【美容室】暇すぎる一人美容院|1月・5月閑散期の暇な月と暇な時間

「せっかく独立して夢だった一人美容院をオープンしたのに、暇すぎる…」そんな悩みを抱えるサロンオーナーの方は少なくありません。
特に、1〜2月・5月などの閑散期は来店客数が激減し、「このままで大丈夫なのか」と不安になるものです。
暇な月や時間帯を把握し、上手に戦略を立てないと、サロン経営は思わぬ壁にぶつかります。
本記事では、美容室が「暇になる時期」とその「理由」を徹底解説。さらに、閑散期でもしっかり売上を作るためのアイデアもご紹介します。

今、少しでも焦りを感じているなら、まずは状況を正しく知ることから始めましょう!


監修者 — 京極琉
京極琉は「世界一のヘアデザイナー」と称され、数々の国際的な美容賞を受賞した実力派。日本の高級ヘアブランド「KYOGOKU」の創設者であり、アジアにおいて非常に高い影響力を持っています。セレブリティ、有名人、スーパーモデル、企業家などのヘアスタイルを手がけ、無数の人々にとって理想のイメージを実現してきました。
パリ・ミラノ・東京コレクションでは公式ヘアディレクターを務め、世界各国でプロ向けの美容技術セミナーにも招かれるなど、
その指導のもとアジアで10万人以上の美容師が一流の技術を学び、「京極琉ヘアデザイン」は世界的なトレンドとなっています。
「完璧なヘアスタイルとは、見た目の変化にとどまらず、自信とセンスを高める鍵である。」—— 京極琉
彼の理念は、美容技術を通して一人ひとりが「最も美しい自分」を表現できるようにすること。現在は日本最高峰のヘアケア技術を台湾市場にも導入し、より多くの台湾の方々にプロレベルの美容体験を提供しています。
【これまでの実績】
・世界的に認められた「世界一のヘアデザイナー」
・日本のトップヘアブランド「KYOGOKU」創設者
・アジアで最も人気のあるヘアアーティストであり、10万人以上のプロ美容師を指導
【美容室】1年間の閑散期・繁忙期カレンダー
月 | 傾向 | 主なイベント・特徴 |
1月 | 閑散期 | 正月休み明けは客足が鈍い(特に1週目)成人式(繁忙スポットあり) |
2月 | 閑散期 | バレンタイン需要は一部あり/寒さで外出控えめ |
3月 | 繁忙期 | 卒業式・謝恩会シーズン就職準備でカラー・パーマ需要増 |
4月 | 繁忙期 | 入学式・入社式に向けた需要/新生活スタートでの需要あり |
5月 | 閑散期 | GW後に落ち着く。母の日イベント利用も◎ |
6月 | やや閑散 | 梅雨で外出控えめ/縮毛矯正需要は上がる |
7月 | 繁忙期 | 夏前カット・カラー需要/海・フェス準備など |
8月 | やや繁忙 | 夏休み/お盆前に整える需要(後半はやや落ち着く) |
9月 | 閑散期 | 夏疲れ、出費後で来店減少 |
10月 | 繁忙期 | ハロウィン・七五三前・秋冬に向けたスタイルチェンジ需要 |
11月 | やや繁忙 | 年末に向けた予約増加スタート/成人式準備も |
12月 | 繁忙期 | 忘年会・クリスマス・年越し前需要で大繁忙 |
上記は、一般的に「美容室の閑散期・繁忙期」と言われている年間カレンダーです。
一般的に閑散期は、 1月・2月・5月・9月とされています。
反対に繁忙期は、3月・4月・7月・10月・12月。
美容室が「暇になる時期」とその「理由」をみていくと、年間を通して行われる行事、イベント等に影響されやすいことがわかりますね。
美容室の暇な時間帯は平日15時〜16時
時間帯 | 平日 | 休日 | 理由 |
朝(10〜14時) | 繁忙 | 繁忙 | 平日は主婦や年配層中心。休日は学生や男性客が多く忙しい傾向に。 |
昼〜午後(15〜16時) | 暇 | やや繁忙 | 平日は休日は会社員や学生が動きにくい時間帯。休日は稼働する。 |
夕方(17〜19時) | 繁忙 | やや閑散 | 仕事・学校帰りに立ち寄る需要が集中。 |
夜(19時以降) | やや閑散 | 閑散 | 遅い時間は希望客が少ないが、サロンによる。 |
