セルフカラーに対する美容師の本音|美容院で怒られる・嫌がる?セルフカット
セルフカラー・セルフカット後に美容院に行くと、怒られたり、恥ずかしい思いをするのではないかと不安に思う方もいますよね。
結論から言うと、怒られたり恥ずかしい思いをすることはほとんどありません。
しかし、セルフカラー・セルフカットに対する考えは美容師によってまちまち。
毛嫌いする美容師もいれば、見慣れており気にしない美容師もいますが、セルフカラー後の髪は美容師にとって非常に扱いにくくなります。
そのため、セルフカラーをあまりおすすめしないというのが美容師の本音のようです。
セルフカラー・ホームカラーに対する美容師の本音と、セルフカラーのデメリット、セルフカラー後に美容院へ行く際の注意点を解説します。
この記事を書いた人
ナチュラルな大人可愛いから今時の可愛いまで、お客様に合わせたヘアデザインをご提案させて頂きます。
メンズ似合わせカットや、透明感カラーが得意です。またアイリストのディプロマ取得済み。現在は転職エージェントとしてサイト運営中。
【美容師の本音】セルフカラー・カットから施術するリスク
セルフカラー・カット後の美容院での施術は、失敗のリスクが高まります。
施術失敗につながる理由は、セルフカラーによる髪のダメージがまばらで、パーマやカラー、縮毛矯正をするうえでとても難しい施術になってしまうからです。
リアルな現役美容師の声
美容師です。
では遠慮なく本音で書きます。
セルフカラーをされていることリスクになる様な注文を受けた場合、思うところはあります。
たとえば、セルフカラーでかなり傷んでいる髪で「美しい縮毛矯正をかけてほしい」というケース。セルフカラーのダメージは部位によってダメージ度合いに大きなムラがあるため、きれいなストレートにするのはかなり難儀です。
僕は「こんなお客様は来ないでほしい・・・」なんて全く思いませんし、難しい仕事が僕の役割だと思っていますが、きれいなストレートに仕上がったときはその大変さを少しでも分かってほしい。
本音では「すごい!ありがとう」と言われたいです。
セルフカラーは染めムラなどにより髪のダメージが部位によって異なってしまいます。
そのため、「きれいに縮毛矯正をかけて欲しい」と依頼されても、「ダメージ度合いにムラがあるためきれいに施術することは困難」とのこと。
そういった難しい仕事にやりがいを感じる美容師もおり、セルフカラー後の施術がきれいに仕上がった際にはその大変さをわかって欲しいと感じているそう。
施術失敗のリスクが高くなるため、美容師によっては髪の状態により対応を断られてしまうケースもあります。
よって、髪の状態がひどい場合は、予約の際にセルフカラーをしていることを事前に相談しておくとトラブル回避になりおすすめです。
例外として、セルフカラーと美容院カット、セルフカットと美容院カラーの組み合わせであれば、影響がないため美容師が困ることはあまりないそう。
セルフカラーがオススメできない理由
セルフカラーは施術失敗のリスクが高いことから美容院で対応を断られることがあると説明しましたが、他にも下記4つのデメリットがあります。
オススメできない理由
- 染まりムラができる
- 色が入りにくくなる
- 髪のダメージにつながる
- カラーリング後の色落ち
①染まりムラができる
セルフカラーはどうしても染まりムラができやすいです。
現在の市販のカラー剤は、ムラなく染められるよう扱いやすくなっていますが、髪全体をムラなく染めるのは簡単そうに見えて至難の業。
特に後頭部の根元はセルフカラーでは染めにくく、ムラになりやすい部位です。
根元なので染めた直後は気にならなくても、染まりムラが何度も繰り返され、ムラ部分が毛先の方に出てきた時に違和感が出てしまいます。
②色が入りにくくなる
セルフカラー後は次に染めたい色に染めにくくなることがあります。
なぜなら、市販のカラー剤は成分が不明で、美容院で染める際の色味の調合が難しくなるからです。
例えばセルフカラーで赤みの強いカラーに染めた後に、美容院で寒色系の色味に染めたいと言っても、正反対の色なのできれいに染まる確率はとても低くなります。
美容院であれば正反対の色でも絶対にできるという訳ではないですが、次回のカラーを考慮して調合を調整できるため、正反対の色でも近づけやすくすることが可能。
市販のカラー剤は成分がわからないため、色味の調合が難しくなり染めたい色に染めにくくなってしまうのです。
③髪のダメージにつながる
市販のカラー剤は、カラーリング力が強いため、髪のダメージにつながります。
