美容室・美容業界の現状と課題の解決策|市場規模や事業者推移を紹介
「美容室や美容業界の現状について知りたい」
このような方に向けて、本記事では「美容室・美容業界の現状と課題の解決策」を徹底解説しています。
また、市場規模や事業者推移なども紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を書いた人
ナチュラルな大人可愛いから今時の可愛いまで、お客様に合わせたヘアデザインをご提案させて頂きます。
メンズ似合わせカットや、透明感カラーが得意です。またアイリストのディプロマ取得済み。現在は転職エージェントとしてサイト運営中。
美容室の市場規模
2021年度、理美容サロン市場の事業者売上高がは2兆470億円と推測されています。
2020年度は、新型コロナウイルスが流行し緊急事態宣言や行動制限などで、経済活動が縮小しました。
しかし、2021年度は流行から2年経ったこともあり、やや経済活動の再開が見られ、理美容サロンにも客足が戻りつつあります。
注意:市場規模は、2019年のコロナ流行前の水準とはまだ開きがあるのが現状です。
【市場規模】美容室の数
厚生労働省の令和元年度衛生行政報告例で、美容所の店舗数は25万4422軒で過去最高を更新しました。
前年と比べてみても3282軒(前年度比1.3%増)増加しており、右肩上がりに店舗数を増やしています。
【市場規模】美容師の数
美容師の数は2000〜2010年の間に急激に増加しており、その後も多少の波はあるものの、緩やかなペースで増え続けています。
2021年度は前年度と比較して、7846人(前年度比1.4%増)増えています。
理容師の数は前年と比べて、3430人減で2013年以降毎年減少しており、美容師との差が開いています。
美容業界|市場規模と現在の推移
美容業界の推移を見ていくと、売上では市場規模はほぼ横ばいでコロナの流行の影響が大きい時期以外はそれほど差はありません。
しかし、美容所と美容師の数は増加傾向になっているのです。
理容室が減少して美容室が増加していることからもわかりますが、近年の男性の美意識の高さが影響を与えています。
美容室に通う男性が増えて、昔に比べてカラーやパーマなどおしゃれに気を使う方がとても増えました。
世界的にもジェンダーレスの傾向にあり、「女性は美容室」「男性は理容室」という概念もなくなってきているのです。
メンズビューティーの市場は年々拡大してきていて、
- 男性向けの美容室
- 男性向け脱毛サロン
- 男性向けメイク用品
- 男性向けアイブロウサロン
このような美容分野にも関心が高い方が増え、美容業界でも新しい市場として注目されています。
美容業界の課題|長時間労働による離職率の高さは問題視
美容業界の離職率は厚生労働省の調べでも、1年で50%、3年で80%、10年で92%と報告されています。
離職率の高い職業としても、美容師は有名ですがその原因はどこにあるのでしょうか。
探ってみるといくつかの原因が見えてきます。
- 長時間労働
- お給料が安い
- 自分の時間が確保できない
- 人間関係でのストレス
- 下積み期間が長い
美容師はアシスタント時代は営業前、営業後に毎日練習をしなくてはなりません。
スタイリストになっても、練習に付き合って教育をしていかないといけない場合が多く、営業時間も長いのに練習時間もとなると、かなりの労働時間になります。
また、ミーティングや勉強会などの営業以外の時間も、強制的に参加を求められることが多くさらに負担が増します。
そうすると自分のプライベートな時間も減ってしまい、休みは疲れ切ってしまい限界がきてしまいます。
長時間労働でもお給料は平均年収よりも安いケースが多く、仕事は好きでもやりがいをなくしてしまう美容師は多いのです。
拘束時間が長いため家族よりも長い時間を、スタッフと店舗で丸一日一緒に過ごすので人間関係のストレスも多発しやすいです。
店舗の規模にもよりますが、スタッフの人数も少数なことも多く合わないスタッフや上司がいるとかなりの精神的負担となりやすくなってしまいます。
このような問題はなかなか根強く、未だに離職率の高さから改善されていないことがわかります。
美容業界の課題と解決方法
美容業界には、解決していかなくてはならない課題がたくさんあります。
その課題を解決していくためには、何が必要なのでしょうか。
これからの美容業界に必要な解決方法を、順番に見ていきましょう。
課題解決1.従業員(オーナー含む)労働改善
まずはじめに改善しなくてはならない課題は、なによりも労働環境です。
長時間労働
労働者を守るための法律の労働基準法では、1日8時間、1週間に40時間の労働を基準とされています。
また、8時間を超える労働には1時間以上の休憩が必要となります。
昔よりは改善されつつありますが、この項目を守っていない美容室はまだあるとされています。
