美容学生の就職活動|コロナ禍で変化した美容師や美容業界の求人・新卒採用

なかなか希望の就職先が見つからず、気持ちも焦る一方で、何から手をつけて良いかもわからない…
このような就活の悩みが尽きない美容学生の方も多いことでしょう。
2020年以降、コロナの影響で美容学生の就職市場は大きく変化しました。
美容室の不景気・オンライン面接・見学の普及、そして志望動機や働き方への価値観の変化。
本記事では、そんな「コロナ以降に変わった美容学生の就職活動」について、実際の動きや求人市場の傾向を交えながらわかりやすく解説します。
このような時代に、どんな美容学生が就職活動を成功させているのか?

就職活動を始めた美容学生の方々のお悩みにお応えしていきます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。


監修者 — 京極琉
京極琉は「世界一のヘアデザイナー」と称され、数々の国際的な美容賞を受賞した実力派。日本の高級ヘアブランド「KYOGOKU」の創設者であり、アジアにおいて非常に高い影響力を持っています。セレブリティ、有名人、スーパーモデル、企業家などのヘアスタイルを手がけ、無数の人々にとって理想のイメージを実現してきました。
パリ・ミラノ・東京コレクションでは公式ヘアディレクターを務め、世界各国でプロ向けの美容技術セミナーにも招かれるなど、
その指導のもとアジアで10万人以上の美容師が一流の技術を学び、「京極琉ヘアデザイン」は世界的なトレンドとなっています。
「完璧なヘアスタイルとは、見た目の変化にとどまらず、自信とセンスを高める鍵である。」—— 京極琉
彼の理念は、美容技術を通して一人ひとりが「最も美しい自分」を表現できるようにすること。現在は日本最高峰のヘアケア技術を台湾市場にも導入し、より多くの台湾の方々にプロレベルの美容体験を提供しています。
【これまでの実績】
・世界的に認められた「世界一のヘアデザイナー」
・日本のトップヘアブランド「KYOGOKU」創設者
・アジアで最も人気のあるヘアアーティストであり、10万人以上のプロ美容師を指導
美容学生が就職先を選ぶ7つのコツ


まずは就職先選びで失敗しないためのコツをご紹介します。
これは働く環境によって、スキルの向上やスピード感、さらには仕事を続けられるかまでをも左右するからです。将来の自分のために、徹底して選び抜く必要があります。
以下に「美容学生の就職先選びのコツ」を一覧表にまとめました。



自分の希望する働き方を整理しておきましょう。
美容学生の就職先選びのコツ
カテゴリ | チェックポイント |
---|---|
①教育・研修制度の充実 | カリキュラムの明示 教育担当者の有無 モデル施術や練習時間の支援 |
②離職率・定着率 | スタッフの平均在籍年数 新卒の定着率 産休・育休の実績 |
③人間関係・雰囲気 | 見学時のスタッフのあいさつ 先輩からアシスタントへの接し方 代表や店長の人柄 |
④給与・歩合制度 | アシスタントの初任給と昇給ルール スタイリストの歩合率 賞与や手当の有無 |
⑤休日・勤務時間 | 週休2日制か 営業時間外の練習の扱い シフト制や早番遅番制度の有無 |
⑥将来像との一致 | 希望ジャンルに合うか(メンズ・カラー・着付けなど) 美容師像とサロンの方向性が一致するか |
⑦SNS・口コミ情報 | 公式SNSの雰囲気や世界観 スタッフ個人の発信スタイル Googleやホットペッパーの口コミ |
コロナ禍における美容学生の現状
美容学校の生徒数は2023年までで2万人前後に推移しており、近年は横ばい傾向にあります。
美容業界への関心は引き続き高く、安定した志望者数が保たれています。
こうした状況を背景に、最近ではこれまでのコロナ禍よりも行動が緩和され、サロン見学や会社説明会などの実施も増えてきました。
- サロン見学ができない
- 求人が少ない
こうした状況は徐々に改善されていっているようですが、コロナを境にオンライン面接を取り入れているところも多くあります。
>>美容室・美容業界の現状と課題の解決策では、市場規模や事業者推移を解説。
美容学生の就職活動はオンライン化が進んでいる
それに伴い、会社説明会やサロン見学もオンラインで実施されるところも少なくありません。
ネットではさまざまな情報を得られるので、希望する美容室の情報もこれまでより集めやすくなっています。
インスタグラムなどのSNSや動画サイトで気になる美容室を調べるという方も非常に多くなりました。



