【2023年版】美容師国家試験とは|内容や合格率・日程など解説
「美容師国家試験の内容」
「美容師国家試験の日程」
「美容師国家試験の合格点や合格率」
美容師は国家資格なので、試験を受けて資格を取得した人のみがなれる職業です。
ここでは「美容師国家試験」に関する内容を網羅的に解説しています。
美容師国家試験はいつなのか、試験内容や合格率などを知りたい方は参考にしてください。
美容師国家試験の基本的な情報から試験の合格点まで、あらゆる疑問を解決する内容になっていますので、最後までぜひご覧ください。
本記事の内容
- 美容師国家試験とは
- 【一覧】第48回美容師国家試験の日程
- 美容師国家試験の合格点と合格率
- 美容師国家試験を受験するまでの流れ
この記事を書いた人
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美容師国家試験とは
美容師の国家資格を持っている人でなければ、美容室で美容師として働くことは禁じられています。
美容師という職業は、資格を持っている人だけが独占的に行うことができるというわけです。
国家試験は、春期と秋期の年2回開催されます。
おおよその実施時期
- 春期:1月下旬~2月上旬に実技試験、3月上旬に筆記試験
- 秋期:7月下旬~8月上旬に実技試験、9月上旬に筆記試験
※実施時期によって夏、冬という表記もあります
美容師国家試験の内容
美容師国家試験は実技試験と筆記試験があります。
実技試験
実技試験は減点方式です。
- 「衛生上の取扱試験」の減点が20点以下
- 「基礎的技術試験」の減点が第1課題(カッティング)・第2課題(オールウェーブセッティングまたはワインディング)ともに30点以下
上記2点を満たすことが合格の条件です。
第2課題は回ごとに変わりますし、実技試験は施術の技術だけでなく、「衛生試験」もあります。
清潔さ・身だしなみ・用具の衛生状態や収納方法などを審査され、それぞれの項目で10~30点の持ち点。
技術面が合格でも衛生試験で不合格となることもありますよ!
筆記試験
筆記試験は全55問で、60%以上の正答率が必要です。
学科は以下の内容です。
- 関係法規
- 制度及び運営管理
- 公衆衛生
- 環境衛生
- 感染症
- 衛生管理技術
- 人体の構造及び機能
- 皮膚科学
- 香粧品化学
- 文化論
- 美容技術理論
上記が出題され、全課目において無得点でないことが条件になっています。
美容師国家試験の受験資格
美容師国家試験の受験資格は次の通りです。
1 美容師養成施設で、次の課程を修了した人
- 昼間課程 2年以上
- 夜間課程 2年以上
- 通信課程 3年以上
《平成10年4月1日以降に入学した人》
2 美容師養成施設で、次の課程を修了した後、1年以上の実地習練を経た人
- 昼間課程 1年以上
- 夜間課程 1年4カ月以上
- 通信課程 2年以上
《平成10年3月31日以前に入学した人》
※平成14年3月31日までに1年以上の実地習練が終了していない人については、受験資格はありません。
引用サイト:『理容師美容師試験研修センター』より
美容師国家試験の免除がある!
結論:美容師国家試験には免除があります!
美容師国家試験が免除になるケース
- 実技と筆記の試験を両方を受けていて、どちらかに合格している場合→合格した試験を次回免除
- 理容師の免許を持っている人→理容技術理論を除く筆記試験を免除
美容師国家試験の実技試験か筆記試験、どちらかの試験に合格していれば落ちた人でも、次回の試験で一度だけその試験が免除になります。
また、理容師の免許を持っている人は、美容師の勉強する範囲と重複する部分があるのでその部分が免除となります。
美容師の免許の難易度は高い
美容師国家試験合格する難易度は高いといえます。
なぜなら、試験を受けるには、美容師養成施設か美容師通信課程の修了が必須となっているからです。
後ほど紹介しますが、合格率は約60%から約80%と高めです。
ですが、合格率が高いから美容師国家試験の難易度が低いわけではありません。
学校で専門知識や技術を身につけた人でも、国家試験で毎年多くの不合格者が出ています。
美容師国家試験の実技試験では求められる技術レベルが高く、残念ながら落ちた人も少なくないですし試験の難易度も高くなっています。
受かるコツ
年に2回しかない美容師国家試験の合格するためのコツ・ポイントはこちらです。
- 実技試験の審査基準をよく確認しておく
- 衛生面への配慮して試験に望む
- 筆記試験は過去問を繰り返し解く
- 試験当日は体調を整える
技術があっても、審査基準を満たしていなければ合格にはなりません。
身だしなみや衛生面の配慮も審査に含まれています。
試験前に実技・衛生面の基準はしっかり確認しておきましょう。
筆記試験は繰り返し過去問を解くことで対策ができます。
あとは、本番に自分の力を発揮できるように当日に体調を崩さないように気を付けましょう。
【一覧】第48回美容師国家試験の日程
詳しくは公益財団法人理容師美容師試験研修センターに問い合せてください。
- 願書受付締め切り
- 実技試験
- 筆記試験
- 合格発表
上記日程を一覧で紹介します。第48回美容師国家試験の課題内容など詳細はこちらで確認してください。
実技試験や筆記試験の日程・内容は次の通りです。
第48回美容師国家試験 | 日程 | 内容 |
願書受付締め切り | 令和5年5月29 日(月) | – |
実技試験 | 令和5年8月1日(月)~ | 第1課題:カッティング 第2課題:オールウェーブセッティング及び衛生上の取り扱い |
筆記試験 | 令和5年9月3日(日)午後0時50分集合 | 関係法規・制度及び運営管理、衛生管理(公衆衛生・環境衛生・感染症・衛星管理技術)、保健(人体の構造及び機能、皮膚科学)、香粧品化学、文化論及び美容技術理論 |
合格発表 | 令和5年9月29日(金)午前9時 | 理容師美容師試験研修センターホームページ |
試験会場
実技試験 | 滋賀県と高知県を除く各都道府県 |
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筆記試験 | 北海道・岩手県・宮城県・東京都・石川県・愛知県・大阪府・岡山県・広島県・愛媛県・福岡県・鹿児島県・沖縄県の13都道府県 |
実技試験は滋賀県・高知県在住者は、他の都道府県で受験しなければなりません。
筆記試験の会場は、試験によって変更されるので確認しておきましょう!
