訪問美容師の資格|出張福祉美容師の講習はどこがいい?需要や資格の取り方
美容師から、訪問美容師に転職したい、独立したいとお考えですか?
近年、訪問美容・出張美容の仕事を始めたい美容師の方は増加傾向にあります。
まだ市場はこれから拡大していく段階とも言える福祉美容の分野。
訪問カットができる資格は、「美容師免許」だけでも可能です。
ただ、訪問福祉の資格取得でさらに専門的知識やスキルを身につければ付加価値を提供できることができます。
ここでご紹介するのは、「訪問美容師として持っておきたい資格」についてです。
また、開業する場合の移動美容室に必要な許可や手順もご覧いただけます。
福祉美容師の講習はどこがいいのかについてもお伝えしますね。
この記事を書いた人
ナチュラルな大人可愛いから今時の可愛いまで、お客様に合わせたヘアデザインをご提案させて頂きます。
メンズ似合わせカットや、透明感カラーが得意です。またアイリストのディプロマ取得済み。現在は転職エージェントとしてサイト運営中。
訪問美容・訪問理容を始めるなら、ダブルライセンスについて解説している>>美容師と理容師の違いをご覧ください。
訪問美容師になるには
老人ホームやデイサービスなど、利用者であるご高齢の方へ、美容サービスを提供する訪問美容師。
訪問美容を始めるには、「美容師免許」があればOKです。
そのため、美容師としてやってきた経験・スキルがそのまま活かせます。
訪問美容師になるには
- 必須資格は美容師免許のみ
- 介護関連の資格を取得するのがオススメ
>>福祉美容師・介護美容資格とはでは、訪問美容の仕事内容やメリット・デメリットを解説していますので併せてご覧ください。
必須資格は美容師免許のみ
訪問理美容師として必須の資格は、理容師・美容師免許だけです。
ただ、実際に介護が必要となる現場での施術を経験するうちに、介護関連の資格を取得した方がより良いサービスを提供でき、顧客満足度の向上に反映できることを実感するでしょう。
>>美容師の通信制では、美容師免許を働きながら取得できる通信教育・美容専門学校をご紹介しています。
介護関連の資格を取得するのがオススメ
これまでの理美容師の経験・知識・技能をベースに、ご高齢の方や身体の不自由な方に適切な対応ができる介助知識を身につけることで、「福祉美容師」を名乗ることができます。
働く内容や求められるニーズにそれほど変わりはないですが、”訪問美容のスペシャリスト”として認定されていることを証明できるメリットがあります。
もしもフリーランスで訪問美容師を始めたいという方であれば、なおさら安心感を与えるためにも有資格者として始めることをお勧めします。
持っておきたい資格・受けたい講習
訪問美容師としてf自信を持って仕事をしたいなら、以下の資格を持つことをオススメします。
訪問・福祉美容師の資格
- 訪問福祉理美容師
- 介護職員初任者研修
訪問福祉理美容師
出張理美容の実践に役立つ介助知識・スキルとして、寝たきりのカット技法・シャンプー技法が学べるカリキュラム。
認証 NPO法人日本理美容福祉協会の養成講座では、「福祉理美容士コース:27,000円」でオンライン講座が学べます。
テキスト学習と解答用紙の提出、実技は2日間のスクーリングで合格すると、福祉理美容士資格認定カードが別途3,000円で発行されます。
「福祉理美容師養成コース:38,000円」では、4日間の受講で
不安なく理美容サービスを提供するための正しい仕方が分かります。
介護職員初任者研修
介護職として働くために必要な知識・技術を習得する厚生労働省認定の公的資格で、介護の基礎から応用まで学べます。
全国で介護サービスを展開するベネッセスタイルケアでは、実践に基づいた介護技術が身につくのでオススメ。
受講料は、30日前の申し込みなら早割適用で40,000円です。
>>家に来てくれる美容師では、訪問美容師・介護美容師のカット料金相場や、受けられる補助金・助成金についてご紹介しています。
訪問美容室を開業するには
