シェアサロンでトラブル|契約書に注意!フリーランス美容師・美容室の面貸し
シェアサロンは開業よりも儲かる?!
そんなことも耳にするようになった昨今、フリーランス美容師は様々な情報を仕入れなくては生き残れない状況です。
自由な働き方で収入アップが実現できるシェアサロンでは、リスクも存在するということ。
それは、契約内容や使用条件に関するトラブルが発生しやすいという事実です。
特に、契約書に不備がある場合、後々のトラブルに発展する可能性が高いです。美容師としてのキャリアを守るためには、未然に防ぐための知識を蓄えましょう。
本記事では、シェアサロンで起こり得るトラブルの実例や、契約書の重要性について解説します。
この記事を書いた人
ナチュラルな大人可愛いから今時の可愛いまで、お客様に合わせたヘアデザインをご提案させて頂きます。
メンズ似合わせカットや、透明感カラーが得意です。またアイリストのディプロマ取得済み。現在は転職エージェントとしてサイト運営中。
シェアサロンは店全体がレンタル専用
シェアサロンはフリーランス美容師が共有できるレンタルスペースで、個室や半個室など、事業者によって様々なサービスが展開されています。
利用料は月額、時間制など選択できる場合が多く、必要な設備(シャンプー台、カット台、待合スペースなど)が整っており、自由に使うことができます。
このため、個別に設備を整える手間やコストが省け、すぐに営業を始めることが可能なのが最大の魅力です。
シェアサロンのデメリットについては、>>シェアサロンと面貸し・業務委託との違いで解説しています。
契約書がなくても違法にはならない
シェアサロンでの運営において契約書がなくても違法ではありませんが、トラブルを避けるためにも契約書を交わすことが強く推奨されます。
契約書がない場合に伴うリスクは、主に以下の3つです。
権利と義務の不明確さ
契約書がないと、双方の権利や義務が明確にならず、トラブルが発生した場合に解決が難しくなります。例えば、利用料金の支払い方法やスペースの使用ルール、設備の管理責任などについて、言った・言わないの争いになることがあります。
トラブルが起きた場合の対処
契約書があると、法的に守られる部分が多く、問題が発生した際には契約内容に基づいて対処できます。一方、契約書がないと、法的な根拠が薄くなり、トラブル解決が困難になる可能性があります。
信頼関係の構築
契約書は双方の信頼関係を築くための重要な文書です。書面があれば、お互いの合意が記録として残り、関係性の透明性を高めることができます。
契約書があれば、権利や義務を明確にし、トラブル発生時の対処もスムーズに行えるため、安心して働ける環境を整えることができます。
シェアサロンで起こるトラブル事例
シェアサロンでは、さまざまな利点がある一方で、特有のトラブルも発生することがあります。
以下に、シェアサロンで起こりやすいトラブル事例を解説します。
トラブルの例
- 金銭的なトラブル
- セキュリティ面のトラブル
- 利用者間のトラブル
- 契約期間のトラブル
シェアサロンには、金銭的トラブル、セキュリティ面の問題、利用者間の摩擦、契約期間のトラブルなど、さまざまな課題が存在します。
これらのトラブルを未然に防ぐためには、契約書の明確化や、利用者同士のコミュニケーションを促進することが重要です。
また、運営側が適切な管理体制を築くことで、トラブルのリスクを軽減できるでしょう。
金銭的なトラブル
金銭的なトラブルは、シェアサロンで最も一般的な問題の一つです。
例えば、契約時に明示されていない追加料金が後から請求されることがあり、利用者側が不満を持つケースがあります。
また、サロンの運営側と美容師間で料金設定に対する認識の違いが原因で、トラブルが生じることもあります。
セキュリティ面のトラブル
シェアサロンでは、複数の美容師が同じ空間を利用するため、セキュリティ面のトラブルが発生することがあります。
例えば、個人の持ち物が盗まれたり、施術中の顧客情報が漏洩するなどのリスクが考えられます。
セキュリティが甘い場合、利用者同士の信頼関係が損なわれる恐れがあります。
特に、鍵の管理や入退室のルールが徹底されていないと、トラブルが発生しやすくなります。
利用者間のトラブル
利用者間のトラブルもシェアサロンでは避けられない問題です。
