【美容師とは】美容師の仕事内容｜美容師になるには・やりがいやメリット」

美容師、とはわかりやすく一言で意味を表すなら「人の髪を通じて、その人らしさと笑顔を引き出すプロフェッショナル」です。

ヘアスタイルを整えるだけでなく、空間づくりや接客、流行の提案など幅広いスキルを求められます。

本記事では、美容師どんな仕事か、美容師の仕事内容簡単に、美容師になるまでのステップややりがい、必要なスキルはなにか、仕組みまで解説します。

美容師とは｜美容師に求められる役割

理容師と美容師違いは、単なる技術職ではなく、お客様との信頼関係を築きながら、接客・提案・空間演出までトータルで担う「接客×技術×クリエイティブ」な仕事です。

美容師の役割は主に次の4つです。

>>美容師に必要な能力の記事もご覧ください！

お客様のヘアスタイルをつくるお仕事

美容師の主な役割は、お客様の要望に応じてヘアスタイルを整えることです。

単に髪を切るだけでなく、「どんな印象を与えたいか」「今の気分はどうか」など、気持ちやシーンに寄り添うことも大切です。

コミュニケーションをとってニーズを汲み取る

美容師さんの仕事で意外と重要なのが「聞く力」です。
お客様が言葉にしきれない希望や悩みを、会話の中から丁寧にくみ取る力が問われます。

的確な質問とリアクションで、お客様の信頼を得るのが、リピートへの大切なポイントです。

最新トレンドの知識とノウハウから提案

美容師には、常に進化するヘアトレンドや技術の習得も欠かせません。

SNSや雑誌で流行するヘアカラー、韓国風スタイル、髪質改善メニューなど、お客様が求める情報に即応すべきです。

特に若年層の顧客が多いサロンでは、トレンド感度の高さがそのまま指名や売上に直結します。
定期的な講習会参加や自主的な学習が不可欠です。

心地良い空間ごと提供

美容師は技術者であると同時に、サービス業従事者でもあります。
せじゅつ中にリラックスできる空間や会話、BGMや照明まで含めて、お客様がまた来たくなる「居心地の良さ」を演出するのも大切な仕事です。

美容室が何するところかというと、居心地のよさを求めている人も多いです。

詳しい美容師の仕事内容

美容師の仕事の内容は、カットやカラーといった施術だけではありません。
サロン運営に関わる幅広い業務をこなします。

美容師の代表的な業務は以下の4つです。

>>美容師の一日の流れからも仕事内容を確認できます。

施術全般

髪以外にもメイクや着付け、ネイルなどの美容技術を兼ね備える美容師も増えています。

施術内容は美容院によって異なります。

>>美容師の業種にも注目しましょう。

カウンセリング

カウンセリングは、美容師とお客様の信頼関係を築きます。
施術に入る前に以下のような情報をヒアリングし、最適な施術プランを提案します。

接客

美容師はサービス業なので、接客対応の質が非常に大切です。

口コミサイトやSNSが集客に直結するため、接客＝ブランディングです。

サロン運営に関する業務全般

スタイリストとして活躍するには、施術以外の裏方業務も重要です。

美容室を“まわす”という視点を持てる美容師は、>>美容師で大変なことも乗り越え、将来的に独立・開業の道も見えてきます。

「人を喜ばせる」という本質を忘れずに取り組むと、技術も接客も磨かれます。

美容師になるには【国家資格】が必須

美容師になるには、「国家資格」の美容師免許取得が絶対条件です。
「好き」や「やる気」だけでは現場には立てず、法律上、美容師免許がない人は有料で施術を行えません（美容師法による規定）。
ここでは、美容師になるまでの3つのステップを解説します。

>>高校生で美容師になるには、には美容師になるための高校の情報もあります。

条件①：美容師養成施設（専門学校）を卒業すること

美容師になるための第一歩は、厚生労働大臣指定の「美容師養成施設（専門学校）」に入学し、必要な課程を修了することです。

学校によって、学ぶペースが異なります。

養成施設では以下のような内容を学びます。

教科	内容
基礎実習	カット・カラー・シャンプーなどの技術
衛生学	感染症・消毒法などの衛生管理知識
美容文化論	美容の歴史や社会的意義
関係法規	美容師法や労働基準法など
接客マナー	コミュニケーション・接遇