個人で開業したいとお考えであれば、以下に解説する手順を確認しておきましょう。
訪問美容室の開業手順
- 開業する地域決め
- 届出・申請手続き
- 知識・ 技術(資格)の 習得
- メニュー料金の設定
- 機材・薬剤・車両の購入
- 広告宣伝・営業活動
- 開業費用の準備
美容サービスの提供において、衛生面の管理が美容師法によって規定されています。
参考:NPO全国介護理美容福祉協会
訪問美容を利用できる条件について詳しくは、>>美容師の出張カットでご覧ください。
開業する地域決め
経営者として最初に決断する重要ポイントが、開業を展開する場所。
これで経営が軌道に乗れるか大きく影響してきます。
高齢者の方、介護施設が多い地域、移動が便利な地域、求人が集まりやすい地域など、リサーチを行なって事業計画に沿った選択が重要です。
届出・申請手続き
保健所への申請手続きを行います。
ただ、市区町村によって、申請内容や手続きが不要の地域があったりと様々です。
また、個人の場合は「開業届」を管轄の税務署に提出する必要があります。
法人の場合は、税理士へ相談しましょう。
必要な知識・ 技術(資格)の 習得
訪問美容師として必要な介護の知識、対応方法など、技術を身につけるために資格を取得します。
個人で活動する上で、信頼を提供するのにも重要なポイントです。
メニュー料金の設定
施術メニューと価格設定を行います。
下記は、訪問美容サービスの価格相場を一覧にしたものです。
単価は、5,000円〜10,000万円程度となることがわかります。
施術メニュー料金表一覧 | 施設 | 自宅訪問 |
カット | 2,000〜4,000円 | 4,000〜6,000円 |
カラー(シャンプー・ブロー込み) | 6,000〜8,000円 | 8,000〜10,000円 |
パーマ(シャンプー・ブロー込み) | 6,000〜8,000円 | 8,000〜10,000円 |
カット+カラー | 8,000〜10,000円 | 11,000〜15,000円 |
カット+パーマ | 8,000〜10,000円 | 11,000〜15,000円 |
シャンプー | 2,000〜3,500円 | 3,000〜5,000円 |
出張費 | 〜2,000円 | 〜3,000円 |
必要な機材・薬剤・車両の購入
シザーやコーム、移動式シャンプー台、椅子、鏡などから消毒液、掃除道具まで、必要な道具を最低限揃えます。
また、送迎付き美容室の開業を計画するなら、車の購入も必要となります。
広告宣伝・営業活動
チラシ作成、ホームページの制作、介護施設への営業活動などで、集客を行います。
また、SNSも取り入れて効率・効果的に新規顧客を獲得していかなければなりおません。
開業費用の準備
開業資金の目安は、100万〜145万が相場です。
以下が具体的な内訳になります。
開業費用の内訳 | 金額 |
移動式シャンプー台 | 200,000円 |
理美容用品 | 50,000円 |
清掃用品 | 10,000円 |
ユニフォーム | 30,000円 |
営業車両 | 700,000〜1,000,000円 |
ホームページ | 100,000円 |
チラシ | 50,000円 |
名刺 | 10,000円 |
>>訪問美容は儲からない?では、収入アップさせるコツを解説しています。
出張・訪問美容師の年収相場は300万〜400万円
訪問・介護理美容師、福祉理美容師の給与では、首都圏の求人データをもとに以下の月収・年収が相場とされています。
給料相場
- 正社員:25万円〜35万円前後
- パート(アルバイト):時給1,500円前後
年収だと300万円〜420万円が平均的とわかります。
また、フリーランスや独立・開業で訪問美容師をする場合は>>出張美容師を個人ででご紹介しています。
介護美容師と福祉美容師の違いは「資格の有無」
介護美容師と福祉美容師の違いは資格の有無です。
「福祉美容師」と名乗るには介護関連の資格取得を要します。