美容室は、平日の15〜16時あたりが、お客様の予約が入りにくい傾向にあります。
これは、主婦層や学生、会社員ともに忙しい時間帯となることからです。
美容室を開業しても暇な時間が続いていると、不安が募る一方ですよね。
暇になりやすい時期と時間帯を把握しておくことで、打開策を講じることが可能になります。
美容室の暇な時期を利用して、新しいアプローチを試みていきましょう。
>>美容室の新規集客方法では、美容室・美容師の暇な日の集客アイデア、平日でも効果的なポイントをご紹介しています。
東京や郊外などの地域性によっても変動しますので、立地の特性についてリサーチしてみるのもいいでしょう。
閑散期の売上を作るためのアイデア
閑散期対策のアイデアの一例として、以下にいくつか挙げています。
これらを参考に、お店のお客様層にマッチしたオリジナルの施策を打ち出していきましょう。
閑散期の売上アップ!アイデア
- 【リピーター向け】次回予約特典キャンペーン
- 【季節ケア提案】悩み解決メニューを打ち出す
- 【友達紹介キャンペーン】でクーポン発行
- 【物販強化】ヘアケア商品キャンペーン
- 【SNS活用】限定クーポン配信
面白い企画案で販促を成功させる事例を紹介している>>美容室のキャンペーンアイデアも参考にご覧ください。
【リピーター向け】次回予約特典キャンペーン
来店時に「次回予約」をした人限定で、トリートメントやヘッドスパを無料で受けられるサービスを提案するのも効果的です。
例
「次回3週間以内予約で、炭酸スパサービス」など
【季節ケア提案】悩み解決メニューを打ち出す
その時期ならではの髪・頭皮の悩みにアプローチした特別メニューを発信しましょう。
例えば、「12月なのに暇!」なんていう場合には、他の美容室で予約が取れないと困っているお客様をターゲットに刺さりそうな特別メニューを作ります。
例
- 春:花粉・頭皮ケアスパ
- 夏:紫外線ダメージケア
- 秋:抜け毛予防ヘッドスパ
- 冬:乾燥対策トリートメント
【友達紹介キャンペーン】でクーポン発行
紹介者と紹介された人にそれぞれ特典をつける定番のキャンペーンですが、効果は一定数期待できるので実践してみてください。
例
「紹介でお互いに500円オフ」or「次回ヘッドスパ無料」など
【物販強化】ヘアケア商品キャンペーン
SNSなどで話題のシャンプー・トリートメントのセット割引販売など、正規品を売っているのがサロンだけのヘアケア商品も効果的です。
例
「商品購入で次回施術10%オフクーポンプレゼント」など
【SNS活用】限定クーポン配信
Instagram、LINE公式で「フォロワー限定クーポン」を発行をすることで、日常的に目に触れる機会を作ることができます。
例
「2月限定!ヘッドスパ半額クーポン配信中」など
暇な美容室の特徴と対策
お客様の予約が入りにくい美容室の特徴と、その対策について具体的にみていきましょう。
特徴 | 内容 | 対策 |
リピーターが少ない | 来店後のお客様が次回予約しない再来店率が低い | 次回予約を必ず提案するLINE公式アカウントでフォロー |
立地が悪い | 人通りが少ない駐車場がないアクセスが悪い来店ハードルが高い | Web集客を強化ターゲット層を明確に打ち出す |
価格とサービスが見合っていない | 高いのに満足感がない安いけど雑な対応バランスが悪い | 価格設定を見直す「付加価値」を明確に伝える |
集客活動が弱い | SNS発信が少ないホットペッパーやGoogleマップでの露出が少ない | Instagram・Googleビジネスなどを毎日更新口コミ施策も実施 |
メニューや技術が古い | 流行に乗れていない施術メニューに新鮮味がない | 流行のスタイル講習新メニュー(髪質改善など)を導入 |
スタッフの接客にムラがある | 無愛想馴れ馴れしいお客様に違和感を与える接客 | 定期的な接客研修スタッフ間でロールプレイング |
雰囲気が暗い・活気がない | 店内に笑顔がないBGMやインテリアに活気がない | 店内のBGM・インテリアを一新笑顔と挨拶を徹底 |
