【美容師の将来性】ない?働き方や美容業界の今後|10年後・未来の仕事の現実

美容師の職業に「将来性はない」とどこかで聞くと、今後どうしたらいいのか焦りますよね。
これから美容師を志す方や、すでに美容師としてご活躍されている方の中でも、5年後、10年後の美容業界で美容師の働き方はどう変わっていくのか生き残りをかけて気になるところ。
結論、「美容師」は自分の努力次第で将来性ある職業にできるということ。
なぜなら、美容師という仕事は「手に職」となる国家資格を取得している職業であるためです。
近年、変化の激しい技術革新や消費者ニーズの多様化が進む中で、男性・女性の誰しも将来的不安を感じるのは無理もありません。
果たして、この変化に伴い「美容師の将来性はあるのか?」という疑問が浮かび上がってくることでしょう。
今回はそういった不安を払拭すべく、美容業界の現状・今後のトレンド、美容師の働き方の変化、そして10年後の美容師の仕事について現実的な視点で探っていきます。

美容師という職業の魅力と可能性を再確認し、未来に向けた前向きな展望を一緒に見ていきましょう。


監修者 — 京極琉
京極琉は「世界一のヘアデザイナー」と称され、数々の国際的な美容賞を受賞した実力派。日本の高級ヘアブランド「KYOGOKU」の創設者であり、アジアにおいて非常に高い影響力を持っています。セレブリティ、有名人、スーパーモデル、企業家などのヘアスタイルを手がけ、無数の人々にとって理想のイメージを実現してきました。
パリ・ミラノ・東京コレクションでは公式ヘアディレクターを務め、世界各国でプロ向けの美容技術セミナーにも招かれるなど、
その指導のもとアジアで10万人以上の美容師が一流の技術を学び、「京極琉ヘアデザイン」は世界的なトレンドとなっています。
「完璧なヘアスタイルとは、見た目の変化にとどまらず、自信とセンスを高める鍵である。」—— 京極琉
彼の理念は、美容技術を通して一人ひとりが「最も美しい自分」を表現できるようにすること。現在は日本最高峰のヘアケア技術を台湾市場にも導入し、より多くの台湾の方々にプロレベルの美容体験を提供しています。
【これまでの実績】
・世界的に認められた「世界一のヘアデザイナー」
・日本のトップヘアブランド「KYOGOKU」創設者
・アジアで最も人気のあるヘアアーティストであり、10万人以上のプロ美容師を指導
美容師に将来性はある


美容師の将来性について、以下にある3つの側面から見ていきます。
- 業界の成長予測
- 美容師の需要と供給
- キャリアの安定性と多様性
美容師が持つ国家資格、それは業界の成長とともにキャリアの安定性と多様性から予測して「美容師に将来性はある」と言えるでしょう。



