美容師の独立｜1人美容室の経営で必要な開業資金やメリット・デメリット

美容師としての経験を積み重ね、独自のビジョンを持つ方々にとって、1人美容室の経営は自らの夢を実現するための第一歩。

一方で、その道のりは挑戦的なものでもあります。

独立を志す際には、開業資金の準備やビジネスモデルの構築に加えて、メリットやデメリットを十分に理解することが重要でしょう。

自身のビジョンやスタイルを自由に表現できる点はメリットですが、孤独感や責任の重圧、ビジネスリスクの負担などのデメリットもついてきます。

このように「美容師が一人で独立・開業」するうえで知っておくべき開業資金やメリット・デメリットを詳しく解説しますので参考にご覧ください。

• 開業資金
• メリット・デメリット
• フリーランスもオススメ

開業資金は800万〜1,000万円

美容室の開業資金は、およそ800万〜1,000万円台が一般的と言われています。

そのうちの自己資金では、およそ2〜3割が目安となっています。

1人美容室で必要な開業資金の内訳

開業資金1000万円の内訳の目安は以下のとおりです。

内訳

• 物件 150万円
• 内装 450万円
• 備品 180万円
• 広告宣伝費 20万円
• 運転資金 200万円

コストを抑えたい場合は、内装費・備品・広告宣伝費などが調整しやすい項目となります。

一方で、物件や運転資金は削らない方がいいため、余裕を持って準備するようにしましょう。

経営において、物件は重要な立地をおさえるのに必要な資金となり、運転資金は売上がなかなか安定しないケースも考えられるためです。

1人で美容室経営するメリット・デメリット

一人で美容室を個人経営するうえでのメリット・デメリットは具体的に以下の内容が挙げられます。

メリット	デメリット
自由な働き方 人間関係に悩まない 人件費がかからない その分自分の収入になる	経営のリスク 長期経営が困難

メリットは自由度の高さ

美容室を1人で経営するメリットは、自分の理想を実現する働き方にあります。

休日、営業時間、メニュー内容、コンセプト、料金、内装など全て自分の思い描くサロンを具現化できるからです。

人件費もかからず、利益は自分の収入に。

また、1人美容師ならではの人間関係に悩まされる必要がないことも大きな利点。

ストレスを感じることなく自由度の高い働き方を自分の力で実現できるのは最大の魅力と言えます。

ひとり美容室のホームページを作りたい方は、>>美容室のホームページを参考にご覧ください。

デメリットは経営リスク

1人サロンのデメリットは、経営戦略上のリスクが最大にしてのしかかってくる点ではないでしょうか。

経営における損失のリスクや資金繰りの失敗を回避し続ける負担は並大抵のものではありません。

また、個人美容室開業後に長期的視点から見て、半永久的に一人きりで経営を続けることはもちろん不可能です。

ある程度の見通しを立てたうえで、利益を出していくための管理能力やマーケティングの知識が必要となってきます。

>>1人美容室の経営に必要な独立資金｜美容院オーナーは1日何人なら失敗しない？も参考にどうぞ。

フリーランスからはじめてみるのもオススメ

資金面での不安や、開業の目処が立ちにくいといった場合もあるでしょう。

その場合には、開業せずにフリーランスから個人事業主として独立するのもオススメです。

これは、リスクを最小限に抑えることができるため。

開業資金を抑えることもでき、失敗してもそれほど大きなダメージを受けることはありません。

また、サロンで働きながら、副業として休みの日にスポット利用でシェアサロンを活用している方もいます。

やり方は様々なので、いきなり独立・開業が不安な場合にはオススメしたい方法。

>>美容師独立の年収・美容室経営では、夫婦・個人・フリーランスでの開業は儲かるのかをそれぞれ解説しています。

まとめ

今回は「美容師の1人経営」について解説しました。

美容師にとっての独立は成功への道であり憧れる目標。

近年では、小規模サロンで個人美容室を経営する美容師の方が増えてきています。

1番のメリットは自分の好きな働き方が実現できる魅力でしょう。

一方でまとまった資金を準備する負担や経営リスクがデメリットに挙げられます。

もしも美容室の一人営業において、デメリットの部分や開業資金について不安な要素があるなら、まずはフリーランスやシェアサロンからトライしてみるのも手です。