国家資格ではありませんが、厚生労働省やNPO団体認定の資格と、美容師免許を併せ持つ必要があります。
一方、介護美容師は、美容師免許のみでも仕事ができますが、資格を得て知識を持つことで顧客満足度の高いサービスにつなげることができるため、資格取得は望ましいと言えるでしょう。
資格以外にも、違いを明確にするならば、下記のように比較できます。
項目 | 介護美容師 | 福祉美容師 |
---|---|---|
対象者 | 要介護者 | 高齢者 障がい者 妊婦 小児など |
活動目的 | QOL向上 心理的ケア | 社会参加 自信回復 美容の楽しさ提供 |
活動場所 | 介護施設 医療施設 障がい者施設 デイサービス 訪問介護 個人宅など | 介護施設 医療施設 障がい者施設 デイサービス 訪問介護 個人宅など |
必要資格 | 美容師免許 (+介護関連資格が望ましい) | 美容師免許 福祉美容師資格 |
訪問美容で起こりうるトラブル
訪問美容では、場所や状況に応じた柔軟な対応が求められるため、特有のトラブルが発生することがあります。
以下にいくつかの例を挙げ、それぞれ解説します。
訪問美容のトラブル
- 施術環境の問題
- 時間管理のミス
- 衛生や安全の問題
- コミュニケーション不足
- 料金トラブル
>>訪問美容師のデメリットでは、訪問美容で大変なことや失敗例、注意点を詳しくご覧いただけます。
施術環境の問題
自宅や施設の環境が美容施術に適していない場合があります。
照明不足や狭いスペース、設備の不備(シャンプー台がない等)が原因で施術が難しくなることも。
事前に必要な設備やスペースについて確認し、持参する道具で補えるように準備することが重要です。
時間管理のミス
訪問スケジュールがタイトだと、渋滞や顧客の対応遅れで次の訪問が遅れる場合があります。
これにより、顧客からのクレームや信頼喪失に繋がることに。
衛生や安全の問題
訪問先での衛生管理不足や、施術中の事故が問題になることがあります。
例えば、顧客が転倒する、道具で怪我をするなどが挙げられます。
特に高齢者や体が不自由な方への対応では、細心の注意を払う必要があります。
消毒や道具管理を徹底し、安全第一の施術を行いましょう。
コミュニケーション不足
訪問美容では、顧客やその家族、施設スタッフとの連携が重要です。
希望や施術内容のすり合わせが不十分だと、仕上がりに不満が出ることがあります。
料金トラブル
料金体系が分かりにくい場合や追加料金が発生した場合、顧客とトラブルになる可能性もあります。
料金の詳細やキャンセルポリシーを事前に明示し、書面で提示することがトラブル回避につながります。
これらのトラブルを防ぐには、十分な事前準備や適切な資格・知識の習得、柔軟な対応力が必要です。
トラブルを防ぐためにも資格を取って知識を持つことが大事
訪問美容師としてトラブルを防ぐには、適切な資格を取得し、関連知識を身につけることが役立つでしょう。
たとえば、介護美容師資格や福祉美容師資格を取得することで、介護施設や病院での適切な対応方法や法律知識を学ぶことができます。
また、衛生管理や感染症対策についての知識も必須です。
資格取得は、技術の信頼性向上だけでなく、顧客や施設側との信頼関係構築にもつながります。
>>出張美容師を個人ででは、出張美容師の収益モデルや、多様なニーズによる需要、成功させるコツを解説。
まとめ
訪問理美容師の資格取得について解説しました。
独立して訪問美容師を始めるには、訪問美容・介護関連の資格は必須ではありません。
美容師免許のみで始めることが可能です。
ただ、訪問福祉美容師を名乗る場合に限り、介護関連の資格が必要となります。
今回ご紹介した介護の資格を持つことによって、トラブル回避や顧客満足度の向上、リピート率アップにつながるでしょう。
人生100年時代の社会における美容福祉の可能性を広げる担い手として、活躍の場を見出していってください。
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