知恵袋などネットの声では、美容師に対するネガティブワードが目につき不安を煽りますよね。
>>美容師業界の切なすぎる現実では、過酷な美容師の現実・未来の働き方や離職率について解説しています。
業界の成長予測
美容業界は引き続き成長が期待されており、特にアジア市場での拡大が見込まれています。
成長する市場に対応するために、美容師は最新のトレンドや技術を習得し、顧客のニーズに応えることが必然的に求められるからです。
これにより、美容師の需要も増加し、新しい機会が生まれることが予測できると言えるでしょう。
たとえば、ダブルライセンスの資格取得も差別化に!理容師美容師のいいとこ取りサロンをつくるのも戦略として有効です。詳しくは>>美容師と理容師の違いをご覧ください。
美容師の需要と供給
美容師の需要は高まり続けていますが、供給も増加しています。
例えば、高齢化は今後さらに速度を上げて進んでいきます。
体の身動きが取れない方に対しての美容サービスの供給が、需要に対して追いついていない状況が現段階ですでに現れています。
これらのニーズに特化したサービスを提供することで、顧客からの支持を集めることができ、高度な技術やスキルアップやキャリアパスの多様化を通じて、自身の価値を高めることにもつながってくるでしょう。
たとえば訪問美容師・介護美容師など、>>家に来てくれる美容師として働くことで、個人経営への道も開かれます。
キャリアの安定性と多様性
美容師のキャリアは、安定性と多様性を兼ね備えています。
カットやスタイリングはどこまで進化を遂げたとしても「人工知能」ではなく「人」でないと創造できないためです。
より多くの技術と経験を積むことで、さまざまなキャリアパスが開け、長期的に安定した職業と位置づけを確立できるでしょう。
また、フリーランスや業務委託といった柔軟な働き方が広がることで、自分に合った働き方を選ぶことができ、キャリアの多様性も確保されています。
>>【男性美容師の行く末】では、「美容師が歳をとったら?」について解説。45歳から65歳で現役美容師の年収など、将来のために美容師がやるべきことをぜひチェックしてください。
将来性がないと言われるのはなぜ?|美容師の課題とその対策
美容師に将来性がないと言われる代表的な理由について以下にまとめています。
美容師・美容業界全体の課題とその対策についてみていきましょう。
理由 | 詳細内容 | 対策 |
---|---|---|
低賃金・長時間労働 | アシスタント時代は特に給与が非常に低く、かつ拘束時間が長い。月給15万円以下、労働時間10時間以上が当たり前というケースもある。 | スキルアップして昇進 高待遇サロンへの転職 高歩合のフリーに転身 サロン経営者に独立 |
離職率の高さ | 厚労省のデータでも3年以内の離職率が高く、美容師国家資格の取得者の多くが業界を離れる。 | サロン選びは慎重にリサーチ スポットで入体験してみる >>JOB VR |
独立の難しさと競争過多 | サロン数は飽和状態。独立しても生計を立てるのが難しく、借金を抱えるケースもある。 | 立地選びは慎重にリサーチ 経営学を学ぶ フリーランスから始めてみる |
スキルの陳腐化リスク | トレンドや技術の変化が激しく、アップデートしないと顧客に飽きられるリスクがある。継続的な学習が不可欠。 | 技術だけでなく、 人柄 カウンセリング力 提案力 が強いと客単価・LTVもUP! |
社会保険や労働環境の整備不足 | 小規模経営が多く、社会保険未加入や労基法違反の温床となるケースも多い。福利厚生が不十分なことも将来不安に直結。 | 労働環境が整ったサロンを選ぶ 自分でも将来の備え、資産形成について学ぶ 副業する |
AIやセルフカットツールの進化 | 将来的にカット技術の自動化や、セルフサービス型の美容サービスの普及による影響が懸念されている。 | 人工知能では十分に満たない範囲・分野への知識やスキルを高めておく |
>>美容師の生涯年収は?では、本当に美容師はお給料が安いのか、気になるスタイリストの収入について解説しています。
美容業界の現状と今後のトレンド


ここで、美容業界の現状と今後のトレンドについて見ていきます。
その必要性は、
- 世の中の課題
- 解決に向けたニーズなど
常にアンテナを張ってキャッチするだけにとどまることなく、それを受け取ったらカタチにして提供できる美容師さんや発信し続けるスタイリストの方は長い間活躍し続けている方が多いことからです。
たとえば、近年人気のカラー専門店などで専門職に磨きをかけるのも手。>>【カラーリスト】美容師の資格にて詳しく解説しています。
美容業界全体の動向
美容業界は常に変化し続けており、現在もその傾向は変わりません。
市場規模は一部で拡大し続けている一方で、消費者のニーズがより多様化しています。
例えば、わかりやすい変化で言うと自然派志向の製品やサービスへの関心が高まっており、エコフレンドリーなサロンの人気が目立ってきています。
ヴィーガンビューティーサロン&カフェwhyte(ホワイト)では、Instagramなどで発信力のあるスタイリスト・中島潮里さんによる”より自然に生きていくために”をコンセプトにしたサロン。
カラー剤を塗るときは繰り返し使えるフィルムペーパーを使用。
引用元:Hanako
従来のハイライト施術では50〜60枚ほど出るアルミなどのゴミの削減に。
「店舗が出来てから1枚も捨てていません!」(潮里さん)、そう胸を張って仰っていました。
サスティナブルなライフスタイルに寄り添ったブランディングが現代社会の課題や、今の時代を生きる人の感性に刺さります。
最新トレンドはサロンの多様化
美容業界の最新トレンドとして、サロンの多様化が挙げられます。
シェアサロンや面貸し、業務委託など、雇用されないフリーランス美容師としての新しい働き方が広まりつつあるからです。
これにより、美容師はより柔軟な働き方を選べるようになり、自分のライフスタイルに合わせた仕事が可能になっています。



