美容室の客単価はどのように計算すればいい?1人あたりの単価をアップする方法
「美容室の客単価はどのように計算すればいいの?」
このような方に向けて、本記事では「美容室の客単価事情」について徹底解説していきます。
この記事を書いた人
ナチュラルな大人可愛いから今時の可愛いまで、お客様に合わせたヘアデザインをご提案させて頂きます。
メンズ似合わせカットや、透明感カラーが得意です。またアイリストのディプロマ取得済み。現在は転職エージェントとしてサイト運営中。
美容室における客単価とは?
客単価とは、消費者1人が1回の買い物で購入する金額のことを指します。
例えば、1万円の買い物をしたお客様がいたとしたら、客単価は1万円ということです。
美容室における客単価とは、お客様1人あたりがサービスを受けて、お支払い頂いた金額の平均値のことを指します。
こちらも例を挙げると、毎月100名のお客様を担当し、100万円の売上を上げたとすれば、客単価は1万円です。
大体の美容室は毎月の客単価を意識しているところが多く、美容室によっては年単位での客単価を集計しているところもあるかと思います。
美容室における売上の考え方
美容室における売上の考え方としては次の式から成り立ちます。
売上=客単価×客数(リピーター含む)
売上を上げるには客数の母数と客単価が両方共に高くなければ成り立ちません。
例を挙げさせて頂くと、毎月100名のお客様を担当したとして客単価が1000円であれば10万円の売上です。
一方で、毎月50名のお客様を担当したとして、客単価が3000円であれば15万円の売上になります。
このように、少ない客数でも売上を上げるには客単価がとても重要ということです。
美容室における平均的な客単価はどのくらい?
美容室における、平均的な客単価は約6000円です。
こちらは全メニューを合わせた客単価の平均値ですので、美容室を利用するお客様全員の平均値ということになります。
しかし、美容室にご来店頂くお客様が選択するメニューは人それぞれです。
そこで各メニューの平均相場もご紹介させて頂きます。
メニュー | 価格相場 |
---|---|
カットのみ | 2704円〜3439円 |
カラーのみ | 4710円〜6894円 |
パーマのみ | 6299円〜7427円 |
このような平均値となります。
平均値に幅があるのは、地域毎に差があるからです。
一概に東京が1番高いとも言い切れないのが、価格相場にも表れていました。
実際に、美容室における客単価を単純計算してみよう
客単価の基本がお分かり頂けたところで、実際にご自身がどのぐらいの客単価があるのか計算してみましょう。
計算式は以下の通りとなります。
今月の売上÷客数=客単価
具体的に数字を入れてみて、客単価を計算してみると、
100万円の売上÷100名のお客様=客単価10000円
このようになります。
また、客単価が2,000円上がった場合、
客単価12000円×100名のお客様=120万円の売上
となり、20万円もの売上を同じ客数で上げることができます。
結論として、客単価を上げることで売上の大幅アップにつながるのです。
美容室オーナー向け|客単価をアップさせるには何をやるべきなのか
客単価を上げるためにやるべきことは多いです。
その上で今回は特に重要になる要素を記載していきます。
具体的な施策としては、
- クロスセル
- メニューの価格を上げる
- メニュー表は松竹梅を意識する
この3点です。
それぞれ次項で詳しく解説させて頂きます。
客単価アップ1.「クロスセル」
客単価アップ施策1つ目は「クロスセル」になります。
クロスセルとは、お客様が購入しようとしている商品と別の商品を提案し、購入を検討してもらうことです。
クロスセルの例としては、車を購入した時に一緒にカーナビ等のカー用品を購入して頂くような施策になります。
また、美容室におけるクロスセルとは、お客様のご希望メニューと別メニューを提案して、施術を検討してもらうことです。
こちらも例を挙げさせて頂くと、カットをご希望のお客様に、一緒にトリートメントを提案し施術を受けて頂くような施策になります。
クロスセルという施策が何となくお分かり頂けたところで、美容室におけるクロスセルのやり方を簡単に解説したいと思います。
前提条件として、カットのみでご予約のお客様を担当する場合でのやり方です。
- カットのカウンセリングをする「どのようなスタイルをご希望でしょうか?」
- 髪の悩みや扱いにくいところを探る「現状で髪のお悩みや扱いにくいところはございませんか?」
- カット以外の施術で、悩み等を解決できることを提示「毛先のダメージ、髪の広がりが気になるやうであれば、トリートメントや縮毛矯正をすることで、より扱いやすくなりますよ。」
- お客様にご希望を尋ねる「一度、お試しになりませんか?」
このような流れでクロスセルするのが良いかと思います。
あくまでも一例ですので、自身の接客に当てはめて、より良いクロスセルをしてみましょう。
客単価アップ2.「メニューの価格を上げる」
客単価アップ施策2つ目は「メニューの価格を上げること」です。
単純にメニューの価格を上げればそれだけ客単価が上がります。
一方で、メニュー価格が上がることで、顧客離れの危険性もありますので、適正な価格を見極めることが重要です。
闇雲にメニューを高くしても、安いままの価格で提供していても、売上の天井は見えてきてしまいます。
そのため、優秀なスタッフを雇ったりして、美容室サロンの価値を高め、メニューの価格を上げていくというのが美容室オーナーがやるべきことだと言えるでしょう。
メニュー表は「松竹梅」を意識する
メニュー表を作るときには、松竹梅になるようにすると単価を上げやすくなります。
松竹梅の心理効果とは、価格と条件の異なる3つのメニューから一つを選び取る時、無意識で中間のものを選ぶという心理のことです。
文章でみると分かりにくいかと思いますので、具体的に、美容室で使われる松竹梅の効果を紹介させて頂きます。
カラーのメニューが3種類あったとして、以下のようなメニュー構成になっています。
- カラー 3000円
- 透明感カラー 5000円
- 極上艶カラー 7000円
このようなメニュー構成であれば、2番のメニューが1番選ばれやすいということです。
また、中間が選ばれやすいことを利用し、お店の利益が1番上がるメニューや推したいメニューを中間に組み込むことも効果的になります。
たかがメニュー表ですが、考えて構成を決めると、最終的なお店への利益には差が生まれるかと思います。
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「優秀な美容師を雇って顧客単価を上げたい」
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JOB VRを始めて耳にする方も少なくないかと思いますので、次項で詳しく解説していきます。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は美容室の客単価についてまとめてみました。
少ない客数でも多くの売上を上げられるのが、客単価です。
自店舗でも、すぐに実践できる施策がいくつかあるかと思いますので、是非実践してみてください。
実践して頂いて、1円でも多くの売上を上げて頂ければ幸いです。
最後までご覧頂きありがとうございました。