髪質的にそこまで強いカラー剤を使わなくても染まる方も、強いカラー剤を使うことになるため、髪の毛への負担が大きくなります。
また、美容院であれば髪が傷んでいる箇所には優しいカラー剤を使うなど状況に応じて対応ができますが、市販のカラー剤では傷んでいる箇所にも強い力で染めるため、髪の傷みを助長してしまうのです。
さらに、セルフブリーチの場合、市販のブリーチ剤は強力な薬剤を使用しており髪の毛に深刻なダメージを与えるため、その後の美容院での施術がより難しくなります。
④カラーリング後の色落ち
③で説明した髪のダメージにより、キューティクルの閉じる役割が弱まるため、カラーリング後の色落ちが早くなります。
美容院で使用するカラー剤は、キューティクルを開いて染料を入れた後にキューティクルを閉じる役割も果たします。
しかし、市販のカラー剤は髪にドリルで穴を開けて無理やり染料を入れ込むイメージのため、キューティクルを閉じる作業がなく染料が漏れ出してしまうのです。
市販のカラー剤で染めている人が多い実態
現在髪のカラーリングをしている人のうち、約4割は1年以内にセルフカラーをしたことがあります。
「普段からセルフカラー派」や、「コスパがいい」という理由でセルフカラーを選択している方が多数。
また、最近のカラー剤は手間やにおいが以前よりも気にならない商品が増え、セルフカラーのハードルが下がったという方も多いでしょう。
セルフカラーとサロンの併用は5割以上
「セルフカラーと美容院どっちも利用」と回答した方は実に5割以上。
併用している理由は、費用面や、仕事や育児で美容院に行く時間がなかなか取れないという声が多くあります。
できれば美容院で染めたいけど、毎回美容院に行くのはお金も時間もかかるし、セルフカラーで済ませてしまおうと考える方が多いようです。
セルフカラーのデメリットを知ると「セルフカラーやめたほうがいいの?」と感じるかもしれません。
しかし、ヘアカラーをしている人からはなかなか切り離せないセルフカラー。
少しでもデメリットを緩和できる、美容師おすすめのセルフカラー剤の選び方を解説します。
セルフカラーするなら保護成分配合タイプを選ぶ
市販のカラー剤は、先述した通りカラーリングのパワーが強くダメージに繋がってしまいます。
そのため、美容師おすすめのセルフカラー剤はズバリ、保護成分配合タイプ。
毛髪保護成分が入っているか否かで、カラー後の髪の手触りや艶感に大きな差が生じるのです。
「毛髪保護成分」であるホホバオイルやツバキオイルは、仕上がりの違いだけでなく、頭皮保護の役割も担っています。
ヘアカラー後の手触りや艶やかさを実感できます♪
よってカラー剤選びの際は、毛髪保護成分が入っているかパッケージをよく確認して購入しましょう。
セルフカラーしてからサロンへ行く目安は1か月後
セルフカラー後に美容院に行く場合、どの程度の期間を空けたら良いのでしょうか。
セルフカラー後は、セルフカラーの色が落ち着く1か月後を目安に行くのがおすすめ。
セルフカラーの色素が髪に残っていると、下地の色みやトーンが美容院でのカラーリングに影響を与え、想定外の色に染まってしまうことがあるからです。
明るめのセルフカラーであれば色落ちが早いため、2〜3週間の期間で美容院へ行っても問題ありません。
トラブルを避けるためにも、セルフカラー後は1か月程空けてから美容院に行くようにしましょう。
まとめ
セルフカラーは美容院で怒られたり恥ずかしい思いをすることはありません。
しかし、美容師が扱いにくい髪であることは事実です。
- セルフカラー、カット後は美容院での施術失敗リスクが高くなる
- セルフカラーは染まりムラや髪へのダメージなどデメリットが多い
- 金銭面や時間面でセルフカラーを選択する人が多いのも事実
- セルフカラーの際は、保護成分配合タイプのカラー剤を選び髪への負担を軽減する
- セルフカラー後の美容院は、色が落ち着く1か月後が目安
- 髪の状態がひどい場合は、予約の際にセルフカラーをしていることを美容師に事前に相談する
カラーリングしている方からはなかなか切っても切り離せないセルフカラー。
セルフカラー後に美容院へ行く際は、期間を空け、髪の状態によりセルフカラーをしていることを赤裸々に美容師に相談してみましょう。
美容師専門の無料求人サイト
「優秀な美容師を雇いたい、、」
「人気の美容室で働きたい、、、」
上記のようにお考えの「美容師や美容学生」「美容室オーナー」は、ぜひアプリを登録してみてください。