1人美容師の失敗と成功|必須知識やノウハウを徹底解説
「1人美容師の失敗とはどのような例があるのか知りたい」
このような方に向けて、本記事では、1人美容師の失敗例を紹介していきます。
また、成功するために必要な知識やノウハウも公開していますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を書いた人
ナチュラルな大人可愛いから今時の可愛いまで、お客様に合わせたヘアデザインをご提案させて頂きます。
メンズ似合わせカットや、透明感カラーが得意です。またアイリストのディプロマ取得済み。現在は転職エージェントとしてサイト運営中。
1人美容師の失敗とは
スタッフを雇わずに、自分一人が技術者として美容室を運営していく場合の失敗パターンは、下記のような場合が多いとされています。
お店が潰れる
1人美容師としての一番の失敗は、お店自体が潰れてしまうことです。
1人でスタッフを雇わないことで、人件費などの負担が少ないので失敗することは少ないとされています。
しかし、資金繰りや集客など計画性がなく、先を見通す力がないとせっかく開業したお店を閉めなくてはならない事態になってしまうのです。
失敗しやすい代表例が、「負債を抱える」「消耗してしまう」この2つが圧倒的に多くなります。
負債を抱えてしまうこと
1人で美容室を経営していく場合は、多額の借金を背負い開業する方が大半を占めます。
しっかりと事業計画を立てて、それを元に返済や経費など計画的に資金を確保しておかなくてはなりません。
しかし、この見通しが甘いと売上が予想よりも下回ってしまい、計画が狂ってきてしまうと立ち行かなくなってしまいます。
きちんと計画さえ立てられていれば、1人美容師のリスクはそこまで高くはないとされているのです。
自分1人で働ける規模の店舗なら家賃も抑えることができ、道具や薬剤などの備品も長持ちするものなので経費の調整もしやすくなります。
この時の注意点は下記のようになります。
- 不動産賃貸を高くしてしまうこと(自分の資金力よりも)
- 内装費にお金をかけすぎてしまうこと
- 運転資金を借り入れすること
この点が開業にあたって、この先を左右するとても重要なポイントとなってきます。
立地や内装にこだわりすぎてしまい、つい賃料や内装費が膨れ上がってしまいがちです。
毎月の固定費はできる限り抑えられるバランスを見極めて、内装も必要な部分とそうでない部分と判断していかなくてはなりません。
自分で手を加えて、工夫次第でいくらでも内装の雰囲気は後から変えることができますが、賃料は変えることができないのです。
開業してからしばらくは、赤字の事が多く最低でも3ヶ月分の運転資金を用意しておくことが推奨されています。
このお金まで借金でまかない、借入額が多くなってしまうことでこの先の負担が増してしまうので注意が必要です。
消耗してしまう
1人美容師ならではの陥りやすいパターンで多いのが、消耗してしまうことです。
1人美容師は家賃も抑えられて、人件費も最低自分が生活できる程度確保できればいいので、軌道に乗りやすいとされています。
しかし、1人だからこそ売上をあげようと、朝から晩まで予約をびっちり取り、休日も少なくして営業してしまう方が本当に多いのです。
確かにそれだけ営業していれば、売上もあがり収入は安定するかもしれません。
しkし、このような状態は、いつか限界が来てしまいます。
そこで体を壊したり様々な支障がでてしまい、廃業に追い込まれてしまう美容師も一定数存在します。
そうならないためにも、オンオフのバランスを取って週休2日は確保するなど、対策を講じなくてはなりません。
1人美容師が目指すべき成功とは
1人美容師が目指すべき成功とはどんな形なのでしょうか。
1人1人目指している形は様々だと思います。
成功のためには、自分が最終的にどこを目指していくのか、今のうちから明確にしていくことが大切です。
1人で美容室の営業と経営をするのは、大変なことも数多くあります。
- 経営の勉強をしなくてはならない
- 事務仕事も自分でしなくてはならない
- 集客対策
