美容師の一日の流れ|美容師の仕事内容や役割・スケジュールを解説!
これから美容師になりたい!と考えているなら参考にしていただきたい「美容師の仕事内容」と「一日の生活」。
なぜなら、美容師の一日の流れを簡単に知っておくことで、なった後に「違ったかも…」という悔いのない選択ができるようになるから。
結論から言ってしまうと、美容師の生活リズムは乱れやすいです。
自分の自由な時間が十分に取れないで不満を感じてしまうアシスタント、辞めてしまう美容師も大勢います。
辛くても続けて成功できるかどうかの分かれ道は、目的とやりがいが明確かどうかです。
今回ご紹介する美容師の仕事内容や、1日のルーティンを理解して、今後どういった美容師になりたいかをイメージしていきましょう。
この記事でわかること
- 美容師アシスタント・スタイリストの仕事内容
- 1日のスケジュール例
- 1日の接客人数
- 美容師の平均年収
- 一番のやりがい
この記事を書いた人
ナチュラルな大人可愛いから今時の可愛いまで、お客様に合わせたヘアデザインをご提案させて頂きます。
メンズ似合わせカットや、透明感カラーが得意です。またアイリストのディプロマ取得済み。現在は転職エージェントとしてサイト運営中。
美容師の仕事内容
美容師の仕事内容とは、カット、パーマ、カラーリング(白髪染め)などに加え、着付けやメイクなどの技術を使い容姿を美しく仕上げること。
お客様の要望に最大限こたえられるよう、丁寧なカウンセリングを行い、頭の形や骨格に合ったヘアスタイルを提案します。
シャンプー・カット・カラー・ブローまでを1人で担当することもあれば、スタイリストとアシスタントといったスタッフで分担することも。
また、美容師になるためには、美容師免許の国家資格が必要です。
美容師の免許取得については>>美容師免許・美容師になるにはをご覧ください。
スタイリストとアシスタントでは、役割やできる仕事内容が異なるため、それぞれ順に見ていきましょう。
スタイリスト
通常のサロンでスタイリストは、お客様のカウンセリングから施術、スタイリングまでを一貫して担当します。
また、新人育成を担当し、後輩スタッフの実技指導を行うことも重要な役割です。
スタイリストの仕事内容
- カウンセリング
- シャンプー
- ブロー
- カット
- カラー
- パーマ
- スタイリング
- 顧客管理
- 教育指導
- ミーティング
カウンセリング
お客様の要望や髪の悩みを聞き、最適なスタイルや施術を提案します。
信頼関係を築くために重要な工程です。
カット
お客様の髪をカットし、希望のスタイルに仕上げます。
お客様のイメージするスタイルに近づける再現力や技術力、センスが問われます。
カラー・パーマ
カラーリングやパーマの施術を行います。
お客様の髪質や希望に合わせた薬剤選びや調合する技術が求められます。
スタイリング
ドライヤーやスタイリング剤を使ってお客様の髪を仕上げる工程。
家庭でも再現しやすいスタイリング方法を伝えながら維持しやすいヘアスタイルを提供します。
顧客管理
リピート顧客の管理や新規顧客の開拓を行います。
次回予約の提案や定期的なフォローアップを行い、顧客満足度を高めます。
教育指導
アシスタントの指導や教育を行います。
技術的な指導だけでなく、接客態度やサロンワークの効率化についても教えます。
ミーティング
次の日の準備とともに、スタッフとのミーティングで、サロンの今後について方向性や課題を改善するための話し合いを行います。
会議は30分〜1時間程度を目安に行うこと一般的です。
アシスタントを経てスタイリストデビューできるまでは1〜3年程度かかるのが一般的と言われています。
アシスタント
アシスタントは主にスタイリストの補助業務を担当しながら、技術の習得に励みます。
働くサロンにもよりますが、開店前・閉店後も技術習得のために練習を行うことケースがほとんどと言えます。
アシスタントの仕事内容
- シャンプー
- カラー・パーマの補助
- 掃除と片付け
- お客様対応
- 研修・トレーニング
シャンプー
お客様の髪を洗い、施術前の準備をします。
快適さやリラクゼーションを提供するシャンプーの技術も重要です。
カラー・パーマの補助
カラー剤やパーマ液の準備、塗布、洗い流しを担当します。
スタイリストの指示に従って行う作業です。
掃除と片付け
サロン内の清掃・片付け、タオルや道具の洗浄と消毒、整理整頓などの全般を行います。
清潔で快適な環境を保つことは、美容施設において徹底しなければならないこと。
お客様対応
お客様のご案内やお茶出し、施術中にお渡しする雑誌を選んだり、予約管理を行います。
サロンで過ごすお客様の時間を快適にできるようサポートする重要な役割。
研修・トレーニング
スタイリストになるための技術研修やトレーニングを受け、スキルアップを図ります。
基本的な技術から応用技術まで先輩スタイリストから学びます。
一日のスケジュール
美容師の一日のスケジュール例を円グラフに表すと上記のようになります。
緑色の部分が「仕事」で全体の56.1%を占めています。
1日の半分以上が仕事になる割合です。睡眠時間は2割程度。
一日のスケジュール例 |
6:30〜 起床・朝食・支度 7:30〜 通勤 8:30〜 仕事開始(清掃・開店準備・予約確認・朝礼) 10:00〜 開店(接客・施術・会計) 16:00〜 昼食 16:15〜 仕事再開 19:00〜 閉店(片付け・レジ締め・ミーティング・カット練習or指導) 21:00〜 退勤 22:00〜 帰宅 23:00〜 夕食 23:30〜 入浴 0:00〜 自由時間 1:00〜 就寝 |
