付けを学ぶ方法やおすすめの教室
  • 「着付けもできる美容師」の需要や将来性

などを、現場目線でわかりやすく解説します。

「自分の技術の幅を広げたい」「成人式や婚礼シーズンで頼られる美容師になりたい」方は、ぜひ参考にしてください。

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目次

着付け師としての国家資格【着付け技能検定】

着付け技能士

画像:全日本着付け技能センター

国家資格である「着付け技能検定」は、一般社団法人全日本着付け技能センターにより実施・認定されており、厚生労働省が管轄する正式な技能検定制度です。

編集者ゆき

着付けに関する知識と実技の両方を評価する正式な資格。

この資格を取得することで、「国に認められた着付けのプロフェッショナル」であることを証明でき、美容室・ブライダル業界・着付け教室などあらゆる場面で信頼性と権威性が高まります。

着付け技能検定とは

技能検定は、労働者の有する技能を一定の基準によって検定し、これを公証する国家検定制度で、働く人々の技能と地位の向上を図ることを目的に、職業能力開発促進法に基づいて実施されるものです。

平成21年10月15日付けの政令改正により「着付け」が新たに技能検定試験の対象職種となり、平成22年2月1日付けで、一般社団法人全日本着付け技能センターが「着付け」技能検定に関する指定試験機関として、厚生労働大臣から指定を受けました。

この試験は、着付けに関する知識と技能を問うもので、学科試験と実技試験が行われ、合格者には等級に応じて「○級着付け技能士」の称号が付与されます。

目的

他装(他人に着物を着付ける業務)に係る技能の向上及び他装業務に従事する者の経済的社会的地位の向上を図るとともに、消費者が選択する際の指標を示し、消費者利益の擁護に資することで、着付け技能の振興、発展に寄与することを目的とする。

引用元:全日本着付け技能センター

着付け技能検定の合格率

1級が約60%、2級が約80%とされており、難易度は普通レベルと言えます。

着付け師は美容師にとって「価値のある資格」

「美容師+着付け師」は、ただの技術の掛け算ではありません。

それは“人生の節目を支える仕事”としてお客様の記憶に残り、需要が絶えない存在になることです。

なぜなら、特別な日に美しい施しを提供できる技術者はずっと求め続けられるからです。

全国において継続的ニーズがあるにもかかわらず、着付けができる美容師の供給が追いついていない現状です。

差別化を図るためには、時間をかけてでも学ぶ価値のある投資といえるでしょう。

資格なしでも「着付け師」と名乗れる

実は国家資格であるを取得していなくても「着付け師」と名乗ることが可能です。

「着付け技能士」と名乗れるのは国家資格取得者のみ

民間の団体や、着付けスクールによる独自カリキュラムに基づいた様々な認定資格を出しているためです。

特定の流派で技術・知識をつけたい方にとって、民間資格が魅力的な選択肢となる場合もあります。

それなのに、わざわざ国家資格が存在しているのはなぜか。

技能検定とは、労働者の雇用安定や社会的経済的地位の向上を目的にしているものだからです。

国が認める確かな専門性を証にすることで、着付技能師としての信頼性と価値をより一層高められます。

資格を持つことで、「技術だけでなく正しい知識を備えたプロ」であることが明確になり、成人式やブライダルなど大切な日の装いを任せてもらえる存在へとステップアップできます。

着付け技能検定の取得方法

取得方法

画像:全日本着付け技能センター

着付け技能検定には1級と2級があり、検定を受験するにはそれぞれ定められた実務経験年数を要します。

美容師免許なしでも受験可能ですが、以下のように対象者の条件が変わります。

受験対象

  • 1級は実務経験が5年(各種教育機関の修業時間により1〜3年免除)
  • 2級は実務経験が2年(各種教育機関の修業時間により免除)

また、美容学校や職業訓練の講習時間、美容師免許の取得、すでに2級取得者などによっても条件や試験範囲が変動する仕組みです。

>>試験免除について

着付け技能検定の試験内容では、学科試験と実技試験が級別に行われます。

試験内容

  • 学科試験
  • 実技試験

学科や出題内容の詳細、疑問点などについては>>全日本着付け技能センター「よくある質問」でご確認いただけます。

受験料(1級・2級)

  • 学科:11,400円
  • 実技:23,000円

検定受験料は1〜2級ともに同額で、学科と実技それぞれに上記の料金が必要となります。

>>1日で取れる資格では、美容系の一日で取れる資格を一覧でご紹介しています。

美容師が着付けの資格をとるメリット・デメリット

美容師が着付けの資格をとるメリット・デメリット

ネット上でも「着付け ヘアセット 近く」「近くの着付けのできる美容室」という検索ワードが多いことから、着付けとヘアメイクの同時施術はなによりお客様に喜ばれるサービスと言えます。

集客率や指名率が上がる!