この基準を守ることから改善していくことで、ゆとりができるスタッフも多くなるはずです。
休日の確保
一般的なサラリーマンの1ヶ月あたりの休日は8〜10日とされています。
美容師では1ヶ月の平均で5. 5日と圧倒的に少ないのがお分かり頂けるかと思います。
その上、勉強会や講習などと仕事関係の予定を入れられてしまうこともあり、さらに休みが少なくなる傾向にあるのです。
適切に休日を取れるようにしてあげることで、仕事とプライベートの両立がしやすくなりモチベーションもアップします。
給料
安月給と言われる美容師の平均給与は、約26万円で年収にすると約330万円と報告されています。
アシスタントになると更に低くなるため、経済的にも厳しくなります。
美容師は身だしなみにも気を使わなくてはならず、意外とお金がかかることが多いです。
残業代を出したり、時間外労働の対価をきちんと反映させ、能力によって適切な給料の設定が求められています。
ブラック企業の特徴
最近ではスタッフ自身が労働基準法など知識をつけていることも多く、ブラック体質の美容室ではすぐに退職してしまいます。
今までのやり方では、スタッフが集まらない時代へとなってきています。
そこでブラック企業に該当しないか、特徴をチェックしてみてください。
- 求人広告の内容と実際の条件が違う
- 定時でタイムカードをきられて残業代がでない
- 有給を使わせてもらえない
- 休日に撮影や講習会の参加を強要される
このような項目に該当する場合は注意が必要です。
課題解決2.利益の出る仕組みを整える
適切な労働環境でも利益がきちんとでるような、仕組みを構築することが必要不可欠です。
人件費から削減して利益を出すのではなくて、売上などから適切に利益を出すように整えて行かなくてはいけません。
低単価でお客様の数を増やし回転重視の営業スタイルか、高単価のお客様を一人一人丁寧に接客していく営業スタイルか、戦略を明確にする必要があります。
低価格
低価格の美容室で利益を出すには、一人一人の単価が低い分たくさんのお客様にご来店いただき、短時間でお店をどんどん回していかなくてはなりません。
そのため、スタッフにもそれに対応できる技術とスピードが求められます。
集客にも力を入れて新規のお客様から、リピートのお客様を増やすことで安定してきます。
高単価
高単価の美容室で利益を出すには、特別感を与えたりここではないと駄目といったような付加価値が必要になります。
通常よりも高い金額を出しても通っていただき、満足させることのできる技術、接客のスキルが大切です。
課題解決3.コロナ対策を整える
日常も以前のように戻りつつありますが、2023年以降もまだまだコロナ対策は必要になってくるはずです。
お客様と距離が近く、狭い空間の中にたくさん人がいる状況になる美容室は、感染対策をしっかり行うことをオススメします。
対策が不十分な事業者は改善に力を入れてみてもいいかもしれません。
ご来店頂くお客様も、働くスタッフも安心して過ごせる環境を整えて行くことが最善です。
美容業界の求人に困っている美容室オーナ必見「JOB VR」
スタッフが集まらず人手不足の美容室オーナーさんにオススメなのが、JOB VRです。
オーナーさんを繋いでくれるのがこのアプリで美容室を探している美容師と、働いてくれる美容師を探しているす。
アプリ内で直接やり取りができ、実際にサロンワークのバイトとして働いてもらうこともできるので、相性を見極めやすい特徴があります。
通常の求人ではなかなか出てこない美容師バイトも、厳選した優良美容室のみが登録されているので安心して探せます。
- 面接・履歴書なし
- 簡単なマッチング
- 好きな時間に働ける
- バイトが終わったら即報酬を受け取れる
美容学生でも利用することができ、もちろんアシスタントの方も好きな時間・都合の良い日に仕事ができます。
その日のうちに報酬がもらえるのも嬉しいですよね。
また、どんな美容室が合うのかはっきりわからなくても、別の環境で仕事を経験することで、自分が求めている職場をイメージできるようになります。
新しい一歩はいつでも勇気がいるものですが、面接なし・履歴書いらずなので気軽に試してみましょう。
\ 今すぐお申込み /
まとめ
本記事のまとめ
- 美容室の市場規模(売上高)は「2兆470億円」
- 美容所の数は「美容室が増加」で「理容室が減少」
- 美容師の数は「美容師が増加」で「理容師が減少」
- 美容業界の課題として「長時間労働による離職率の高さ」があるが、現在どの美容所も課題解決に力を入れている
美容業界はブラック企業が多く、その問題はなかなか根強いのは事実です。
しかし、近年少しずつではありますがそこを改善しようという動きも、活発になってきました。
そんな美容室が少しでも増えて、美容業界が盛り上がるよう、気持ちよく働ける環境を作っていけたら素敵ですね。