美容師にボーナスがない理由｜美容師の年収やボーナスの平均・給料手取りは？

「美容師ってちゃんとボーナスあるの？」
「アシスタントでもボーナスはもらえるもの？」
「いつボーナスあるのかわからない」

このような疑問をお持ちの方に向けて「美容師にボーナスがない理由・美容師のボーナス平均」について下記の内容を解説します。

• 美容師のボーナスが出ない理由
• 美容師のボーナスと平均年収
• 美容師の給与システム
• ボーナス以外で収入アップさせる方法

結論、美容師はボーナスなしのケースも少なくありません。

また、美容師でボーナスありの場合でも平均額としては7万8500円と、一般的なボーナス平均額から見ても少ない傾向です。

それは一体なぜなのか、具体的な数字や理由を深掘りしていきましょう。

一般的には「売上状況」や「業界全体の慣習」などの理由からと言われています。

また、インセンティブなどの歩合制をとっているサロンが多いことからも言えるでしょう。

「美容師の最高年収は1000万超え」について解説した>>美容師年収700万・最高年収もどうぞ。

ボーナスがない美容師がいる理由

美容師のほとんどがボーナスないのはなぜ？

美容師のボーナスがない場合、その理由は以下の4つから考えられます。

美容師のボーナスがない理由

• 経営方針や経済状況
• 業態や規模の違い
• 業界の慣習や文化
• 報酬体系の違い

美容師のボーナスがない場合でも、基本給や歩合制の報酬を含めて、美容師としての収入をしっかりと確保できるように、就業先を選択することが重要。

経営方針や経済状況

美容室やサロンの経営方針や経済状況によって、ボーナス制度が設けられていない場合があります。

なぜなら、経営が厳しい場合や、収益が安定していない場合には、ボーナスを支給する余裕がないためです。

業態や規模の違い

ボーナスを支給するかどうかは、美容室の業態や規模によって異なります。

それは、小規模の美容室や個人経営の場合、ボーナス制度がはじめからないケースも少なくないからです。

業界の慣習や文化

一部の美容室やサロンでは、ボーナス制度が一般的ではない場合があります。

業界の慣習や文化によって、ボーナスが支給されないケースもあるためです。

報酬体系の違い

美容室やサロンによって、報酬体系や給与制度が異なります。

一部の美容室では、ボーナスを含めた給与を支給する一体型の報酬体系が採用されている場合もあるからです。

美容師のボーナスと平均年収

美容師のボーナスと平均年収について、具体的な金額を見ていきましょう。

• 美容師の平均年収は314万円
• 美容師のボーナス平均は7万8500円

美容師の平均年収は314万円

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、美容師の平均年収はおよそ314万円となっています。

美容師の平均年収は、地域や勤務形態、経験、役職など、さまざまな要因によって異なります。

一般的には約250万円から400万円程度とされていますが、これはあくまで目安であり、個々の状況によって大きく変動します。

詳しく知りたい方は、以下の記事でご確認ください。

>>【美容師年収】店長・美容師の給料｜平均年収を美容室役職別に紹介！
>>美容師年収ランキング｜美容師の給料・平均年収を役職や年代別に解説！

経験豊富なトップスタイリストやサロンオーナーなどは、高額な年収を得ることがありますが、新人や経験の浅い美容師の場合は収入が低いことも特徴です。

美容師のボーナス金額は少ない傾向

引用元：スタディサプリ進路

美容師のボーナスはいくらが相場なのか。

美容師のボーナスの平均金額は、7万8500円です。

これは、上記の調査をもとに企業規模ごとのボーナス平均額を足して割った算出方法からです。

年間ボーナスが最も多いのは、100名以上1000名未満の中規模企業で9.37万円。

美容師のボーナス平均額

 年間ボーナスの平均額：78,500円

参考：スタディサプリ進路

美容師のボーナス平均額は、一般企業と比較すると低い傾向が見られます。

一般企業のボーナス平均額

 夏季ボーナスの平均額：389,331円
 冬季ボーナスの平均額：392,975円

参考：厚生労働省「2022年毎月勤労統計調査」

一般企業のボーナス平均額は基本給の1～3か月分が相場となっています。

美容師の給与システム

美容師の給与システムでは、ランク制を採用していることがほとんどです。

サロンごとに設定されているランクに応じた報酬も異なります。

美容師のランクは以下の内容が一般的です。

• アシスタント
• Jrスタイリスト
• スタイリスト
• トップスタイリスト
• 店長・ディレクター
• 経営者・オーナー

スタイリストに昇格するとさらにそのレベルは細分化され、ランクによって給与額が変わってくるのが美容業界の常識となっています。

アシスタントの給与システム

美容師1年目のアシスタント時代は基本、固定給です。

アシスタントはお客様を1人で担当することができない見習い期間であるため、売上に対して生じるインセンティブが発生しないのが基本です。

給料の内訳

• 固定給
• 固定残業代
• 交通費
• 歩合給(物販)