例えば、施術音や香り、設備の使い方に関してお互いに不満を持つことがあり、コミュニケーション不足から誤解が生じることもあります。
また、同じ時間帯に複数の美容師が施術を行う場合、プライバシーやスペースの取り合いなどが原因で摩擦が生じることがあります。
契約期間のトラブル
シェアサロンでは、契約が更新される場合や短期契約が多いため、期日が迫るとお互いの意向が合わずにトラブルが生じることがあります。
たとえば、美容師が独立を考えている際、契約更新のタイミングで新しいサロンに移りたいが、運営側が条件を変更しようとすることが原因で意見が対立することがあります。
トラブルを未然に防ぐ対策は「契約書」
シェアサロンにおけるトラブルを未然に防ぐためには、契約書の存在が不可欠です。
契約書は、シェアサロンの利用者と運営側との間で交わされる正式な合意文書となるからです。
この契約書によって、利用条件や義務が明示され、双方の期待値が合致することでトラブルを防ぐことができます。
また、契約書があることで、万が一トラブルが発生した場合にも、法的な証拠として活用できるため、特に重要です。
契約書でチェックすべき6つのポイント
以下では、契約書で特にチェックすべき6つのポイントについて解説します。
契約書のチェックポイント
- 利用料
- 料金形態
- 利用規約
- 契約事項
- 注意事項
- 契約期間
特に利用料や料金形態、利用規約、契約事項、注意事項、契約期間といったポイントをしっかりとチェックすることで、よりスムーズにシェアサロンを利用できるでしょう。
契約書を通じてお互いの理解を深め、安心して働ける環境を築いていくことが大切です。
①利用料
利用料は契約書の最も基本的な項目の一つです。
また、利用料の変更に関する条項が含まれているかも重要。
これにより、予期せぬ追加料金や値上げを避けることができます。
>>シェアサロンとは?では、シェアサロンの料金相場一覧表をご紹介していますので、参考にご覧ください。
②料金形態(報酬・支払い方法)
料金形態には、利用者がどのように報酬を得るのか、どのように支払いを行うのかが含まれます。
例えば、固定料金なのか、出来高制なのか、また支払い方法(現金、振込、カード決済など)についても具体的に記載されていることが重要です。
③利用規約
利用規約は、シェアサロンを利用する際のルールやマナーが記載されています。
具体的には、設備の使い方や利用時間、他の利用者との関係性に関するルールが含まれます。
この項目は、サロン内でのトラブルを未然に防ぐために非常に重要です。
④契約事項
契約事項には、契約の内容全般が記載されます。
具体的な利用条件や責任の所在など、明確にすることで後のトラブルを防ぎます。
また、特に重要な契約事項は、双方で確認し合意した内容を明記しておくことが重要です。
⑤注意事項
注意事項には、シェアサロンを利用する上での留意点や特別な条件が記載されます。
例えば、特定の行為の禁止や、安全面に関する注意が含まれることがあります。
これにより、利用者が注意すべきポイントが明確になり、トラブルを未然に防ぐことができます。
⑥契約期間(更新・解約解除方法)
契約期間は、シェアサロンの利用がどのくらいの期間で行われるのかを示します。
また、契約の更新や解約、解除に関する手続きも明記されている必要があります。
このポイントをしっかりと確認しておくことで、予期しない契約の更新や解約のトラブルを避けることができます。
契約書がない場合は、作成して提示することをお勧めします。
フリーランス側が契約書を作成して企業に提示しても問題ありません。
不安な場合は、弁護士や行政書士などに依頼することも可能です。
契約書がないシェアサロン・面貸し・業務委託には注意
レンタルサロンでは契約書を交わしてから利用することを推奨します。
シェアサロンや面貸し、業務委託の形態で働く美容師やオーナーにとって、契約書は非常に重要な役割を果たします。契約書がない場合には、さまざまなリスクが生じるため、特に注意が必要です。以下では、その理由について解説します。
- 法的保護がない
- 口約束が通じない
- 契約内容の不明確さ
- 解約や更新に関するトラブル
- 利用者間のトラブル
法的保護がない
契約書がない場合、双方の権利や義務が明確でなくなります。
