【美容室の売上】1人・2人・個人経営で儲かるための売上平均や利益率を解説!
「美容室で個人経営の売上ってどれくらい?」
「1人美容室は儲かるの?」
このような疑問をお持ちの方に向けて
「1人美容室の売上」について下記の内容を解説します。
- 1人美容室の売上平均・利益率
- 1人美容室の売り上げ構成
- 1人美容室の平均年収
美容室における個人事業主の月売上は、50万円〜100万円が相場。
美容室の開業後の売上高は、単価設定や立地など、あらゆる条件によって変動するためです。
目安となる基準値や、売上の内訳、平均年収について詳しくみていきましょう。
「美容室経営で年収1000万」について詳しくは、
>>美容師年収700万・最高年収をご覧ください。
この記事を書いた人
ナチュラルな大人可愛いから今時の可愛いまで、お客様に合わせたヘアデザインをご提案させて頂きます。
メンズ似合わせカットや、透明感カラーが得意です。またアイリストのディプロマ取得済み。現在は転職エージェントとしてサイト運営中。
個人経営での売上平均や利益率
美容師一人あたりの月間売上は約50万円程が平均です。
個人経営においては、これと同様かそれよりもやや高い目安となるでしょう。
厚生労働省の調査によると、美容業の経営主体における割合は以下のとおり、個人経営が全体の約7割を占めているからです。
- 個人経営が67.7%
- 有限会社が29.1%
- 株式会社が3.0%
また、美容室の利益率としての目安は、10%程度あれば経営状態がよいと判断されています。
利益 ÷ 売上 × 100 = 利益率
1人での売上
美容師の月売上金額は、 1人あたり50万円〜100万円が相場と言われています。
立地条件や単価によって変動があり、対応できる客数には上限があるからです。
例えば美容師一人あたりで、客単価6,000円、営業日数26日とした場合の事例を算出して比較します。
例:1日5人
1日売上:6,000円×5人=30,000円
1か月売上:30,000円×24日=720,000円
1年間売上:720,000円×12か月=8,640,000円
例:1日4人
1日の売上:6,000円×4人=24,000円
1か月の売上:24,000円×24日=576,000円
1年間売上:576,000円×12か月=6,912,000円
例:1日3人
1日の売上:6,000円×3人=18,000円
1か月の売上:18,000円×24日=432,000円
1年間売上:432,000円×12か月=5,184,000円
ただし、単価が上がれば当然のことですが、売上もアップします。
工夫次第では、無理のない単価上げのアイディアが考えられます。
単価アップの例
- セットメニューで提供(カラー+カット+トリートメント16,000円等)
- 単体メニューにヘアトリートメントの提案
- ロング料金の設定
2人での売上
美容室を2人で経営する際の売り上げ目安は、月100万円〜200万円です。
それは、前述のとおり1人あたりの売上が50万円〜を目指すことになるためです。
ただし、これはアシスタントなしでの売上目安なため、2人での売上はさらに上を目指すことも可能となるでしょう。
さらに売上を上乗せしたい場合にサロンで取り組まれている戦略として挙げられるのが、
- 単価の高いメニューを組み合わせた提案
- 店販
などです。
「店販」は、店頭での商品販売による売上利益が得られて、うまくいけば人手のない個人サロンにとっては大きな収入源となることも。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
>>店販とは|美容室で店販をうるコツ・美容師の売り方とアプローチ法を紹介!
一人美容室の売り上げ構成
次に、一人美容室の売り上げの構成についてみていきます。
主に以下の内容です。
- 平均客数と客単価
- 売上の内訳
美容室の平均客数と客単価
厚生労働省の調査結果によれば、一般的な美容施設の平均客数はおよそ11人、客単価は6,118円です。
美容施設の立地別にみる平均客単価は、工場・オフィス街の6,632円が最も多く、全体の平均を算出したもの。
また、美容業における1日の平均客数の内訳は、
- 平日の平均客数:10人
- 休日の平均客数:13.9人
となっていました。
地方でのサロン経営については、>>田舎美容室儲かる?でメリットデメリットをご紹介しています。
売上の内訳
さらに、メニュー別でみる平均客単価の内訳では、以下の価格帯です。
- カラー:5,476円
- セット、ブロー:2,336円
- カット:3,387円
- パーマ:7,499円
- 縮毛矯正:11,170円
個人店の売上としては、需要の高いメニューを把握して、目標売上に対する適正価格を設定することが最も重要なポイントです。
それは、対応できる人数に限りがあるためです。
市場調査を欠かさず、綿密な経営戦略が必要以上に要求されると考えておきましょう。
一人美容室で成功させるポイントや失敗しないための注意点を解説した
>>1人美容室の経営に必要な独立資金|美容院オーナーは1日何人なら失敗しない?
も併せてどうぞ。
美容室経営1人での平均年収
種類 | 割合 |
美容室オーナー | 20%〜 |
1人美容室 | 50〜55% |
フリーランス | 60~80% |
サロンスタッフ(スタイリスト) | 20〜25% |
美容師が独立後の年収は500万円前後が平均と言われています。
上記の一覧表は、美容師の売上に対する収入の割合です。
一般的には、美容室オーナーは「売上の20%」、1人美容室のオーナーでは「売上の50〜55%」が目安とされてます。
この差の理由は「人件費35%」がかかるか、かからないかの違いから。
ただ、美容室オーナーのケースではスタッフがいる分の売上が加算されるため、年収は増える可能性が高いとも言えるでしょう。
1人美容室で年収500万円の売上
前述から、もし仮に1人美容室で年収は500万円を目標設定とする場合には、1,000万円の年売上が必要になります。
年売上1,000万円÷12か月=月売上83万円
月売上83万円÷30日=日売上27,666円
このように算出すると、月に80万円・1日に約30,000円近くの売上を立てる必要があるとわかります。
一般的な美容師の平均月売上が50万円〜70万円とされるので、やや高い水準と捉えていいでしょう。
そのため、高めの単価設定と、それに見合うサービスの質を上げる経営戦略が求められます。
>>美容室の新規集客では、集客に欠かせない方法をいくつもご紹介しています!
個人事業主としての平均年収や、美容師の給与事情についてさらに詳しくは、
>>美容師売り上げ100万と50万の給料・平均年収|美容室やフリーランス美容師
も参考にご覧ください。
経営店舗数による年収の動向
店舗数 | オーナーの年収 | 割合 |
1店舗 | 350万 | 35% |
2店舗 | 550万 | 30% |
3店舗 | 650万 | 25% |
4店舗 | 1000万 | 30% |
5店舗 | 1200万 | 30% |
上記の一覧表は、店舗数ごとの月間売上シミュレーションです。
これは、利益の仕組み化によって、収益の安定がはかれるからです。
一方の営業利益に対する割合は、1店舗目に比べて低くなっています。
それは、人材育成や雇用に投資費用がかかるため。
このように、「美容室経営で儲かる」ためには、店舗拡大による売上の増加が重要になってきます。
ただし、店舗数を増やすには経営ノウハウの専門的知識が必要であることと、オーナーのセンスが試されることにな流ため容易ではありません。
まとめ
今回は「1人美容室の売上」について解説しました。
個人経営での売上平均や利益率を目安に、明確な目標設定と経営戦略をたててから開業することでリスク回避が行えます。
また、サロンの経営ノウハウやマーケティングについても把握しておかなければなりません。
当サイトでは、美容室やサロンに関してあらゆるお役立ちコラムを掲載しておりますので、是非参考にご活用ください。
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