【美容師の進路】美容師になるには！必要な資格や専門学校・就職先の選び方

「将来は美容師になりたい」「人をキレイにする仕事内容に憧れている」──そんな夢を持つあなたへ。

結論から言えば、美容師になるには必要な進路として厚生労働省が定めるカリキュラムを修了し、国家試験に合格する必要があります。
ですが、その道のりにはいくつかの選択肢や注意点があります。

この記事では、美容師になるための進路を具体的に解説します。

国家資格「美容師免許」の取得方法から専門学校の選び方、費用、就職までの流れをステップ形式で紹介します。
今からできる準備も解説するので、美容師になる進路選択の参考にしてください。

美容師に必要な資格は「美容師免許」

美容師になるために必要なこととして、まず法律で定められた国家資格>>美容師免許が必須です。
厚生労働省が管轄する国家試験に合格して取得できます。

美容師の資格、免許が必要な理由は、人の身体に直接関わる施術（カット・カラー・パーマなど）を行うには、衛生面や安全性の専門知識が求められるためです。

美容師免許を持たずに美容行為をすることは、違法行為にあたります。

美容師の必要な資格である美容師免許は以下の流れで取得します。

試験は年2回（春・秋）実施されており、合格率は平均して60～80%前後です。
しっかりと学べば十分合格できる水準です。

参考：厚生労働省

>>美容師の大学や短大、>>美容師の高校の記事もご覧ください。

美容師になるための進路｜5つの基本ステップ

美容師への進路は、5つのステップです。

美容師になるためには今からできることを知りたい中学生や小学生も必須の内容です。

美容師になるために今からできること小学生や、中学生だけでなく、>>50歳から美容師を目指したい人もチェックしてください！

>>美容師の求人や>>働き方の種類を把握して>>志望動機の書き方も知っておきましょう。

STEP1：中学校卒業後は「高卒資格」を取る

まず美容師を目指すには「中学卒業後、まず高等学校の卒業資格を得ること」が前提です。

なぜなら、美容師養成施設（＝美容専門学校など）への入学資格が「高卒以上」だからです。
通信制や定時制の高校でも問題はありません。

また、中学卒業後の進路は高等専修学校へ進学し、同時に美容の課程を履修するケースもあります。
このルートは時間的に効率的ですが、学校選びを慎重にすべきです。

美容師になる方法は、高校卒業（またはそれと同等の資格）が、美容師免許取得への第一歩です。

STEP2：美容専門学校に進学する

高校卒業後の進路で美容師免許を取得するためには、厚生労働大臣指定の「美容師養成施設」へ進学しなければなりません。

つまり、美容専門学校のことです。

主に以下の3種類です。

課程	修業年数	授業形式	対象
昼間課程	2年以上	平日昼に通学	高卒・社会人
夜間課程	2年以上	平日夜に通学	社会人など
通信課程	3年以上	自宅学習＋スクーリング	働きながら目指す人など

東京の「国際文化理容美容専門学校」では昼間・夜間・通信の全課程が設置されています。

STEP3：在学中に必要な技術と知識を学ぶ（最短2年）

美容専門学校では、ヘアカットやカラー・パーマなどの技術だけでなく、衛生管理、皮膚科学、接客マナーなどの座学も学びます。

カリキュラム（昼間課程）には次のものがあります。

多くの学校では国家試験対策も徹底しており、合格率の高さに直結します。

課程別修了期間は、通学の昼間課程と夜間課程は2年以上、通信課程は自宅学習とスクーリング合わせて3年以上です。

STEP4：美容師国家試験に合格する（年2回実施）

卒業後、いよいよ「美容師国家試験」に挑みます。試験は以下の2部構成です。

区分	内容
筆記試験	衛生管理、美容理論、法規など
実技試験	カット、ワインディング、オールウェーブセッティングなど

試験は春（3月）と秋（9月）の年2回。1発合格できれば、>>美容師に必要な資格を得て、卒業してすぐ美容師として働けます。

STEP5：サロンで働き始める（アシスタントからスタート）

国家資格に合格すれば、美容師としてスタートラインに立てます。
とはいえ、すぐにスタイリストとしてお客様の髪を担当できるわけではありません。

多くのサロンでは、「アシスタント」として以下のような業務から始まります。

就職先は、美容室・ヘアサロンだけでなく、ブライダル業界・ヘアメイクアーティスト・訪問美容など美容師のなり方は多様です。

美容師になるまでにかかる費用相場

美容師を目指すうえで気になるのが「どれくらい費用がかかるのか？」です。

進学先や課程によって大きく異なるため、事前の把握がとても重要です。

代表的な課程ごとの学費相場をまとめました！

課程	修業年数	学費の目安（2〜3年間）	特徴
昼間課程	2年	約200万〜300万円	最も一般的。就職率が高く、サポートも手厚い
夜間課程	2年	約150万〜250万円	働きながら通える。社会人や主婦にも人気
通信課程	3年	約70万〜150万円	学費が安く働きながら学べるが、自主性が求められる
高等専修学校	3年	約150万〜250万円	高校と同等の卒業資格と美容教育を同時に取得可能