トラブルが発生した際に、どちらの立場がどのような責任を持つのかが不明確になるため、法的な保護がありません。
たとえば、料金の支払いに関するトラブルや設備の損傷に対する責任が問題になると、証拠がないために解決が難しくなります。
口約束が通じない
契約書がない場合、口約束だけに頼ることになります。
特に、相手が変わった場合や人間関係が悪化した場合には、トラブルが拡大する恐れがあります。
契約内容の不明確さ
契約書が存在しないことで、契約内容が不明確になることがあります。
具体的には、料金体系やサービスの内容、利用時間、責任の所在などがはっきりしないため、後に誤解が生じる可能性があるからです。
これにより、サロン内での不満やトラブルが発生しやすくなります。
解約や更新に関するトラブル
契約書がない場合、契約の更新や解約に関する手続きも明確ではありません。
たとえば、利用者が契約を更新したいと思ったときや、逆にオーナーが契約を解除したい場合に、どのように手続きを進めるべきかが不明確になるため、スムーズな対応が難しくなります。
利用者間のトラブル
シェアサロンの場合、複数の利用者が同じ空間を共有するため、利用者間でのトラブルも考えられます。
契約書がないと、利用ルールや設備の使い方についての共通理解が欠如し、誤解や対立が生じやすくなるためです。
これにより、職場環境が悪化することもあり得ます。
シェアサロンや面貸し、業務委託において契約書がないことは、さまざまなリスクを伴います。
契約書には、料金や利用規約、責任の所在、契約期間などを明確に記載し、双方が納得した上で利用します。
以上により、安心して働く環境を築くことができるでしょう。
安全なシェアサロン見極めポイント!
安全なシェアサロンを見極めるためには、いくつかのポイントを確認することが重要です。
以下に、信頼できるシェアサロンを選ぶための具体的な見極めポイントを紹介します。
優良シェアサロンの見極めポイント
- 契約書の有無
- 施設の状態
- セキュリティ対策
- 周囲の環境
- サロンの運営者の信頼性
- 利用者間のルール
- 利用者の声
- サポート体制
1. 契約書の有無
しっかりとした契約書が用意されているかを確認しましょう。
契約内容が曖昧だと、トラブルに発展する可能性が高まります。
2. 施設の状態
シェアサロンの設備や内装の状態をチェックします。
3. セキュリティ対策
セキュリティ面がしっかりしているかもきちんと確認しましょう。
4. 周囲の環境
サロンの周辺環境も重要です。
治安が良く、通いやすい場所に位置しているかを確認します。
5. サロンの運営者の信頼性
サロンのオーナーや運営者が信頼できるかどうかを確認します。
万一の時に対応してくれるかどうかで、自身の仕事に大きく影響を及ぼすためです。
6. 利用者間のルール
利用者間のルールやマナーがしっかりと定められているかも重要です。
共有するスペースでの行動は場合によって利用者間トラブルを招く可能性もあるためです。
7. 利用者の声
実際にそのシェアサロンを利用している美容師の声を聞くことも参考になります。
口コミや評判を確認し、利用者の満足度や問題点を把握しておきたいですね。
8. サポート体制
何かトラブルがあった際のサポート体制が整っているかどうかも確認しておきましょう。
これらのポイントを総合的に考慮することで、安全なシェアサロンを見極める手助けとなります。
事前にしっかりと情報収集を行い、自分に合ったシェアサロンを選ぶことで、快適な働き環境を手に入れられるでしょう。
まとめ
シェアサロンでのフリーランス業務は、自由度が高く魅力的な環境ですが、契約書に関する注意が必要です。
多くのトラブルは、契約書に記載された条件やルールを誤解することから発生します。
トラブルを避けるためには、事前にルールや利用規約をしっかりと確認し、周囲とのコミュニケーションを大切にする必要があります。
また、集客や顧客管理も自己責任となるため、マーケティングや営業スキルも求められるでしょう。
シェアサロンでの成功を目指すには、しっかりとした契約内容の確認とトラブルへの備えが不可欠ということを心得ておくことが大事ですね。
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