また、就職活動中にSNSのフォロワーを増やして「影響力」を付けるといった活動も増えています。
フォロワーを増やせば就職活動に有利にはたらくだけでなく、就職後の練習モデルの獲得や顧客獲得にも繋がることも。
従来のサロン見学や面接に加えて、こうした活動はコロナ禍以降も注目されていくこととなりそうです。
>>サロン見学の質問では、DMの例文や美容室見学で質問すべきことなど連絡時のマナーについて解説しています。
【コロナ禍】美容学生が希望サロンに就職するまで
美容学生の就職活動はどんな流れで行くのかを簡単に説明すると次のような感じになります。
- 希望の美容室を探す
- 応募する
- 面接する
- 内定
一社で決まることもあれば、複数の美容室に応募するということもあります。
順番に見ていきましょう。
発見する
まずは自分が働きたいと思うサロンを探してみましょう。
- インスタグラムなどのSNS
- 友人や知人の情報
- 求人サイト
自分がどんなサロンで働きたいかを知ることも大切です。
どんなことを学びたいか、どんなスタッフと一緒に働きたいか、どんな美容室が自分に合うのか考えてみると探す基準が見えてきます。
可能であれば実際に来店してみるのもいいと思います。



また、就職先の選び方や就職前にやっておきたい店をまとめた記事があるので、ぜひ読んでみてくださいね。


応募する
働きたいと思う美容室が見つかったら、求人に応募しましょう。
応募先によって異なりますが、一般的に応募の際に履歴書が必要な場合は、それが一次選考となります。
履歴書は自分をアピールできる最初の場所です。
- 丁寧な字で書く
- 自己アピールや志望動機は埋める
基本的に空欄があるとNGなので、しっかりチェックしましょう。
また、自己アピールや志望動機は自分の想いを伝える重要なポイントとなります。
希望の美容室が求めていることを把握しつつ、自分の「ここで働きたい」をしっかり伝えることが大切です。



また、「マナーに沿った基本的な書き方」や「志望動機の書き方」など、履歴書についてより詳しく解説した記事があります。
ぜひ参考にしてみてくださいね。


面接する
希望する美容室へ応募をして通過したら、次は面接です。
採用側は「一緒に働きたいかどうか」を判断して決めています。
美容室によってはチェックすべき項目を一覧にしていて、面接時に細かくチェックしているところもあります。
面接で特に大切なのは、高い技術や優れた器用さではありません。
- このお店で働きたいという熱意
- 人柄
- 笑顔
- 言葉遣い
- 服装
美容師は接客業なので、自分の気分ではなく相手の気持ちを考えることが大切です。
話す時の表情やちょっとした仕草、言葉の選び方でも人柄を見ています。
例えば「こんにちは」の言い方や表情ひとつで、その人の印象が決まってしまうほどです。
また、美容師は人に見られる職業なので、きれいで清潔感のある服装であることが求められます。



その人がまとう雰囲気や空気感も美容師の魅力となるので、特に有名な美容室では自分なりのおしゃれやこだわりも採用ポイントのひとつとなることもあるようです。
希望の美容室の情報をどのくらい調べているかも重要なこと。
- お店に貢献したい
- スタッフの力になりたい
- 自分にどんなことができるか
サロン側がどういう人材を求めているかを把握して、自分の想いを伝えるようにすると良い印象を与えることができるかと思います。
秋北に有利な資格や、専門学校・就職先の選び方について詳しく解説している>>【美容師の進路】も参考にご覧ください。
美容学生が知っておくべきコロナ禍のサロン事情
コロナ禍の美容室では、このような現象がありました。
- 予約・来店が減少
- 給料の減少
- 倒産、解雇の増加
密にならないように来店人数の制限をしたり、感染を気にされたお客様の来店サイクルが遅くなるなど、予約や来店のお客様が減少する美容室が多かったようです。
売上が不安定な美容室では、従業員の減給、解雇、倒産といったことも耳にすることがありました。
従業員への労働条件の改善、安定、安心といったことも、コロナ禍以降注目されています。
また、コロナ禍で美容学生と出会えない背景から、オンライン採用を取り入れるところが多くなりました。
それに伴って、美容室側もSNSや動画サイトを利用した発信が増えています。
これまでは求人情報以外で美容室のことを調べようと思うと、ホームページくらいしかなく、そこでの情報も少ないので実際に来店すること以外にはなかなか難しい時代でした。
インターネットの普及により、徐々にこうしたオンラインでの活動も積極的になりましたが、コロナの影響でより加速したということになります。
【オンライン】
- SNSや動画サイトで興味を持ってもらう
- オンラインで会社説明
【オフライン】
- サロン見学
- 面接
サロン見学や面接はオンラインで実施しているところもありますが、特に面接は対面式の方が多いようです。
雰囲気や人柄はオンラインだけでは掴みにくいといったことがあることが考えられます。
コロナの影響が緩和されつつある今後は、オンライン+オフラインと組み合わせることが多くなると予想されています。
美容学生の就職活動に関するQ&A


