美容師ブランク|復帰できるのは何年まで?カット講習スクール・30代から求人

美容師として復帰したいけど、長いブランクがあるから不安とお悩みではありませんか?
「美容師が30歳から復帰するってできるの?」
「美容師ブランク20年はさすがに無理?」
このような疑問をお持ちの方に向けて「ブランクあり美容師の復職」について以下の内容を解説します。
- ブランクは何年まででもOK!
- ブランクから美容師へ復帰する方法
- 技術に自信をつける方法
- オススメの講習・スクール
- 自信がなければカットのない就職先もオススメ
- よくある質問
結論、美容師はブランクがあっても問題ありません。
主な理由は、美容業界全体の人手不足が深刻化しているから。実際、ブランクあり美容師を歓迎する求人も多く目にします。
30代以上からでも、たとえ20年以上ブランクがあったとしても、活躍できる場を見つけて再就職している美容師の方はたくさんいます。
美容師への復帰を考えている方は、ブランクや年齢に関係なく、自分に合った環境で活躍するためのポイントについてまとめたのでご覧ください。

監修者 — 京極琉
京極琉は「世界一のヘアデザイナー」と称され、数々の国際的な美容賞を受賞した実力派。日本の高級ヘアブランド「KYOGOKU」の創設者であり、アジアにおいて非常に高い影響力を持っています。セレブリティ、有名人、スーパーモデル、企業家などのヘアスタイルを手がけ、無数の人々にとって理想のイメージを実現してきました。
パリ・ミラノ・東京コレクションでは公式ヘアディレクターを務め、世界各国でプロ向けの美容技術セミナーにも招かれるなど、
その指導のもとアジアで10万人以上の美容師が一流の技術を学び、「京極琉ヘアデザイン」は世界的なトレンドとなっています。
「完璧なヘアスタイルとは、見た目の変化にとどまらず、自信とセンスを高める鍵である。」—— 京極琉
彼の理念は、美容技術を通して一人ひとりが「最も美しい自分」を表現できるようにすること。現在は日本最高峰のヘアケア技術を台湾市場にも導入し、より多くの台湾の方々にプロレベルの美容体験を提供しています。
【これまでの実績】
・世界的に認められた「世界一のヘアデザイナー」
・日本のトップヘアブランド「KYOGOKU」創設者
・アジアで最も人気のあるヘアアーティストであり、10万人以上のプロ美容師を指導
ブランクは何年まででもOK!30代からでも遅くない理由

結論から言ってしまえば、美容師の復帰に関してブランクの年数や年齢はさほど問題視されません。
それは、お店の客層、ターゲト層によっては、年代が近い美容師の方がお客様が安心できるというニーズもあるためです。
むしろ、あえて30代・40代・50代のスタッフを主軸としたお店づくりをねらいにしているサロンもあるほど。
また、30代で美容師を目指す方も多くいるなど、美容師の資格に年齢制限はないからこそ、歳に縛られることなく働ける特徴を持つ職業ともいえます。

美容師とは若くないといけないということは全くないのです。
ブランクから美容師へ復帰する方法


ブランクから美容師へ復帰する方法で大事なポイントを以下の4つご紹介していきます。
- ブランク対象のサロン求人へ応募する
- 不安なら短期の仕事からはじめてみる
- 育児中なら託児所アリのサロンも
- アシスタントやレセプションからはじめる
ブランク対象のサロン求人へ応募する
まず基本的なポイントは、ブランクがある美容師を対象にしているサロン求人から応募してみることです。
なぜなら、お互いの条件が合致しているためです。
例えば、「ブランクOK」「ブランク歓迎」などと検索してヒットする求人であれば、ブランクのある美容師に対応した研修制度があったり、採用される際にもスムーズに進めることができます。
不安なら短期の仕事からはじめてみる
いきなりフルで働き始めることに抵抗や不安を感じる場合は、短期の仕事からスタートさせるのもひとつの手段です。
なぜなら、無理せず自分のペースで徐々に感覚を思い出せるようになるからです。
例えば、美容師派遣サービスなどに登録しておけば、都合の合う日だけ仕事をこなして復帰の準備を整えるというやり方も。
最近では美容師専門の派遣サービスも増え、働けるサロンや勤務時間など自由に選べる内容が充実しています。
完全に復帰する前に、自分の技術力を把握しておくにも有効と言えます。
育児中なら託児所アリのサロンも
子育てが落ち着いたタイミングで復帰を考えたい主婦の方であれば、託児所アリのサロンを探すのがオススメです。
それは、お客様や他のスタッフに迷惑をかけないよう働ける環境を整えるため。
例えば、こどもの急な発熱やケガなど、予測できない事態は避けられません。
その点、サロンに託児所があることは大きな安心要素となります。
アシスタントやレセプションからはじめる
アシスタントやレセプションとして雇用される美容室を探すのも基本的な方法です。
技術力やサロンの方針にもよりますが、元スタイリストの場合だと、1~3か月ほどでスタイリストとして働くことができます。
もともとアシスタントだった場合では、半年~3年ほどのアシスタント期間が必要になるケースも。
レセプションであれば、美容師免許がなくてもできるため、免許取得者や経験者は優遇されるでしょう。
技術に自信をつける方法


