美容師の給料｜美容師の年収は安い？平均月収や初任給・役職ごとの収入も紹介
「美容師に初任給や平均収入の相場は？」
「職業美容師の給与は正社員でも低い？」
「年収が高い美容師はどのくらい貰ってる？」
これから美容師を目指す方、すでに美容師として活躍している方でも、現役美容師の給与事情について「実際みんなどのくらいもらってるの？」と気になっている方は多いでしょう。
そこで今回は「美容師の給料・年収は安い？」について以下の内容を解説します。
- 美容師の平均年収
- 役職別の平均月収
- 独立・開業後の平均年収
- 売れてる美容師の給料は1000万円越え！
- 給料が低い理由
- 給料をアップさせる4つの方法
- 売り上げ50万円・100万円の給料の目安
結論、美容師の会社員平均給料は、年収329万円、月給で言えば約27万円ほど。
また、店長クラスや独立・開業すると月給30〜40万円前後が一般的。
美容の仕事に携わっている方のお給料は、はっきり言って差が激しいのが特徴です。
一般的な会社員に比べてやや低くなっている美容師の平均年収ですが、有名店の人気美容師やサロンの中で売れてる美容師だと、年収700万〜1000万と大きく変わってくるのも事実。
では、美容師として給料を上げるには具体的にどうしたら良いのか、どのくらい売り上げればいくらもらえるのかなどをみていきたいと思います！
他にも美容師の初任給や、手取り、給料が低い理由など、平均給与について深掘りしていくので参考までにご覧ください。
この記事を書いた人
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美容師の平均年収・平均月収・手取り金額
まず最初に、日本の美容師における平均年収・平均月収・手取りの金額を見ていきます。
- 美容師の平均年収は329万円
- 美容師の初任給は年収230万円前後
- 地域によって美容師の収入は変わる
美容師の平均年収は329万円
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、美容師の平均月収は約26万9,400円です。
この金額はおもに美容院に雇用されている男性・女性の合計平均年齢が30歳前後の場合がベースとなっています。
また、上記の金額は手取り月収ではなく額面上の金額です。
年収で換算すると約329万8,300円で、その他ボーナスなど年間特別給はプラス約6万5,500円。
一方、一般的な会社勤めの正社員で全体平均からみる賃金は約32万4,200円で、年収では賞与を入れずに計算しても美容師の年収を大きく上回る結果に。
編集者yuki美容師の給料は一般的な職種よりも低いことがわかります。
美容師の初任給は年収230万円前後
美容師の年収は、働く美容室によってさまざまです。
一般的に初任給は月収約15〜20万円、年収にして230万円前後といわれています。
ここから税金が引かれるので、大体200万円前後が手取りとなることが多いようです。
技術を身につけてスタイリストに昇格すると基本給が上がったり、頑張った分をプラスして歩合がつくところも少なくありません。
アシスタントとスタイリストで給料体制が変わるところも多いです。
編集者yukiまた、労働時間、福利厚生や休日の日数、ボーナスの有無なども働く美容室によって違います。
地域によって美容師の収入は変わる
平均年収を地域別でみてみると、関東地方が比較的高い水準となっています。
ですが、東京などは平均年収が高いとはいえ、家賃などの生活にかかる費用も高い傾向です。
家賃だけみても同じ部屋の広さでの価格に地域によってかなり差があるもの。
結果的に生活環境を考慮すると、さほど変わらないという現象も見られます。
>>美容師年収ランキング
では美容師の給与について都道府県別平均年収や、男女、年齢別ごとに詳しくご紹介しています。
役職別の平均月収
同じ美容師でもランクによって給与に変化が見られます。
個人の能力の差やお店の方針によっても違いがありますが、ここでは一般的な1ヶ月の給与についてみていきます。
| 役職 | 平均月収 |
| アシスタント | 13〜17万円 |
| スタイリスト | 20万円前後 |
| ディレクター・店長 | 30〜40万円 |
詳しく解説している以下の記事も参考にしてみてください。
>>美容師年収ランキング｜美容師の給料・平均年収を役職や年代別に解説！
アシスタントの給料