固定給とは
就業時間や月単位に対して決まった額を支給する制度のこと。

スタイリストの給与システム

スタイリストになると、給料の仕組みは「指名料」などの歩合給が大きく影響してきます。

働くサロンによって変動しますが、歩合率は月間売上の10〜20%に設定しているケースが多いでしょう。

給料の内訳

• 固定給
• 固定残業代
• 交通費
• 歩合給(物販・指名料)

指名客による売上は20〜30%が歩合給に反映されるのが一般的。

役職による収入の違い

美容師の給料・年収は、役職ごとに大きな違いがあります。

以下のように、ランクごとに報酬が設定されているサロンも多いでしょう。

引用元：Casita flor

特に、スタイリストや店長クラスになると、年収の幅が大きくひらく傾向が見られます。

>>【美容師年収】店長・美容師の給料では、男性と女性、年齢別、キャリアごとに見る美容師の平均年収について解説しています。

美容師の給料やボーナスはなぜ少ないのかと嘆く声

ネット上では、現役美容師たちによる「美容師の給料やボーナスの低さ」について疑問や嘆きの声が散見されます。

具体的にどういった内容か見ていきましょう。

なぜ、美容師にボーナスがないんでしょう。
休みは週1。
土日祝日は休めず、朝早くから夜11時まで。
昼も食べれなかったり休憩や座る事も出来ない時もあります。
そのわりに給料は、6時上がりでボーナスありのOLである姉と同じくらい。
たまに馬鹿みたいだなーとおもってしまいます。
そんな職業を選んだのは私ですが（笑）
姉は37度ちょっとで会社を休んでました。
私は38度を超えても休むなんてとんでもない。
最近なんでこんなハードなのにボーナスないんだろ？と考えるようになりました。

なんでかわかるかたいますか？

引用元：Yahoo知恵袋

26歳美容師です。
給与が手取りで18万円〜50万円、ボーナスなし。
8時半から21時まで仕事で休み月0〜6回。
年間休日は40日くらいです。
美容師ってこんなもんですか？

引用元：Yahoo知恵袋

転職を考えています。
現職 美容師 4年目 スタイリスト。
年収200万程、ボーナス等はなし、週休2日、年末年始と年に一度5日の休暇有、社保完備
現在は朝6時半に家を出て、夜23時前に帰宅。
給与は美容師としては悪くない方かもしれませんが、周りでボーナスを貰いながら休暇もある人と比べると年収200万程はどうなのかと。
あまり貯金にも手が回りません。。

引用元：Yahoo知恵袋

長時間労働に見合わない低い給料、休みも少なく肉体的・精神的にも追い込まれるといった内容が多いです。

では、どうしたらこの悩みは解決できるのか。

次に、美容師が年収を上げるためにできる効果的な方法を見ていきましょう。

ボーナス以外で収入アップさせる方法

ボーナス以外で収入アップさせる方法には、以下の3つが挙げられます。

美容師が収入アップさせる方法

• インセンティブ
• 役職につく
• 副業する

インセンティブ

スタイリストになって、指名料や店販などで生じる成果報酬＝インセンティブをより多くすることです。

インセンティブ（報奨金）とは
美容師の成績や業績に応じて支給されるボーナスのような報酬形態。

これによって、報酬が加味され収入アップが実現できるため、目標達成に向けた取り組み姿勢が必要となります。

成績優秀者や売上目標を達成した者に対して支給されることが一般的。

インセンティブの例

経業績によるインセンティブ
サロンや企業の業績に応じて、ボーナスの代わりに業績に応じたインセンティブを導入する場合があります。
例：売上目標の達成、利益増加に応じた報奨金・特別手当支給など

歩合制・コミッション制
多くの美容室では、歩合制やコミッション制の給与体系を採用しています。
自身の売上や施術の数に応じて報酬を得る仕組みで、実力や努力に応じて収入を増やすことができます。

役職につく

役職による収入の変動によって、給料や年収を上げることができます。

なぜなら、一般的に美容室では、店長やトップスタイリストなどのリーダーシップを持つポジションにつくと、給与やインセンティブが向上する傾向にあるからです。

役職によっては、売上やチームの達成目標によってボーナスが支給されることもあります。

副業する　

副業することも視野に入れるといいでしょう。

それは、リスク分散できるからです。

1つの会社に固執せず、自分のやり方次第で上限なく稼ぐことができ、可能性を広げることや自己成長にもつながります。

ただし、副業を禁止している企業もあるため、該当する会社であるか確認しておく必要もあります。

美容師にオススメの副業について詳しくは、
>>美容師ダブルワーク・副業｜おすすめWワーク・副業はバレるかメリットや事例で解説していますで参考にしてみてください。

まとめ

今回は「美容師にボーナスがない理由・美容師のボーナス平均」について解説しました。

結論、美容師はボーナスなしのケースもあったり、出たとしても少ない傾向が高いとわかりました。

就職する前にしっかりと、待遇面や福利厚生、教育体制などを確認しておく必要がありますね。

また、ボーナス以外の方法で美容師として収入を上げる方法も実践するようにすれば、理想の金額に近づけるかもしれません。