ブランクが長いほど、美容師としての技術や感覚に対して不安を感じるのは当然です。
そこで、復帰前でも技術に自信をつける方法を3つご紹介します。
- オンラインサロンなどの動画学習
- YouTubeで学ぶ
- セミナーやカット講習
オンラインサロンなどの動画学習
オンラインサロンなどの動画学習は、自宅で手軽に最新技術が学べる便利なツールです。
それは、優れた専門的知識を持つ有名美容師などが主催する、美容師向け動画だから。
講習会に通う時間がとれない現役美容師も、スキルアップのための優れた教材として活用している動画学習です。
料金や内容は多岐に渡り、自分の自信が持てない分野や伸ばしたい技術に特化した内容のものが選べるのも魅力。
詳しくは、オンラインサロンのおすすめランキングや、無料のオンラインセミナーなどをご紹介している記事も併せてご覧ください。
>>美容師オンラインサロンランキング|美容室セミナーでおすすめを紹介!
YouTubeで学ぶ
有料で外部講習を受けるのに迷っている方は、YouTubeで学ぶことから始めてみましょう。
なぜなら、現役美容師YouTuberなどのチャンネルでは、無料で学べる有益な情報や技術動画がたくさんアップされているから。
動画を参考に、自宅でウィッグのカット練習をしてみるのも十分学びになるはずです。
そのうえで講習会やオンラインサロンを利用するか判断してみてはいかがでしょうか。
セミナーやカット講習
復帰前にセミナーやカット講習などで、技術を学び直すことで自信をつけることができるでしょう。
その理由は、受講することによって感覚を思い出せたり、最新知識を身につけることができるから。
また、スクールによっては、初心者・ペーパー美容師向けなど基礎から学べる講習も用意されています。
ブランクありの美容師さん向け「短期講習会」や「セミナーレッスン」などに参加して、就職活動でも積極的にアピールしたいものですね。



サロンや美容メーカーが無料開催している場合もあります。
「ブランクあり」の美容師にオススメの講習・スクール
長年のブランクや、美容師としての技術に自信がない・怖いという方でも大丈夫です!
復職サポートに特化した内容を提供しているところをご紹介しますね。
スクール名 | 特徴 | 対象者 | 受講スタイル | 受講期間・回数 | 料金(税込) | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
日本カットアカデミー | 感覚に頼らない「理論×仕組み」のカット教育。20年の教育実績 | 初心者・カットに不安のある美容師、スタイリストを育てたい美容院など | 通学(東京/大阪) オンライン | 最短6か月(応相談) | 要問合せ | 詳しい内容・受講生の評判・口コミはこちら |
フランヴェール | べーシックコース:少人数制&復職者向け講座が充実。現役美容師が講師 | ブランクがある美容師、技術を見直したい人 | 通学(東京・日野市) | 全4回(12時間) | 38,500円 | 都度払い9,900円の体験コースあり |
TOKYO BEAUTY INSTITUTE | カット専科コース:カット技術に特化したカリキュラム | アシスタント歴が長い方、カットを基礎から学び直したい方 | 通学(東京・渋谷) | 4ヶ月 32回(162時間) | 220,000円 | 他にも基礎から応用まで学べる「BASICコース」あり |
上記は、美容師向けのカット講習として人気のある「日本カットアカデミー」「フランヴェール」「TOKYO BEAUTY INSTITUTE」の3校を比較した一覧表です。
学びたいカリキュラムの特徴や予算に合ったスクールを選びましょう。



ママ美容師や転職希望者向けの柔軟なカリキュラムも増えているので、安心して学び直せますよ。
自信がなければカットのない就職先もオススメ


前述では、技術に対する不安を払拭するための学習方法をご紹介しましたが、カットをしないでも美容師として活躍できる場もあるのでご紹介していきます。
ブランクがあり過ぎていきなりカットは怖い…
元々カットが苦手で技術に自信がない…
といったケースもあるでしょう。
そんな方には、ブランクから復帰する場として以下の「再就職先」をオススメします。
- 撮影スタジオ
- 結婚式場
- ヘアカラー専門店