20代が多くの割合を占める美容師アシスタントの給料は「見習い」ということもあり、だいたい月収13～17万円前後です。
また、美容師免許の有無も給与に関わる要素です。
手取りで12万いかないことも珍しくはありません。
これでは給料日がきても生活できないと苦しみもがき、辞めていく人も多いのが現実です。
ただ、最近の美容業界では労働条件の見直しが多く、改善していっている美容室が多い印象があります。
週休二日や有給休暇、アシスタントでもシャンプー指名や店販が売れればバックするなど、頑張りが給料に反映されるところも少なくありません。
ひと昔前だと月収一桁は当たり前で、保証は何もなし、休みなしか週に一回休みがあってもセミナーに行く、12時間以上の長時間労働という非常に過酷な時代もありました。
編集者yuki今の時代はそういった美容室も少なくなりましたが、給料や休日はお店によって条件が異なるので、就職先選びをする際にはしっかり確認しておいた方が良いでしょう。
スタイリストの給料
20代後半〜30代が多くの割合を占めるスタイリストの基本給は、アシスタントより数万円プラスになり、月収20万円前後というのが多いようです。
顧客がつき、売上が上がっていくにつれて歩合がプラスされたり、給与自体を売上に対しての歩合給としている美容室もあります。
また、一般的な美容室で売り上げを上げていくためには、アシスタントとの協力が必須となり、お客様を掛け持ちをすることが多くなります。
この他、個人事業主として独立を考え始めるスタイリストも多くいます。
手取りが増えることだけでなく、マンツーマンでお客様と向き合えるというやりがいを求めている美容師も少なくありません。
ディレクター・店長の給料
店長クラスになると、月収で30〜40万円ぐらいが相場ですが、これもまた美容室によって大きく異なります。
お店をまとめるという役職では、役職手当やお店全体の売り上げに対するマージンがつくということがあります。
チェーン店の雇われ店長であっても、店舗の成績や契約条件などによって異なりますが、相場としては大差はありません。
スタイリストに1万円プラスするだけのところもあれば、目標の売り上げに対して達成すればボーナスというところもあるようです。
美容師のボーナスについて詳しくは、>>美容師にボーナスがない理由で解説。
売り上げ50万円・100万円の給料の目安
| 働き方 | 月収 | 年収 |
| フリーランス美容師 | 60～80万円 | 720〜960万円 |
| 1人美容室 | 55万円〜 | 660万円〜 |
| サロンオーナー | 20万円〜 | 240万円〜 |
| サロンで雇用される | 20〜25万円 | 240〜300万円 |
月売り上げが100万円と仮定した場合の給料相場は上記が目安となります。
ただしこれはあくまで目安であり、特にサロンオーナーなどの場合、在籍するスタッフや稼働させる店舗数が増えるほど、売上も必然的に上がると考えられるため、収入も大幅に上がるといえるでしょう。
また、美容師の月間平均売上は50万円とされており、以下のように平均客単価・客数・稼働日数から算出できます。
この場合も平均年収にして300万円台、月収25万円前後となります。
1日の売上 ：単価6,000円×3.5人＝30,000円
1か月の売上：21,000円×稼働25日＝525,000円
詳しくは、>>美容師売り上げ100万と50万の給料・平均年収で解説していますのでご覧ください。
売れてる美容師の給料は1000万円越え！
売れっ子美容師の年収は1000万円越えも夢ではないのが美容の世界。
shimaトップスタイリストの青木佑樹さんは、月間最高売り上げ538万円を誇る人気美容師です。
現代の人気スタイルの代表でもある韓国風スタイルを強みに打ち出し、自身も大の韓国好きでメイクをしている美容系男子。
インスタのフォロワーは2万、指名客は月100人ほどとのことです。
「シマ セブン ギンザ（SHIMA SEVEN GINZA）」トップスタイリスト青木佑樹さん
ジュニアスタイリスト時代から売り上げは月160万円ほどありました。そこからスタイリストになってからは月250万円くらいで推移していて、この1年くらいでようやく月500万円を超えるようになりました。
月売り上げが100万円と仮定した場合の給料相場は240〜300万円と前述したのをもとに算出すると、単純計算でその5倍である1,200〜1,500万円前後が年収と想定できます。