授業時間数や講師数、設備の充実度、国家試験対策の手厚さなどが学費に反映されます。

通信課程はコスト面で魅力ですが、自己管理力と実技の補完が重要です。

費用だけで進路を決めず、「自分に合った学び方」「就職後のサポート体制」も含めて比較しましょう。

迷ったらまずはオープンキャンパスで体感を！

美容師の就職先｜活躍できる場

美容師の就職先は「美容室」だけではありません。

美容師の仕事内容

>>美容師の仕事内容はさまざまで、近年は美容師の技術を生かせる職場が多様化しており、自分の個性や志向に合わせて選べます。

ここでは代表的な3つの就職先を紹介します。

>>美容師の働き方の種類や年収はさまざまです！

>>美容師の給料の記事も参考にしてください。

美容室・サロンでの勤務

最も一般的な就職先が「美容室」です。

全国に24万店以上あり、選り好みしなければ就職先に困ることはほとんどありません。

都市部はトレンドに敏感な店舗が多く、地方はリピート顧客を大切にする店舗が多いなど、地域性もあります。

>>大手チェーンの美容室や>>上場している美容室も確認してください。

ヘアメイク・ブライダル・撮影現場

ブライダル業界やファッションショー、広告撮影の現場でも美容師は活躍しています。

美容専門学校の中には、ヘアメイクアーティスト志望の方向けにブライダル実習や撮影スタジオを併設している学校もあります。

特に人気の高い進路で競争も激しいですが、「舞台裏で人を輝かせる仕事」にやりがいを感じる方にはおすすめです。

訪問美容・介護福祉施設

近年ニーズが高まっているのが、訪問美容の分野です。
高齢者施設や自宅療養中の方を対象に出張して施術を行います。

国家資格・免許保持者であれば、場所を問わず施術ができるため、地域密着で社会貢献性の高い仕事です。

介護職とのダブルライセンスを取得する方も増えています。

美容師になるために今からできること3つ

「まだ中学生だけど、美容師になりたい」「高校生だけど今から準備できることは？」──そんな声に応えるべく、今すぐ始められる3つの行動を紹介します。

学校の勉強と生活習慣を整える

「美容師って勉強が苦手でもなれるでしょ？」という声を時々聞きますが、それは誤解です。

美容専門学校では筆記・実技ともに学ぶことが多く、特に国家試験は法律・衛生・解剖学などの筆記試験が出題されます。

そのため、まずは中学・高校の学習をきちんと身につけておくことが、美容師への第一歩になります。

美容師になるために大切なことは、規則正しい生活習慣で、社会人としての基礎になります。

鏡の前で髪型アレンジや観察をしてみる

手軽にできるのが「自分や家族の髪を使ったスタイリング練習」です。

三つ編み、くるりんぱ、前髪カットのシミュレーションなど、実践を重ねれば「自分には向いてるかも」と気づくチャンスになります。

髪の毛の生え方・顔の形などの違いに注目する習慣も、美容師に必要なこととして観察力を鍛える良いトレーニングになります。

美容室でアルバイトや職場見学をしてみる

高校生や大学生であれば、近隣の美容室でアルバイトや>>サロン見学をお願いするのもおすすめです。

実際の現場を体感して、自分が「どのような進路や環境で働きたいか」や「やりがい・厳しさ」のリアルな部分を知ることができます。

中学生でも、職場体験授業などで美容室を希望することで進路意識が明確になります。

「今できること」が将来の自信に変わります。
技術よりもまずは姿勢と興味。できることから、ひとつずつ始めましょう。

まとめ

美容師になるまでの道のりは一つではありません。ただし、必要な資格や免許はあります。

あなたのライフスタイル、学び方、目指す将来像に合わせて美容師の進路を選びましょう。

まずは必須の美容師免許取得を目標に、進学方法や勉強方法を検討すべきです。
学費は70〜300万円と幅広いです。

美容師としての就職先は、美容室以外に、ブライダル・訪問美容など多様で>>美容系の給料も幅があります。

まずは気になる専門学校の資料請求やオープンキャンパス参加から始めてみてください。

あなたの夢が叶う未来を、心から応援しています。