すぐ始められるものも多いので、「これならできそう」というものから一つずつ取り組むだけでも効果を実感できるでしょう。
>>美容室経営は厳しいでは、倒産で失敗・店舗経営が儲からない経営者の潰れる前兆について解説。
リピーターが少ない
リピーターが増えない美容室は、売上が安定しにくくなります。
次回予約の提案は、顧客に「また来る理由」を与える大切な一歩。
施術後すぐに「4週間後が理想的ですね」と声がけをし、LINE公式アカウントなどでフォローすることで、再来店率をアップさせましょう。
立地が悪い
人通りが少ないエリアでも、Webを活用すれば十分に集客可能です。
InstagramやGoogleビジネスプロフィールを駆使して、ターゲットに「ここに行きたい!」と思わせる発信をしましょう。
場所ではなく「行く価値」が伝われば、立地の不利も乗り越えられます。
価格とサービスが見合っていない
価格とサービスのバランスが悪いと、お客様は「高い」「損した」と感じます。
値段を下げるだけでなく、今あるサービスに「独自の強み」や「お客様にとってのメリット」をプラスしてアピールすることが大切です。
価値を伝える言葉も工夫しましょう。
集客活動が弱い
集客は「やったほうがいい」ではなく、「やらなければ生き残れない」時代です。
InstagramやGoogleビジネスプロフィールの投稿をコツコツ続けるだけでも、認知度は上がります。
さらに口コミ投稿をお願いする仕組みを作れば、自然と新規客が増えていきます。
メニューや技術が古い
ヘアスタイルや施術メニューにも「鮮度」が求められます。
お客様は常に最新情報に敏感なので、時代遅れのままだと飽きられてしまいます。
定期的に講習を受けたり、今話題のメニュー(髪質改善・頭皮ケアなど)を導入して、ワクワク感を提供しましょう。
スタッフの接客にムラがある
アシスタントやスタイリストごとに接客の質に差があると、お店全体の評価が落ちてしまいます。
定期的に接客マナーやカウンセリングの研修を行い、実際にロールプレイングで練習しましょう。
小さな意識改革の積み重ねが、顧客満足度を大きく向上させます。
雰囲気が暗い・活気がない
第一印象で「暗い」「重い」と感じたら、リピートにつながりません。
BGMを明るめに変えたり、インテリアに季節感を取り入れたりするだけでも、空気は一変します。
そして何より、スタッフ全員が笑顔で挨拶を交わせば、お客様も自然と居心地よくなります。
>>美容師オーナーの年収では、サロン経営で収益アップさせるポイントや、美容室経営者の独立後の収入について解説しています。
暇すぎる!1人美容室の打開策
自宅の一部を使用して、一人で運営している美容院は暇になりやすい傾向にあります。
そもそもサロンの存在自体を知られていない場合も多く、強みをうまくアピールできていないことから。
自宅でひとり美容室を開業しても、なかなか集客ができずに悩んでいるという場合には、以下の打開策を実行してみてください。
打開策 | ポイント |
ターゲットを明確化 | 誰に来てほしいか(年代・性別・悩み)を絞り込む。 |
メニューを見直す | 「高単価・高付加価値」のメニューを作る(例:髪質改善・ヘッドスパなど)。 |
SNS発信を強化 | ビフォーアフター写真・自分らしい日常もミックスして投稿。更新頻度アップ。 |
リピーター育成 | 次回予約を必ず提案。来店サイクルを短くする工夫。 |
地域密着PR | チラシ、ポスティング、地域イベントへの出展で認知度アップ。 |
LINE公式アカウント運用 | リピーター向けキャンペーン、季節ごとのお知らせなどを配信。 |
営業時間・休日を見直す | 平日休みのお客様に合わせ、平日夜営業など柔軟にシフト。 |
>>【美容室の売上】では、1人でやってる美容室・サロンや、夫婦など2人で個人経営するのに儲かるための売上平均や利益率を解説しています。
具体的なターゲット設定に合わせたメニューづくり