美容学生の就職活動に関してよくある質問を以下にまてめたのでご活用ください。
- 美容学生が就活をはじめるのはいつ頃?
- 美容学生の就職先にはどんなものがある?
- 就活生の悩みランキングとは?
- 就活で全落ちする人の特徴は?
- 就職しないとどうなる?
- 美容師は何歳まで働ける?就職・転職できる?
Q. 美容学生が就活をはじめるのはいつ頃?
A. 多くの美容学生は2年生の春(3〜5月)頃から本格的に就活を始めます。
ただし、早い学生は1年生の冬からサロン見学や情報収集を始めているケースもあります。
学校主催の合同説明会や、気になるサロンのSNS・採用ページは早めにチェックしておくと◎。
人気サロンや大手は春〜夏に内定を出すため、動き出しが遅いと選択肢が減ってしまうことも。
Q. 美容学生の就職先にはどんなものがある?
A. 美容学生の代表的な就職先は以下の通りです。
分類 | 主な例 |
---|---|
美容室サロン系 | 個人サロン チェーン系 美容院グループ 訪問美容など |
特化サービス系 | アイリスト ネイリスト ブライダル 美容部員(ビューティーアドバイザー) |
その他の関連職 | 美容メーカー ヘアメイク事務所 講師アシスタント 商品開発など |
美容師免許を活かす場は多様です。「将来どんな働き方をしたいか」から逆算して考えると、自分に合った職場が見つかりやすいです。
たとえば、>>美容室の上場企業では美容院の大手企業・サロンや美容業界メーカーを一覧で紹介しているので参考にご覧ください。
Q. 就活生の悩みランキングとは?
A. 美容学生が就職活動でよく抱える悩みのランキング上位にあがるのは以下の内容です。
よくある悩み |
---|
面接でうまく話せない |
どのサロンが自分に合っているかわからない |
技術に自信がない |
全然連絡がこない/選考に落ちる |
拘束時間や休日の少なさが不安 |



1人で悩まず、先生や先輩、美容師インフルエンサーなどに相談してみると視野が広がります。
Q. 就活で全落ちする人の特徴は?
A. すべてのサロンに落ちてしまう人には以下のような共通点が見られます。
特徴 | 詳細 |
---|---|
志望動機があいまい | 「なんとなく有名だから」という理由では熱意が伝わりにくい |
エントリー数が少なすぎる 行動が遅い | 人気サロンは倍率が高く、受ける数が少ないと機会が限られる |
清潔感やマナーに欠ける | 美容業界では「見た目・所作・話し方」も選考ポイント |
SNS・企業HPなどのリサーチ不足 | 面接で「本当にうちのサロンに来たいの?」と思われてしまうことも |
態度が受け身すぎる | 「学ばせてもらう」ではなく「貢献したい」という姿勢を見せることが重要 |
自分の言葉で話せる志望動機を準備し、複数のサロンにエントリーすることが全落ちを防ぐカギ。
Q. 就職しないとどうなる?
A. 美容学校卒業後に就職しないと、次のようなリスクが挙げられます。
リスク | 詳細 |
---|---|
技術のブランクができる | 美容師は技術職のため実践から離れると腕が落ちる |
再就職が難しくなる | 空白期間があると「なぜ就職しなかったのか」と聞かれることが増える |
国家資格が宝の持ち腐れになる | 免許があっても使わなければ意味がない状態に |
焦りや不安でメンタルが落ち込む | うまくいかないことを理由に就職したくないと塞ぎ込んでしまうと周囲と比較して自信を失うケースも |
Q. 美容師は何歳まで働ける?就職・転職できる?
A. 理美容師は年齢に関係なく、何歳まででも働ける職業です。体力や健康、スキルの維持は必要ですが、一般的な会社員と違い、定年制度に縛られず「自分次第で長く活躍できる仕事」として知られています。
年齢ごとにあった働き方について詳しく知りたい方は>>美容師の働き方の種類・美容師の将来性をご覧ください。
よくある不安と解消ヒント
不安要素 | 解消ヒント |
---|---|
年齢でサロンに嫌がられないか | 年齢よりも人柄・姿勢・スキルが評価される業界です |
技術にブランクがある | アシスタント再出発やスクール通い直しで再就職も可能です |
体力が不安 | 時短・パート・業務委託・訪問など柔軟な働き方が選べます |
>>【50歳から美容師】では美容師免許を通信で取得するポイントやオススメの美容学校について解説しています。
美容師としての将来、45歳から65歳の転職・求人について詳しく知りたい方は参考にしてください。
まとめ:コロナ禍で希望の就職先が見つかる美容学生向けマッチングアプリ「JOB VR」
コロナを境に美容学生の就職活動は大きく変わりました。
- オンラインでの就活が増えた
- サロン側もSNSや動画サイトで発信している
- 行きたい美容室の情報が集めやすくなっている
自分に合う美容室を探すためには、リサーチがとても重要。
ネットで情報を集めることも良いですが、実際にお客様として来店するのもよい方法です。
美容室に「お客様として通う目線」と「働く側としての目線」ではまた少し違うもの。



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また、どんな美容室が合うのかはっきりわからなくても、実際に働くことで自分が求めている職場をイメージできるようになります。
また、「就職活動中」と相談すれば、先輩美容師のアドバイスを直接聞くことができるかもしれません。
美容学生のうちに美容室での経験をすることで、アピールポイントを増やすことができます。
就職活動にも有利になる上、入社してからのスタートも同期と差をつけることも。
まずは気軽に試してみてはいかがでしょうか。