- 自分の時間の確保を後回しにしがち
- 掃除から準備、片付けも自分でする
- 1対1の接客になるので時間厳守
1人で全てこなしていかなくてはならないので、やることが段違いに多くなります。
しかし、この大変さを乗り越えて自分の求めている形へ、少しでも近づけられるようにしていかなくてはなりません。
1人で稼いでバリバリ営業していくのが好きな方もいるかもしれません。
逆に家族との時間を確保しながらも、安定した収入を得ることができるようにしていくなどを目指している方もいます。
自分がしたい営業スタイルになることを目標に、「集客」「時間」「収入」のバランスを一度考えてみるのがオススメです。
1人美容師のための「客単価知識」
1人で美容師をしていくのに重要なのが、客単価です。
スタッフが多い店舗であれば、低い客単価を数多く回すことで利益をだす方法もありますが、1人の場合はそうはいきません。
1日に施術できる人数が限られているからこそ、お客様1人1人の客単価アップをすることが必要不可欠になります。
そこが確保できていれば、少ない人数でも安定して売上を上げることができるので、自分自身も楽になるのです。
それには「接客」「技術」など様々な項目でお客様の満足度をあげて、付加価値をつけてあげられるようにする必要があります。
美容師としての技術、経験、知識すべてが試されることになります。
客単価についてどれくらいが適正なのかについての知識も大切になってくるのです。
1人美容師が知っておくべきこと
1人美容師として活動して行く上で知っておくべき知識をご紹介していきます。
業界の知識
美容師や美容室の推移や傾向をしっかりと把握しておくことも大切です。
近年でみると、美容師と美容所の数は増加傾向が続いています。
それに伴って、お客様の取り合いが激化しています。
顧客を囲い込み、新規を集客してとライバル店に負けないようにそれぞれ工夫しているのです。
集客
この競争に勝つために必須なのが、集客システムの構築です。
- ポータルサイト
- SNS
- ホームページ
- リピーター
- 紹介
このような方法を駆使して安定した集客を確保することが大切です。
お店のコンセプトを明確にして、ターゲットを絞ることでより効果的に集客できます。
ご来店いただいたお客様のリピート率さえ上げることができれば、いずれ安定するので最優先で取り組むことをオススメします。
予約システム
開業してある程度経ってくると、お客様の数も増えていき予約の管理が大変になってきます。
そこで客数が増えた段階で、予約システムの導入を検討して作業の効率化をすることが望ましいです。
予約システムは様々な種類がありますが、ホットペッパーやミニモなど他のサイトから入った予約が自動で反映される仕組みになっています。
電話を取る時間が減り、空いている時間にしか予約が入れられないので、ダブルブッキングの可能性もなくなります。
集客が難しい場合は「面貸し」や「派遣」で収益化
1人美容師で開業して様々な工夫をしても収益化が難しい場合もあります。
そのままでは廃業に繋がってしまうので、そんな時は「面貸し」「派遣」を雇うことで収益化することができることがあります。
「面貸し」とは、店舗の空いている席を貸し出してそこで施術した美容師から、売上の何%かをもらう仕組みになっています。
スタッフを雇うよりも人件費が安く、空いている席を有効活用できるのでお互いメリットのある方法です。
「派遣」は派遣会社から期間を決めて、美容師のスタッフを借りることのできるシステムです。
自分1人で回しきれない方には派遣の美容師を雇って、お客様の数をこなせるようにする方法もあります。
期間や時間も指定できるので調整しやすいのも魅力です。
まとめ
今まで雇われていて働いていた状況とは全く違い、1人美容師は仕事量も増えます。
やることも責任も増えますが、工夫次第で自分のライフスタイルに合った働き方ができるようにもなります。
ワークバランスを考えて、自分のペースで収益がでるようにもっていけると安定してきます。
それぞれの目指す所は違いますが、自分なりの成功を手にできるといいですね。