1人サロンで「差別化&単価UP」を狙うなら、プチ特別感+悩み解決系を意識すると強いです。
絞りこむことでターゲット層に刺さる発信やメニュー作りがしやすくなるからです。
メニューの例を以下にあげているのでぜひ参考にしてください。
新メニュー例 | ポイント |
髪質改善トリートメントコース(カット込み) | ダメージ・クセ毛・エイジング毛の悩みをカバー |
頭皮リセットスパ(炭酸 or アロマ選択可) | リラクゼーション要素で+@メニューに最適 |
似合わせカット&小顔バランス診断 | 顔型・骨格を見てアドバイス→プロ感アピール |
40代からの白髪ぼかしカラー | エイジング世代特化でリピート率アップ |
メンズ限定!清潔感&好感度カットコース | 男性新規客獲得用。眉カット・ヘッドスパ付加も◎ |
- ターゲット世代にあわせて作る(30代女性・クセ毛で悩んでいる人・近所に住んでる人、など)
- セットメニュー化して客単価を上げる
SNS発信は”人柄”も見せる
技術面だけでなく、ご自身のキャラクターも見せるとファンがつきやすくなります。
また、更新頻度も定期的に維持しましょう。
最低でも週に1〜2回など、不定期にしないことで信頼度を高め、より身近な存在として認識してもらえるようになります。
「暇すぎる美容室」に関してよくあるFAQ
「暇すぎる美容室」に関してよくある質問に答えています。以下を参考にご活用ください。
- 美容室で散髪中、暇すぎてどうすればいいですか?
- 美容院でスマホを出すタイミングはいつがベストですか?
- 美容室で「ダサい客」にならないためにはどうすればいいですか?
- 女性1人でも理容室は行けますか?
- 美容室で暇な美容師さんと会話を楽しむべきですか?
Q: 美容室で散髪中、暇すぎてどうすればいいですか?
A: 暇な時間には、スマホを使って好きな動画や、お気に入りのアプリ、SNSをチェックして、リラックスした時間を過ごせます。暇な時間に何見るのか決まらないときは、電子書籍やオンラインで勉強するのも良い暇つぶしになります。
ただし、イヤホン、ヘッドフォン、switchなどは施術中の薬剤などがついてしまう恐れなどがあるので使用は控える必要があります。
Q: 美容院でスマホを出すタイミングはいつがベストですか?
A: 美容師さんがカットや施術を行っていないタイミング、もしくは待機中の時間が良いです。施術中にはあまり動かないようにすることがマナーです。
たとえば、縮毛矯正やブリーチなどでは時間がかかるので、その間にスマホで気になっていた映画を見たりして、リラックスした時間を過ごすチャンスです。
Q: 美容室で「ダサい客」にならないためにはどうすればいいですか?
A: 美容室では自分らしいファッションやヘアスタイルを楽しむことが大切です。「ダサい客」と思われることはありませんが、もし心配なら、美容師さんにアドバイスをもらいながら、流行のスタイルを取り入れてみてください。
Q: 女性1人でも理容室は行けますか?
A: はい、女性歓迎の理容室も増えてきています。美容室とは違った魅力を満喫することができます。
Q: 美容室で暇な美容師さんと会話を楽しむべきですか?
A: 何するべきかわからないときは、担当の美容師さんやアシスタントの方と会話を楽しむのも良いですが、無理に気を使って話す必要はありません。
リラックスしたい時は、自分のペースでゆったり過ごすのがいいでしょう。たとえば瞑想なんかもアリです。
サロンで用意されている雑誌やタブレットなどを楽しむのもオススメ。
まとめ
美容院にとって、閑散期や暇な時間帯は避けられない現実。
しかし、事前に知識を持ち、準備しておくことで乗り越えることは十分に可能です。
大切なのは「暇な時間をチャンスに変える」発想。
メニュー開発や次回来店促進の仕掛け、SNS発信など、できることはたくさんあります。
静かな時期を、次の繁忙期に向けた“仕込み期間”に変えることで、安定した経営基盤を築くことができるでしょう。



暇な時こそ焦らず、腐らず、自分のサロンを育てることに注力するのが重要です。