また、環境配慮が進んでおり、エコフレンドリーな製品や施術が注目を集めています。
これによって、美容業界全体が新たに持続可能・再生可能な方向性へと進化しています。
また、高齢化社会にも目を向けた取り組みである「訪問美容」「介護美容」にもニーズが高まり、フリーで転身する美容師も増えてきています。
詳しくは、>>美容師の出張カットや>>福祉美容師・介護美容資格とはでご紹介しています。
美容師の働き方の変化


美容師としての活躍の仕方は大きな変化を遂げています。
主に以下の働き方が挙げられるでしょう。
働き方の変化
- フリーランス美容師
- リモートワークやオンラインサービス
それは、伝統的なサロン勤務からの変化です。
従来の美容師は、固定のサロンに勤務し、定められた時間に働くのが一般的でした。
しかし、近年では、フリーランス美容師として自分のビジネスを持ち、柔軟な働き方を選ぶ人が増えています。
シェアサロンや面貸しスタイル、業務委託など、新しい働き方が広がり、美容師たちは自分のペースで働けるようになりました。
>>美容師だと生きていけない?では、美容師の現状や、美容師の「働く場所を選ぶことの重要性」について解説しています。
フリーランス美容師
フリーランス美容師は、自分のビジネスを持ち、業務委託やシェアサロン、面貸しといったスタイルで働くことが多いです。
シェアサロンでは、複数の美容師が共同でサロンのスペースを利用し、コストを分担するため経済的な負担が軽減されます。
面貸しやミラーレンタルでは、サロンの一部スペースを個別にレンタルし、サロンの設備やブランド力を利用できるのが利点です。
業務委託では、サロンと契約を結び、独立した事業者として業務を行います。
これにより、美容師は自分のスキルや集客力次第で収入を増やすことができます。
このまま雇われ美容師のままでは先行きどうなるか不安、という方でもフリーランス美容師としての独立は、開業よりもハードルをやや下げることができるでしょう。
フリーランスとしての今後の働き方やそれぞれの違いについては、>>美容師の業務委託とはで詳しくご紹介しています。
美容師でフリーランスになるメリットについて詳しくは、>>フリーランス美容師のやばい末路とはをご覧ください。
リモートワークやオンラインサービス
近年、リモートワークやオンラインサービスも美容師の働き方に影響を与えています。
ネットやSNSを通じ、オンラインカウンセリングやデジタルプラットフォームを活用したビジネスが増え、美容師は遠隔地にいる顧客にも様々なサービスを提供できるようになりました。
これにより、美容師の活動範囲が広がり、より多くの顧客とつながることが可能になっています。
>>美容師オンラインサロンランキングでは、美容室セミナーについて解説しています。
美容師のキャリアパスとスキルアップ


美容師としてのキャリアパスやスキルアップについてはどうでしょうか。
近年では、これまでになかったキャリアパスの多様化が目立ってきています。
例えば、サロンオーナーとして独立・開業することが最終目標であった美容師のキャリアパスですが、商品開発やマーケティングなどといったビジネス展開で成功させているスタイリストの方も徐々に増えてきています。
やはり、これにも知名度が関係してくるため、SNSの発信力やネットでの動画発信による自己ブランディング力が問われてきます。
そういったキャリアを形成していくためには、スキルアップの重要性が土台となってくるでしょう。
ライフステージによって変わる女性の働き方については、>>美容師の育休・産休|妊娠したら?で、育休取得期間から復帰までお金がもらえる方法を解説しているので要チェックです。
キャリアパスの多様化
美容師のキャリアパスは多様化しており、サロンオーナーや美容師インストラクター、商品開発やマーケティングなど、さまざまな方向に進むことができます。
サロンオーナーとして自分のサロンを経営することもあれば、美容師としての経験を活かして教育や指導の分野に進むことも可能です。
また、美容業界の商品開発やマーケティングに携わり、新しい製品やサービスを提供する役割を担うこともできます。
スキルアップの重要性
美容師として成功するためには、現場での絶え間ないスキルアップが重要です。
技術的なスキルだけでなく、ビジネススキル、コミュニケーションスキルなども大いに求められます。
技術的なスキル
- カット
- カラー
- パーマなど
ビジネススキル
- マーケティング
- ブランディングなど
コミュニケーションスキル
- 顧客対応
- カウンセリング
- 人柄の良さ
10年後の美容師の仕事を予測