また、美容師の「一日の仕事の流れ」では、食事の時間が不規則になりやすい点が特徴です。
接客業だから決まった時間にことが進むといったわけにはいきません。
その日の予約状況や施術内容によって大きく変動します。
上記はあくまで一例ですが、通常のランチタイムにお昼ご飯を食べることができるサロンスタッフはあまり多くはないと言えるでしょう。
ただし、パートタイムやフリーランスなど、雇用形態や働き方によっても変わってきます。
1日の接客人数は10人前後
美容師が1日に対応するお客様の数は、1日5~10人程度が一般的な目安。
それは、下記に挙げる要因によって変動するからです。
- サロンのタイプ
- 提供するサービスの内容
- 美容師の経験とスピード
- サロンの営業時間
- 予約状況
一人オーナーの個人店でなければ、通常はスタイリストとアシスタントがペアを組んで、施術を進めていくことになるため、同じ時間枠内に複数人のお客様を対応することが可能になります。
サロンの規模とタイプ
高級サロンや個人サロンでは、1日に3~5人程度が通常です。単価も高めの設定となっており、1人1人に時間をかけるため、1日に対応するお客様の数は少ない傾向にあります。
一方、規模が大きいサロンでは、10~20人程度が平均的。高い回転率を求めるため、1日に多くのお客様を対応します。
サービスの種類
カット専門店であれば、1人当たり30~45分程度で済むことが多いでしょう。比較的短時間で施術が完了するため、より多くのお客様を対応できます。
カラーやパーマなどのメニューが豊富なサロンでは、1人当たり1.5~3時間程度かかるのが平均。時間がかかるサービスのため、1日に対応できるお客様の数は少なくなります。
個々の美容師のスピードと効率
経験豊富な美容師ならば、効率よく作業できるため、より多くのお客様を対応できることが可能になります。
対して、新人美容師の場合は不慣れなため、1人当たりの対応時間が長くなることがあるでしょう。
サロンの営業時間
長時間営業のサロンでは、1日に多くのお客様を対応することが可能です。
反対に、短時間営業や不定休のサロンでは、対応できるお客様の数が限られます。
予約状況
予約制サロンでは、予約状況によって1日の対応人数が変動します。予約が埋まっている日は多くのお客様を対応しますが、予約が少ない日は少人数に。
一方で、飛び込み対応サロンだと、その日の客足によって対応人数が変わります。
美容師の平均年収は300万円前後
厚生労働省の統計データによると、全国の美容師35万人の給料平均額は、月収25万円、年収330万円です。
加えて、就業形態を見てみると、下記のように正規職員42.9%を上回るのが、自営・フリーランス53.1%です。
次いで多いのがパートタイマー24.5%という結果でした。
また、当然ながら美容師の年収は、経験年数やスキル、ポジションによって大きく変わってきます。
美容師のお給料について詳しく知りたい方は、
美容師なりたてのアシスタントについてご紹介している>>美容師アシスタントの給料
スタイリストのランクごとの年収について解説した>>美容師のランク
独立後のオーナーの年収についてまとめている>>美容室経営は厳しい?
も参考にご覧ください。
美容師の仕事で一番のやりがいはお客様の笑顔
美容師の仕事をする中で実感できる大きなやりがいは「お客様に喜んでもらうこと」といった声が多くあります。
それは、初めに美容師を志した目的からと言えるでしょう。
スタイリングを完成させて、お客様が笑顔で「ありがとう」と言ってくれたら、それだけでこれまでの苦労や努力が救われる想いを経験した美容師はやはり圧倒的に多いのです。
長年、美容師を続けていると、担当しているお客様の人生の節目に携わることも度々あります。
晴れの日をお手伝いさせてもらえる信頼や喜びを感じられ、大きなやりがいが持てるでしょう。
そんな美容師という職業は世代を問わず憧れを持たれる人気の職業でありながら、お客様のカットができるようになるまでの下積み時代が長かったり、長時間の立ち仕事後の営業時間外にもカット練習をして、技術を高めていかなければならないなど、厳しい面も多くあります。
それでも、全ては自分次第であるというところが分岐点。
苦悩を自分なりに乗り越えて、世間のニーズ、お客様個人個人のご要望に応えられる美容師は、より大きな利益を生み出し、自分にも給与として反映されます。
また、近年の少子高齢化の進展に伴って、介護施設や個人宅等への訪問サービスのニーズが高まってきているなど、美容師への新たな役割と期待が拡大しつつある現状です。
>>福祉美容師・介護美容資格とはで、訪問美容の仕事内容やメリット・デメリットを解説。
他にも、スタイリストやアシスタントのやりがいについて詳しくご紹介している
>>美容師で大変なことも併せて参考にご覧ください。
まとめ
美容師の一日の仕事内容についてご紹介しました。
美容師の1日は、開店準備から始まり、カット、カラー、パーマなどの施術に並行して、掃除や在庫管理を経てから閉店作業といった流れです。
また、多くの場合、閉店してもアシスタントは技術練習、スタイリストは技術指導が欠かせません。
他にも、お客様とのコミュニケーションスキルやトレンドをキャッチし続ける姿勢など勉強の日々がずっと続きます。
これから先もずっと、なくてはならない美容師という存在。
顧客との信頼関係が重要な役割を果たす、多忙ながらも充実した職業を目指すなら、自分にとっての目標を明確に持つことが大切です。
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