実は需要が高い「着付けもできる美容師」は将来性も明るい!

そのため着付けは「美容師が学ぶ価値のある技術」として大きなメリットがありますが、片手間では身につかない専門スキルでもあります。

しかし、現場で使えるようになれば収益性・信頼性・差別化のすべてを得られるため、長期的には極めてリターンが大きい分野です。

下記は、美容師が着付けを学ぶ上での具体的なメリット・デメリットを比較した一覧表です。

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区分項目内容
メリット売上・単価アップ「ヘア+着付け」セットで施術できるため、客単価が上がる(成人式・卒業式などは特に高単価)
リピート・紹介増人生イベントを担当することで信頼が高まり、家族や友人からの紹介につながりやすい
需要が安定している成人式・卒業式・七五三など、毎年一定の需要があるため安定した副収入源になる
出張・副業・独立に活かせる出張着付けや個人開業など、サロン外でも仕事ができる柔軟性
希少性による差別化着付けができる美容師は減少傾向で、スキルがあるだけで強みになる
顧客満足度が高い「ヘア・メイク・着付け」を一貫して任せられるため、お客様の安心感が高い
キャリアの幅が広がるブライダル・撮影・講師・和装教室など、多分野への展開が可能、履歴書にも記載可能
日本文化への理解が深まる着物・礼法・伝統文化を学ぶことで接客の幅が広がる
デメリット習得に時間がかかる技術習得までに半年〜1年ほどの練習が必要で、短期では身につかない
道具や教材費がかかる帯板・腰紐・トルソー・教材代など初期費用が発生(目安3〜10万円)
シーズン依存が強い成人式・卒業式など一時期に仕事が集中し、年間を通じた安定収益にはなりにくい
実技練習の場所が必要モデル着付けや実習のため、広いスペースや人手を確保する必要がある
現場ではスピードが求められる成人式当日などは1人20分以内が目安で、緊張感と集中力が必要
体力・腰への負担長時間の立ち作業やかがみ姿勢が多く、身体的にハード
誤りがトラブルに直結帯の締めすぎや着崩れはクレームにつながるため、責任が重い
編集者ゆき

着付けできない美容師が多いなか、技術の幅を広げて指名・収入を増やしたい美容師の方にオススメの資格です。

着付けを学ぶ方法

着付けを学ぶ方法

「着付けできる美容師」になるために着付けの知識や技術を勉強するには、以下4つの方法が挙げられます。

学ぶ方法

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学び方特徴費用目安向いている人
着付け教室・専門スクール講師から直接学べる最も王道の方法。基礎から礼装・帯結びまで体系的に学べる。資格取得や認定証の発行も可能。約5〜20万円(コース制)しっかり理論と実技を身につけたい人・将来資格を取りたい人
通信講座(オンライン)教材や動画で自宅で学べる。空いた時間に練習でき、仕事と両立しやすい。添削サポートがある講座も。約2〜10万円自宅でマイペースに学びたい人・時間の制約がある人
美容室でのOJT(現場実習)実際の現場で先輩やオーナーから直接教わる。成人式・卒業式などの繁忙期に即戦力になれる。無料〜(勤務形態による)現役美容師・実務を通して覚えたい人
独学・動画学習YouTubeやSNSで学ぶ方法。費用がかからず手軽だが、基礎の誤りに気づきにくい。無料〜まず雰囲気をつかみたい人・副次的に学びたい人

着付け教室・専門スクール

最もオススメする方法は着付け教室で学ぶ方法です。

なぜなら、着付けは実際に人に着せて見ないと得られない専門的技術であるため。動画や本だけでは感覚を掴みにくく、実際にモデルに着せてこそ上達します。

講師から直接手の動きや力加減を学べるため、確実に“人に着せられる技術”が身につく!