美容師を必要としている場所は様々なニーズで存在しています。
撮影スタジオ
まず、ブランクからの再就職先でオススメするのが、「撮影スタジオ」です。
なぜなら、「ヘアメイクアーティスト」としての需要が絶えないから。
スタジオで行われる写真撮影では、証明写真やプロフィール写真用メイク、着付けヘアメイクなど…様々なシーンで必要とされているのが美容師です。
美容師免許を持つ、美容系職種経験者の場合は優遇条件として掲載されている求人が多く、カット技術が求められないためブランクがあっても普通の美容室と比較して採用される可能性が高いと言えるでしょう。
もちろん、正社員だけでなく、パート・アルバイト、業務委託などの雇用形態も様々です。
結婚式場
続いて、カットなしでオススメの就職先は「結婚式場」です。
それは、美容師免許取得者は優遇されるからです。
例えば、美容師免許不問 ・美容師免許取得者優遇などの条件での求人が多く見られます。
元美容師であれば、ブランクがあったとしても有利にアピールすることができるでしょう。
結婚式場では主に「ブライダルヘアメイク・アテンド業務」というお仕事の求人が一般的です。
また、フリーランスで「土日出勤のみ」などの求人もあるため、自由な働き方が実現できる場合も。
ヘアカラー専門店
最後にオススメするのは「ヘアカラー専門店」です。
それはいうまでもなく、カラーリングだけをおこなう専門店だからです。
ヘアカラー専門店では、一般的な美容室と違ってカットやパーマなどの技術は求められません。
例えば、「ブランク有大歓迎!」などの求人も多く見受けられます。
ヘアカラー専門店「COLOR PLUS」では、結婚・出産を機に退職して10年〜20年以上のブランクから復帰を遂げたママさん美容師の方々が多く活躍されています。
ヘアカラー専門店「COLOR PLUS」スタッフの声は>>こちら
美容師免許を持っていてサロンでの経験があれば、または似たような経験を持つ仲間が活躍する現場であれば、たとえブランクがあっても再就職しやすいはずです。
美容師の復帰・ブランクに関するFAQ


美容師のブランクでよくある質問をまとめたので参考にしてみてください。
- ブランクが長年ある美容師でも雇ってくれる美容室はある?
- 技術と感覚を取り戻せるには、どのくらいかかるのが一般的?
- 年齢よる復帰の厳しさは実際にある?
- 子育てとの両立はできる?
- 年齢的に体力が持つか不安。
- ブランクありの場合の履歴書はどう書けばいい?
Q. ブランクが長年ある美容師でも雇ってくれる美容室はある?
A. 10年以上のブランクでも再就職できる人は多くいます。
人材確保と維持が困難な状況下である美容業界では、経験ある人材を求めています。
また、ブランクで不安な場合でも状況に合った働き方を提案してくれるサロンもあります。
Q. 技術と感覚を取り戻せるには、どのくらいかかるのが一般的?
A. 個人により異なりますが、およそ3か月から半年の間で取り戻すことが可能です。
Q. 年齢による復帰の厳しさは実際にある?
A. 40代まではありません。
50代からは困難に感じるケースも可能性としてはあげられますが、サロンの特性や地域性などといった状況も左右するでしょう。
>>【男性美容師の行く末】美容師が歳をとったら?では、45歳から65歳現役美容師の年収や、働き方について詳しく解説しています。
Q. 子育てとの両立はできる?
A. できます。
全国的に多くの美容師が産休・育休明けに復帰を果たしています。
育児と子育ての両立を実現させる美容師の働き方や、独立してサロン経営について詳しくは>>ママ美容師の悩みをご覧ください。
>>美容師の育休・産休|妊娠したら?では、取得期間から復帰までお金がもらえる方法をご紹介しています。
Q. 年齢的に体力が持つか不安。
A. 自分のペースで働くことができるサロンもあります。
詳しくは、>>美容師が働ける年齢は何歳から何歳まで?で解説しています。
Q. ブランクありの場合の履歴書はどう書けばいい?
A. 通常では、「一身上の都合により退職」と記載します。職務経歴書の自己PR欄でブランク期間中に習得したものなどをアピールできると効果的です。
詳しくは、>>美容師の自己PR例文で、履歴書の書き方やコツ、アピールポイントの見つけ方を解説しています。
まとめ
今回は「美容師のブランクは何年まで?」について解説しました。
結論、10年、20年以上のブランクがある方でも復帰できている美容師の方はいます。
これまで働いていた美容室を辞めてからブランクがあると、いろいろな不安を抱える方が多いでしょう。
ところが、ブランクは必ずしもマイナスではありません。
ブランクのある方でも働きやすい体制を整えているサロンは探せば見つかります。
今回ご紹介した「ブランクから復帰するためのポイント」をおさえて、新たな挑戦をカタチにする行動をおこしましょう。