独立・開業後の平均年収
では次に、美容師がサロン勤務から独立して、フリーランスや個人事業主として働くようになった場合は、どのくらいの収入を得ているのが一般的であるかを見ていきましょう。
| 働き方の種類 | 平均年収 |
| フリーランス美容師 | 400万円前後 |
| サロンオーナー | 400～500万円 |
フリーランス美容師では、平均年収は400万円前後。技術売上の40%〜60%が相場とされています。
シェアサロンや面貸しなど、お店を持たずに初期費用を抑えながら個人事業主として働けるメリットがあります。
一方で、サロンオーナーの平均年収は、400～500万円程度です。
初期費用はかかりますが、店舗を増やしていくことで収益を格段に上げることができ、大幅な年収アップが期待できる一面もあります。
例えば、何店舗も経営しているオーナーの中では年収2,000万円を超える人も。
ただし、どちらも同時にリスクが伴うため、計画的に進めていく必要があります。
>>美容師独立の年収・美容室経営
>>美容室の独立開業でよくある失敗
では、独立・開業について詳しく解説しています。
編集者yuki美容師の給料が低い理由
ここでは美容師の給与の低い理由についてお話ししていきます。
美容師の給料が低い理由
- 美容室経営が上手くいっていない
- 価格競争に巻き込まれやすい
- 修行期間が長い
美容室経営が上手くいっていない
美容師の給料が低い理由1つ目は「美容室経営が上手くいっていない」からです。
美容室には、以下のような毎月多額の固定費が発生します。
- 店舗の家賃
- 水道光熱費
- 美容機器のリース費用
- カラーやパーマ等の材料費
- 販促や・集客費用
- 人件費 など
このような営業にかかる固定費は、美容室を経営する上で削ることができません。
売上が思わしくない美容室では、その分、従業員の賃金へのしわ寄せがあると考えられます。
価格競争に巻き込まれやすい
美容師の給料が低い理由2つ目は「価格競争に巻き込まれやすい」からです。
近年の美容業界は、「低価格化」「顧客の取り合い」をしています。
少し歩けば美容室がよく目につくというのは都心部だけではなく、いくつも軒を連ねて美容室ばかりの通りがあるのも地方でも珍しくありません。
そのような中では生き残りをかけた戦略のひとつとして、低価格化が進んでいきます。
こうした低価格帯の顧客は、常に安いところを回っているという方が多く、同じ価格帯の店舗で取り合いをしているということも言えるのではないでしょうか。
差別化が難しい中、さらに低価格にするという価格競争は美容師の給与を低くしている要因のひとつと考えられます。
修行期間が長い
美容師の給料が低い理由3つ目は「修行期間が長い」からです。
美容師の給料が低いもうひとつの要因として考えられるのは、美容師のアシスタントの期間が長いことが挙げられます。
美容師の国家資格取得条件には、年齢の制限がありません。
そのため、15歳で卒業後に美容師養成施設に入学すれば、最短で17歳での資格取得が可能です。
（※一般的には、養成施設への入学条件は高校卒業というところが多いですが、中学卒業で入学が可能な養成施設もあります）
美容師資格を取得しても、はじめのうちはアシスタントとして働くことになります。
一人前の美容師（スタイリスト）となるのは、平均で3年ぐらい、遅めで5年程度というのが多いです。
アシスタントの期間は、指名料や歩合給などはつかないことが多いので、基本給も低めの設定となる傾向に。
お店の方針や個人の能力差によってアシスタントの期間は変わりますが、見習いの期間が長いということが給与の低さにも繋がっていると考えられます。
給料をアップさせる4つの方法
では、美容師はどうやって給料を上げられるのか。
結論、以下の4つの方法を実践することで給与アップが目指せるといえます。
- 具体的なキャリアアッププランを実践
- SNSでの集客
- 独立して開業
- フリーランスに転身
それは、目標設定を明確にすることで集客・収益につなげることができるからです。
具体的なキャリアアッププランを実践
具体的なキャリアアッププランを実践するには、以下の工程ごとに計画的な行動をしていくことがポイントとなります。
目標設定
まずは短期・中期・長期の目標をそれぞれ設定します。
目標は具体的で、なおかつ達成可能なものであることが重要です。
自分がどんな美容師として活躍していきたいのかを明確化させましょう。