過去問
美容師国家試験の過去の筆記試験の内容も公開されています。
答えも載っているので試験前には過去問も解いておきたいですね。
合格発表の日程
第47回美容師国家試験の合格発表は令和5年3月31 日(金) でした。
第48回美容師国家試験の合格発表は令和5年9月29日(金)午前9時からの予定です。
春の受験は新しい就職先での正式な入社が4月1日となっている新社会人の皆さんにとっては、ギリギリの発表となるのでドキドキですね。
合格通知は合格発表日に発送
美容師免許の合格の確認は理容師美容師試験研修センターのホームページで確認しましょう。
合格通知は郵送で届きます。
だいたい1週間前後で届くようですので、第47回の美容師国家試験の通知は、4月上旬のうちに届いたそうです。
美容師国家試験の合格点と合格率
美容師国家試験は春と秋で合格率が変わります。
春は専門学校でも昼間課程で通学の人が多く、合格率が高い傾向にあります。
美容師国家試験 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
第47回 | 19,505人 | 17,266人 | 88.5% |
第46回 | 3,578人 | 2,145人 | 60.5% |
第45回 | 18,536人 | 17,104人 | 92.3% |
第44回 | 4,774人 | 2,871人 | 60.1% |
第43回 | 18,107人 | 15,502人 | 85.6% |
第42回 | 4,853人 | 2,993人 | 61.7% |
第41回 | 17,288人 | 14,709人 | 85.1% |
第40回 | 5,134人 | 2,982人 | 58.1% |
春と秋で試験の難易度自体に差はありません。
2月の試験は、8月の試験で不合格だった人が再挑戦するケースが多いのも、合格率が高くなりやすい理由の一つです。
また、試験の合格点は筆記と実技で方式が異なります。
筆記試験の合格点
筆記試験は100点満点で60点以上が合格となります。
マークシート方式で、しっかり勉強していれば難しい内容ではないので、計画的に取り組んでいけば問題ないです。
筆記試験は全55問で60%以上が合格基準です。
繰り返し過去問を解いて対策しましょう!
実技試験の合格点
実技採点は、減点方式が採用されています。
合格ラインは毎年変わっていますが、失敗や忘れ物で減点となり、2020年の実技試験だと、衛生上の取扱試験は減点20点以下が合格ラインとなっています。
基礎的技術試験の合格ラインは、第1課題・第2課題共に減点30点以下でした。
実技試験はすべての課題が合格点を満たした場合に合格となるので、バランス良く身につけていくことが大切です。
直近5回の合格率推移
美容師国家試験は年2回(春期・秋期)実施されますが春季のほうが合格率が高いです。
春期の過去5年間の合格率は、85〜93%程度です。
2022年の第45回では初めて合格率が90%を超えたことで注目され、今回第47回でも88%と合格率が高い傾向が続きました。
美容師国家試験を受験するまでの流れ
受験願書と必要書類を必ず受験提出期限までに簡易書留にてに提出します。
- 受験願書
- 写真
- 受験資格を証明する書類
- 受験料払込の証明書
① 受験願書
入手できる場所
- 公益財団法人理容師美容師試験研修センター本部でダウンロード
- 美容専門学校
② 写真
- 受験願書提出日から6か月以内に撮影
- 縦4.5cm x横3.5cmのもの (パスポートサイズ)
- 背景は無地の白色か明るい色
- 髪などで顔面を覆っていないもの
③ 受験資格を証明する書類
- 「卒業見込証明書」または「卒業証明書」
(※在学中の学生は「卒業見込証明書」で受験して、卒業後に「卒業証明書」を提出) - 前回の試験を受験していて、筆記か実技のどちらかに合格している場合は「合格証明書」
④ 受験料払込の証明書
郵便局で受験料を振込み、受領書またはご利用明細票が必要です。
【受験料】
実技試験及び筆記試験の両方を受験する場合・・・2万5000円
試験の一部免除により実技試験のみ受験する場合・・・1万2500円
試験の一部免除により筆記試験のみ受験する場合・・・1万2500円
まとめ
ここまでで【2023年版】美容師国家試験の日程や合格率など内容を解説しました。
美容師国家試験でお悩みの方は、ぜひ本記事を読み返してみてください。
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