コストはかかりますが、講師が一人ひとりの癖や手順を見てその場で修正してくれるため、正しい所作・スピード・美しい仕上がりを短期間で習得できます。

さらに、資格取得や認定証の発行、現場実習、他装(人に着せる)コースなども充実しており、美容師としての信頼性を高め、仕事に直結する技術を得られるのが大きな魅力です。

通信講座(オンライン)

通信講座は、美容師として働きながら、自宅や空き時間に進めたい方には有効な選択肢です。

ただし、人に着せるスキルが身につきにくいのが難点。

まずは「通信講座」で基礎知識・帯結びの基本を固め、並行して「教室・OJT」で他装・スピード対応・モデル練習を行う “ハイブリッド学習”がおすすめです。

美容室でのOJT(現場実習)

美容室でのOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)は、現場で実際にお客様やモデルに着付けを行いながら学ぶ最も実践的な方法。

編集者ゆき

講師や先輩美容師の手順を間近で見られるため、道具の扱い方や補正の入れ方、着崩れを防ぐコツなど“現場で本当に役立つ技術”を短期間で習得できます。

成人式や卒業式など繁忙期のアシスタントとして参加すれば、スピードや段取りも身につき、即戦力として評価されやすくなるでしょう。

一方で体系的な理論や基礎を学ぶ機会は少ないため、OJT単独では偏りが出やすい点が課題に。

通信講座や教室と併用すれば、実践力と理論力を兼ね備えたバランスの良い着付け師を目指せます。

独学・動画学習

独学・動画学習で着付けを学ぶ方法は、費用を抑えながら自分のペースで学べる点が魅力です。

YouTubeやオンライン教材を使えば、着物の種類・帯の結び方・基本の手順などを視覚的に理解しやすく、忙しい美容師でもスキマ時間で取り組めます。

ただし、着付けは“手の感覚”や“力加減”が重要な技術のため、動画だけでは限界があります。

正しい姿勢や締め具合を自分で確認しにくく、間違ったクセがつく恐れもあります。

そのため、独学はあくまで入門・基礎理解に適しており、実際に人に着せる技術を身につけたい場合は、教室やOJTで実技指導を受けることが望ましい学び方です。

着付けを習うおすすめの教室

オススメの教室

画像:きもの着方教室 いち瑠

着物の着付けスクールで実践的に学びたいという方に向けて、着付け教室5選を比較一覧表でご紹介します。

どこでどんな方が学ぶのにおすすめかを参考にご覧ください。

着付け教室おすすめ比較一覧

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教室名特徴費用目安通いやすさ・補足
きもの着方教室 いち瑠全国60校以上・1レッスン500円〜・着物レンタル無料・初心者に人気約4,000円〜(初級8回)全国展開・振替可・手ぶらOK
日本和装授業料無料(教材費別)・初心者中心・全国に約400教室無料(教材・小物代別)全国展開・通いやすさ◎・体験入学あり
ハクビ京都きもの学院老舗スクール・資格取得対応・短期集中コースあり約18,700円〜(6回)都市部中心・夜間/土日コースあり
青山きもの学院手結び重視・トータル和装学習・礼法も学べる約19,800円〜(全12回)駅近・都内5校展開・振替対応あり
長沼静きもの学院基礎〜プロ養成まで幅広く対応・文化講座付き約30,800円〜(8回)全国展開・レンタルあり・上級者コース充実

費用等についての詳細は公式サイト・お問い合わせにてご確認ください。

初心者なら「いち瑠」または「日本和装」からスタートしやすく、低コストで基礎を習得できます。

美容師として実務に活かしたい場合は「ハクビ京都きもの学院」や「青山きもの学院」の短期集中・他装コースが実践的。

将来的に講師・開業を目指すなら「長沼静きもの学院」で体系的に学ぶのもいいでしょう。

まとめ

美容着付け師の資格について解説してきました。

美容・着付け師の正式名称は、一般的には「着付け技能士」です。これは、厚生労働大臣が認定する国家資格で、学科試験と実技試験に合格した人に与えられる称号です。

“美容師+着付け師”というハイブリッドの人材、また“着付けのみで専門化している人材”ともに、若手参入が少ないという指摘がある昨今。

美容師としてのキャリアアップを考えている方にとって「着付け」は大きなチャンスと言える市場です。

これから独立して成功させる方法を考えていたり、すでにサロンオーナーで集客にお悩みの方も、『美しい着付けができる美容師』というビジネス展開に着目するのもいい視点といえるでしょう。

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