スキルアップ
上記の設定ができたら、それに必要なスキルや資格を洗い出し、習得するための計画を立てます。
オンラインコースやセミナーに参加し、知識を深めることが有効です。
ネットワーキング
業界のイベントやカンファレンスに参加して、人脈を広げましょう。
SNSなどを活用して、自分のプロフィールを更新し続けることも大切です。
メンターを見つける
自分のキャリアアップに役立つアドバイスを提供してくれるメンターやモデルを見つけることもキャリアアップさせる上での大事な指標となります。
SNSでの集客
SNSでの集客は、現代の美容業界においてマストとなっています。
具体的には以下の内容を実践していきます。
ターゲットオーディエンスの特定
集客したい顧客層を明確にします。
自分の強みとマッチングさせることを意識して想定していくことが鍵となります。
コンテンツ戦略の構築
ターゲット層に向けて価値を提供できるコンテンツを計画・作成します。
定期的に投稿し、フォロワーと積極的にコミュニケーションを取ることも有効です。
広告の活用
SNS広告を活用して、より広い層にリーチします。
美容師の場合では、InstagramやTikTokなどが時に人気で相性の良いSNSです。
分析と最適化
各投稿のパフォーマンスを分析し、効果的な戦略を見つけ出します。
分析ツールを使用して、フォロワーの反応を確認し、戦略を調整しましょう。
独立して開業
独立・開業は美容師として年収アップを目指すスタンダードな方法と言えるでしょう。
企業するには以下の工程が必要となります。
詳しくは、>>美容師の開業でも解説していますので参考にご覧ください。
ビジネスプランの作成
市場調査を行い、ビジネスプランを詳細に作成します。
ビジネスモデル、収益予測、マーケティング戦略を明確にします。
資金調達
自己資金、銀行ローン、投資家からの資金調達を検討します。
法的手続き
会社設立に必要な法的手続きを行います。
税務署や市区町村役場への届出が必要です。
マーケティングと集客
ウェブサイトやSNSを活用して、自分のビジネスを広く知ってもらうことがとても重要です。
オンラインとオフラインでのマーケティング戦略を併用しましょう。
フリーランスに転身
独立で開業資金に目処が立ちにくい場合には、フリーランスに転身するのがオススメです。
フリーランスでは、面貸しや業務委託、シェアサロンなど、初期費用を抑えながら独立した個人事業主として歩合で計算された報酬を得ることができるのでやり方次第では大幅な収入アップが実現できる可能性もあります。
歩合還元率がそれぞれ何パーセントかについて詳しくは、>>美容師の業務委託とはで紹介。
スキルとサービスの確立
自分の強みや提供できるサービスを明確にします。
ポートフォリオの作成
自分の実績やスキルを示すポートフォリオを作成します。
ネットワーキングとクライアント獲得
フリーランス向けのプラットフォーム（Upwork、Freelancerなど）に登録し、仕事を探します。
既存の人脈やSNSを活用して、クライアントを見つけます。
時間管理と財務管理
プロジェクト管理ツールを使って、スケジュールを効率的に管理します。
収入と支出をきちんと管理し、フリーランスとしての安定した収入を確保していくことが重要ポイントになります。
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まとめ
今回は美容師の給料について詳しく解説してきました。
専門卒で美容師国家試験を受験し、美容師免許を取得してから就職した場合の平均給料は、以下の内容であることがわかりました。
美容師の平均給料
- 美容師の平均月収は約26万9,400円(厚生労働省の「令和２年度賃金構造基本統計調査」)
- 美容師の初任給は、一般的に月収約15〜20万円、年収にして230万円前後
- 美容師アシスタントの給料は、だいたい月収13～17万円前後です
- スタイリストの基本給は、アシスタントより数万円プラスの月収20万円前後
- ディレクター・店長の月収になると、30〜40万円ぐらいが相場
- 転職でキャリアアップするならJOB VR
美容師は髪をきれいにすることを通じて、人を笑顔にする素敵な職業です。
働き方や売上、環境や個人の努力など様々な要因から大きく差が生じる職業と言えます。
編集者yukiより自分らしさを活かせる環境で、のびのびと働きましょう。