10年後の美容師の仕事について予測していきます。
10年後の美容師の仕事
- 技術革新と美容師の役割
- 新しいサービスの可能性
- 持続可能な美容
これらの観点から総括しても、将来的に美容師という職業がなくなることはないでしょう。
技術革新と美容師の役割
10年後の美容師の仕事は、技術革新によって大きく変わる可能性があります。
それは近年にみるChatGPTなど人工知能の急速な発展から。
人工知能の進化によって将来なくなる仕事を予測している記事をよく目にしますが、美容師は該当していません。
たとえどんなに進化を遂げても、カット技術やホスピタリティある接客は、人間を超えられる可能性が低いと考えられるためです。
ただし、AIやロボティクスの導入により、一部の作業が自動化される一方で、美容師はよりクリエイティブな仕事やパーソナライズドサービスに集中できるようになると考えられます。
これにより、美容師の役割が進化し、より高い専門性が求められるようになると言えるでしょう。



まずは、3年後、5年後のご自身の理想的な働き方について考えてみましょう。そのためにはどんなステップを踏めばいいのかが現実に反映されます。
新しいサービスの可能性
未来の美容師は、パーソナライズドサービスや健康・ウェルネスとの融合が進むと考えられます。
顧客の個々のニーズに応じたサービスを提供することで、より高い満足度を得られるためです。
また、美容と健康、ウェルネスを組み合わせたサービスが増えることで、美容師の役割が広がり、より多様なスキルが求められるようになります。
>>訪問美容師のデメリットでは、訪問美容で大変なことや失敗例・注意点などをご覧いただけます。
持続可能な美容
持続可能な美容は今後さらに重要視されるでしょう。
これは、環境問題という大きな課題に対する対応が美容業界にも求められることから。
環境に配慮した施術や製品を提供することで、顧客からの信頼を得られるだけでなく、業界全体の持続可能性を高めることができ社会貢献にもなります。
美容師は、エコフレンドリーな製品や技術を取り入れることで、環境に優しいサロン運営を実現し、持続可能な経営モデルを確立することがより一層求められる時代が来るでしょう。
成功する美容師になるためのポイント4つ


最後に、成功する美容師になるためのポイントをご紹介して終わりたいと思います。
それは、以下の内容をおさえておくことです。
成功のポイント
- 変化への適応力
- 絶え間ない学びと成長
- ネットワーキングとコミュニティの活用
- ブランディングとマーケティングの活用
変化への適応力
成功ポイント1つ目は、変化への適応力でしょう。
これまで解説してきたとおり、新しい技術やトレンドに迅速に対応し、変化に適応する能力が重要です。
美容業界は常に変化しているからです。
常に学び続け、最新情報を取り入れることで、競争力を維持し、成功への道を切り開くことができます。
絶え間ない学びと成長
2つ目は、絶え間ない学びと成長です。
これは顧客満足度を高め、今後も美容業に携わっていく独自のビジネスを発展させるためです。
技術的なスキルの向上だけでなく、ビジネススキルやコミュニケーションスキルも磨くことがとても重要です。
ネットワーキングとコミュニティの活用
3つ目は、ネットワーキングとコミュニティの活用です。
なぜなら、コミュニティの力を活用することで、新しい機会やアイデアを得ることができ、キャリアの発展に繋がるから。
他の美容師や業界関係者とのネットワーキングは、情報交換やサポートの面で非常に有益となります。
ブランディングとマーケティングの活用
4つ目は、ブランディングとマーケティングの活用です。
SNSやウェブサイトを活用して自身の活動を発信し、顧客との関係を築くことが重要だからです。
自分自身をブランドとして確立し、効果的なマーケティングを行うことで、顧客からの信頼を得ることができ、成功の道へとつながっていることでしょう。
まとめ
「美容師の将来性」について深掘りしました。
美容師としての現実とその後について考えると、多くの可能性が見えてきます。
業界の成長とともに、美容師としてのキャリアも多様化し、さまざまな働き方やスキルアップの機会が広がっています。
これらを踏まえると、美容師の将来像は明るいです。
変化に適応し、絶え間ない学びと成長を続けることで、美容師という職業の楽しさや魅力、可能性はますます高まるものだからです。



輝かしい将来の展望を持ち、成功する美容師をイメージしながら日々を乗り越えていきましょう。