美容師何について詳しく学んで、現場で即戦力となる基礎力を身につけます。

通信制で勉強したい人は、>>美容師の通信制もご覧ください。

条件②：美容師国家試験に合格すること

養成施設を卒業したら「美容師国家試験」の受験資格を得ます。

国家試験は年に2回（春・秋）行われ、実技と学科に分かれています。

試験項目	内容
実技試験	カッティング、ワインディング（ロッド巻き）など
学科試験	衛生管理・美容技術理論・関係法規・美容文化論など

合格するには、在学中の対策講座や模試が重要です。
専門学校で「国家試験対策カリキュラム」にしっかり取り組めば合格は十分可能です。

>>美容師国家試験で落ちる確率もチェックしてください！

条件③：美容師免許発行を申請すること

国家試験に合格するだけでは、美容師として働けません。
合格後、都道府県知事に免許交付の申請をして、はじめて「美容師免許」が発行されます。

この免許が交付後、晴れて「美容師としてのスタートライン」に立つことができます。

>>美容師の進路でも確認してください。

美容師になるメリット・デメリット

美容師は、技術と感性を活かして人に喜ばれる素晴らしい仕事です。

体力や人間関係などの大変さもあるため、事前に「リアル」を知っておくことが大切です。

美容師のやりがいや難しさを整理し、深掘りします！

美容師のメリット・デメリット比較一覧

視点	メリット	デメリット
やりがい	お客様の笑顔が直接見える	感情労働で気遣いが必要
収入	実力次第で高収入も可能	下積み時代は低収入になりやすい
成長性	常に新しい技術が学べる	学び続けないと時代に置いていかれる
独立性	自分の店を持つ夢が持てる	経営・集客スキルも必要
人間関係	お客様と深い信頼関係を築ける	トラブルやクレーム対応も多い
働き方	手に職がつき全国どこでも働ける	土日・長時間労働になりがち

メリットは「人の人生を変える」というやりがい

美容師の最大のやりがいは、お客様の外見と内面の両方を前向きに変えることができる点です。

たとえば、就職活動での第一印象アップに役立ちます。
また、失恋後のイメチェンや結婚式など人生の節目に寄り添う施術もできます。

美容師は「髪を切る」だけでなく「心を整える」存在として、人の人生に深く関わる職業です。

>>美容師の魅力は他にもあります！

デメリットは「体力勝負であること」

美容師の仕事は、想像以上に体力勝負です。

長時間立ちっぱなしでの施術となることも多く、腰や肩に負担がかかります。

一日の流れの中で、忙しい時間帯には食事や休憩が取れないことも。
精神的にも体力的にも厳しい環境です。

技術だけでなく、忍耐力と持続力が求められる世界。

辛さを乗り越えることで、売上が自分に返ってくる喜びや、やりがいの大きさが実感できます。

美容師の平均年収

美容師の収入には個人の技術力・指名数・勤務形態（正社員、業務委託、フリーランス）によって大きく違います。

美容師年収をアシスタントとスタイリストに分けて解説します。

アシスタントの手取り相場は15万〜18万円／月

美容師としてのキャリアのスタートはアシスタントです。
アシスタントは、カットやカラーの施術を直接担当するのではなく、スタイリストの補助業務やシャンプー、掃除などの基本業務を担います。

アシスタントの実際の収入は、手取りの平均月収が15万〜18万円です。

年収換算すると180万〜220万円程度です。

この時期は「修行期間」と位置づけられ、収入よりも経験やスキル習得に重点が置かれます。
ただし、店舗によっては売上に応じたインセンティブや講習手当が出る場合もあります。

金銭的に厳しく、生活費のやりくりが大変なアシスタントも珍しくありません。
休日が少なく、労働時間が長いため、なんのために働いているのかと、仕事のモチベーションが下がりやすい時期でもあります。

3〜5年ほどでスタイリストデビューを目指すのが一般的です。

スタイリストの手取り相場は約22万〜35万円／月

スタイリストになると、指名客を持ち、売上に応じた報酬を得られます。
この段階で収入が大きく伸びる人も多く、経験や努力がそのまま結果に反映されるのがスタイリストの特徴です。

スタイリストの実際の平均月収は、手取りで22〜35万円です。

年収換算すると300万〜500万円程度です。

働き方によってさらに収入が変動します。

働き方	特徴	収入傾向
正社員	固定給＋歩合	安定しやすいが上限あり
業務委託	完全歩合制	売上に応じて大幅に増減
フリーランス	店舗間移動やSNS集客も可	年収600万円以上も可能
店舗オーナー	経営スキルも必要	年収1000万円以上のケースも

スタイリストは、収入面での不安が大きいアシスタント時代を抜け、やりがいと報酬のバランスが取れてきます。

安定して稼ぎ続けるには、高い接客力と技術力、そして継続的な自己研鑽が不可欠です。

美容師の収入は「年功序列」ではなく「実力成果型」。
特にスタイリスト以降は、集客力や提案力で大きな差が出ます。

>>美容系給料ランキングでは、美容業界の傾向もチェックできます。

まとめ

美容師どんな職業かを一言で言うと、髪を通して人の印象や気分を前向きに変えられる、社会的にとても意義深い仕事です。
カット・カラーといった施術だけでなく、接客・空間づくり・トレンド提案など、技術と感性、そしてホスピタリティの総合力が求められます。

あなたの「美容師になりたい」という気持ちがあるなら、今この瞬間からでも、美容師になるための一歩を踏み出すことができます。
資料請求・学校見学・体験入学など、美容師になるために今からできることを始めてみましょう。